3月20日(木)「メリハリつけて桃の摘蕾、ぐんとスピードアップに!」

3月20日のなのはな

 

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 あと10日もしたら、桃の花が咲くかもしれない……!ぐらいまでの時期になってきました。桃の摘蕾は、1巡目は終わったものの、2巡目が4分の1も終わっていないような状況を見かねて、お父さんが、摘蕾の新しい進め方を考えてくれました。
 それは、1本の樹に4人で取りかかって、1時間経ったら終わっていても終わっていなくても、強制的に次の樹に進む、というものでした。

 これまでは、大きい白皇の樹で、4人で1本の樹に取りついたら、2時間程度時間が掛かっていました。けれど、それは時間をかけすぎでした。
 2巡目の摘蕾ではある程度蕾を厳選することになります。質を重視して、時間をかけようと思ったら、いくらでもかけられる作業です。けれど、時間をかけたらかけるだけ、落としすぎるリスクも高くなります。時間で割り切ることで、まず蕾を落としすぎることはないし、また直感で潔く進めていくことにもなるので、迷う時間、無駄な時間を削減できると思いました。
 早速、今日から新しい進め方で摘蕾を始めました。今日は、春分の日、ということで、お仕事組さんもいてくれて、摘蕾の作業メンバーも、大人数投入でした。桃畑に、たくさんのみんながいることが、とても心強くて嬉しく思いました。

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 摘蕾の2巡目は、26アールが途中になっていました。残るは、白皇3本。白皇の樹は、なのはなファミリーで育てている桃の樹の中でも、かなり大きめの樹で、主枝の先端は、どの枝も、12段の脚立を立てないと届かないです。1本ずつ、4人で取り掛かって、26アールを1時間で終わらせる目標で行いました。
 今日は、4人チームが5つできました。スピード重視で、1時間で1本終わらせることを伝えると、みんなが同調して、とてもやる気のある、燃えた空気感になりました。誰もがたくさん進めるぞ!という気持ちで一致団結していて、それがとても嬉しい気持ちになりました。

 15分ごとにタイマーをかけてコールをし、ペース配分をしました。ある一か所だけ、ごっそりと見落としになることにならないように、15分で、樹の4分の1ずつ手を付けていくようにしました。
 もとから花芽が少ない部分は飛ばして、ぱっと遠目で見て、花芽が多く付いているところを目がけて、摘蕾をしました。これまで、質重視で進めていた時は、一枝一枝丁寧に見て、どの枝も見ていない枝がない、というふうにしてきました。けれど、それだと視野がとても狭くなり、結局はどこが出来ていてどこが出来ていないか迷いが出てきたり、ある一か所に、時間をかけすぎてしまったりしました。
 遠目に見て、常に樹全体を意識することで、細かなディティールは少し質は落ちるけれど、バランスが取れていくように感じました。そして、スピードは一気に上がりました。
 2時間かけていた白皇の樹が、実際に1時間で終わらせることが出来ました。質も、十分だと思えるぐらい、しっかりできたように感じました。

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 26aの桃畑を前半にすんなり終わらせることが出来て、次は、隣の17アールの畑に移りました。この畑は、加納岩白桃が植わっています。白皇よりも樹が小さいので、サクサク進めることが出来ました。
 また、その畑に植わっている、『はなよめ』、『日川白鳳』の品種は、人工授粉用の花採りをする都合があったり、日川白鳳は実付きが悪く、少し多めに蕾を残したい、という理由から、2巡目の摘蕾は飛ばしました。実際、17アールで2巡目の摘蕾が必要な樹は限られていたので、今日のうちに、17アールも終わらせることができました。

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 最後は、新桃畑に進みました。新桃畑には、『紅清水』が植わっています。品種によって、かなり蕾の付き方や大きさが違うなと感じます。最初に摘蕾していた白皇は、蕾がまだ小さく、少なかったです。17アールの加納岩白桃は、とても蕾が大きく、丸々していて、先がピンク色になっているものも多くありました。紅清水は、加納岩白桃、白皇よりもたくさん蕾が付いていて、少し落とすのが大変に感じました。けれど、嬉しい大変さだなと思いました。

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 今日は、新桃畑が途中になりました。けれど、今日の半日だけで、とてもたくさん進めることが出来たし、このペースでいけば、開花までに間に合う目途が立ちそうだと思いました。大人数の力もすごいなと思うし、進め方一つで、楽しさも倍増するような気がしました。続きも、スピード感持って進めていきたいです。

(りな)

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 朝は冷え込んで屋外の水に氷が張っていましたが、午後には暖かくなって、外からの日差しが明るくて、上着を脱いで外に飛び出したい気分でした。
 田んぼの草刈りに行けるのがそんな気分とぴったりで、嬉しい気持ちで草刈り機を持って田んぼに向かいました。

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 光田んぼ上下の2枚、池下田んぼ、池から水を引く水路の3か所の草刈りを5人で進めました。私は池下田んぼを担当しました。まだ草の量も少なかったので草刈り機をテンポよく動かして進むのも楽しかったし、草がそれほど伸びていないように見えても、刈っていくと地面が見えて畦が整っていくのが気持ちが良かったです。

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 田んぼの奥に昨年伸びたガマの穂や丈の高い草が生えている地帯があって、そこの草を刈るのが一番大変でおもしろかったです。草刈り機を振るストロークを狭くして、草刈り機を自分の身体と一体にして草を倒しながら進みました。身体と頭と気持ちを目の前の草だけに集中して力を出している感覚が心地よかったです。

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 光田んぼや水路の草刈りを進めているみんなの草刈り機の音が聞こえて、一緒に草刈りを進めていると感じられるのも力になったし、水路をたどっていくチームは私がいる池下田んぼで行き合うことになっていたので、みんなが来るまでにここまで終わらせようと、それが目標になって進められたのも嬉しかったです。

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 刈った草は近いうちに処理をする予定です。今の時期に田んぼや水路の周りを奇麗にしておくことで、これからの管理もしやすくなると思うのできれいにしたいなと思います。
帰り道に、光田んぼの前を通ると畦の草がきれいに刈られていて清々しい気持ちになりました。

(なる)

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 ミーティングも進めました。
 傷を明らかにし、傷ついたことで自分を守るために抱えてきた癖を妖怪になぞらえて明らかにしました。そのうえでどんな欠落を抱えることになったのか、それがどのような生きにくさになったのかを考えていきました。
  ミーティングも終盤になり、山場を迎えています。

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 なのはなファミリーでは、晩白柚を3つの手段で楽しむことができます。
 1つは、育てる楽しさ。5月に、肉厚で大ぶりな白い花を何千と咲かせ、私たちをジャスミンのような甘くて爽やかな香りで包んでくれる晩白柚。
 花が咲いて、身ができてからは半年をかけてじっくりと身が大きくなっていき、花が咲いてから約8カ月後のこの時期に、晩白柚は収穫されます。
 そんな晩白柚は、1年中休むことなく、栄養を蓄えては栄養を実へと送り出し、私も1年中育てる楽しさを味わえます。

 2つは、収穫した実を食べる楽しさ。世界で一番大きな柑橘類ともいわれる晩白柚は、その実もミカンの10倍以上の大きさがあり、1房で十分な食べ応えがあります。甘く、酸味もあるさわやかな味わいの晩白柚はとても上品で、なのはなの冬のビタミン源です。

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 そして何より、3つめの楽しみは、皮まで食べられるということ!
 そう、晩白柚は皮も分厚いですが、皮も美味しく加工していただけるのです。私たちは主に、晩白柚の皮の砂糖漬け。つまり、晩白柚ピールにして食べます。

 晩白柚担当の私にとって、この加工の作業がまた、とても魅力で大好きな時間なのです。
 今回は、ゆきなちゃんが晩白柚の皮を砂糖で煮てくれました。作る人が変われば、完成した晩白柚ピールもわずかに、柔らかさや香りなどが異なり、とても面白いなと思います。

 晩白柚ピール作りはいたって簡単で、一言でいえば、皮を砂糖で煮詰めるだけなのですが、前回から、お父さんの提案で秘密の隠し味も入れていて、その隠し味のお陰でより、ピールの味に深みが増しました。

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 煮詰めた晩白柚はドラッピーという、食品乾燥機に入れて、50度で8時間乾燥させます。その後、グラニュー糖をまぶしたら、完成です!

 黄色いお月さまのように綺麗な色の皮に、透明なグラニュー糖がまぶされると、まるで雪の結晶のようなお菓子に様変わりし、目にも上品なピールに仕上がります。

 今回は約3,5キロのピールを仕込み、完成させることができ、またみんなと食べられるのが楽しみです。

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 また、今日はお父さんと晩白柚の剪定もしました。
 お父さんが電動の剪定ばさみを使って、バッサバッサと必要な枝だけを残して、枝を剪定してくださり、晩白柚がとてもスッキリと散髪されました。

 晩白柚は毎年、個人的には大胆に剪定するのですが、それでも春先には新芽をたくさん伸ばして、枝はを茂らせます。

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 お父さんが「この枝は強くなりすぎてしまうから、落そうか」「これは、伸ばして実をつけよう」と枝を切る理由を説明してくださりながら、一緒に剪定をさせていただけたことが嬉しかったです。

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 春分の日で、晩白柚も冬から春の姿へと変わり、私の心も、何だか春らしくポカポカと、そして身軽になりました。

 お父さんがとても潔く、剪定してくださる姿もとても素敵だったし、これからどんどん日が伸びて、温かくなるにつれて、晩白柚もさらに力をつけて成長していってくれることを期待しています。

(ななほ)

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 夜は藤井先生が来てくださり、版画教室がありました!

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