3月18日(火)「良い実のためなら、トゲも何のその ―― ユズの剪定はじまる! & ニンニク畑の草取り」

3月18日のなのはな

 

 なのはなファミリーの畑には、ユズの樹が4本植わっています。今日は、そのうちの1本、デュランティ畑に植わっているユズの樹の剪定を行ないました。

 ユズの剪定の適期は3月で、今がベストタイミングです。ユズの樹は、冬になっても落葉しない常緑果樹で、今も緑色の葉が茂っています。そのため、日照時間の少ない冬に切って葉を減らしてしまうと、光合成で生成される養分の量が足りなくなり、樹が弱ってしまうようです。寒さに弱く、ダメージにならないよう、少し暖かくなった今頃に剪定をするのが良いみたいです。

 デュランティ畑のユズの樹は、剪定をしたことがないため、かなり背の高い大木になっています。太い幹が何本も直立して、木漏れ日が差し込んでこないぐらいに枝が混みあっていました。

 枝数は多く、そのために収量は他の樹の何倍も多かったけれど、収穫は一苦労、鋭い棘のある枝と枝の間を何とかくぐり抜けて手を伸ばして収穫していましたが、手もチクチク痛いし、実もとげが刺さって傷だらけ。収穫が大変な作業になりました。

 今年こそは絶対に剪定したい! と、この時期を待っていました。

 

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 みつきちゃんと一緒に、剪定をしました。さて、剪定するぞ、と思って、よくよく樹の骨格を観察すると、かなり入り組んで、複雑なことになっていました。

 本当は、桃の樹のように、三本主枝で骨格を作っていきます。でも、樹齢が何年も重なり、今から骨格を作り直すことはできないので、今ある骨格をベースにして、作業性良く、日当り、風通し良く樹を仕立て直していくことにしました。

 ユズの樹は、枝が高く高く上に伸びる性質があります。そのため、根元から何本も伸びた太い幹や枝は、全て上へ直立していました。内側まで、大変な混み具合でした。

 最初に、みつきちゃんと一緒に、どの枝を切るか決めてから取り掛かりました。このままだとどんどん樹が高くなっていくので、真っ直ぐ高く伸びている枝は、根元からバッサリ落とすことにしました。樹の中心から出ている、下から出る枝の日当りを遮る大枝を切りました。

 枝を切るのも、一苦労でした。ユズの樹は、棘がたくさん付いていて、小枝の先端ならまだ柔らかいのですが、大枝の幹から出ている棘は、とても太くて長くて痛いです。剪定をする前に、まず手を入れる場所の棘をハサミで除去してから剪定する必要がありました。

 気を抜いていると、ふとした瞬間に刺さる棘が痛いので、常に気が抜けませんでした。とてもハラハラドキドキする、スリリングな剪定でした。でも、とても楽しかったです。

 枝が混みあっていたので、剪定した枝を、引き抜くのも力が要りました。けれど、一本の枝を引き抜くだけで、樹の内側の空き方が違いました。

 

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 ユズの樹が植わっている場所が、畑の斜面であるため、脚立が立てられなくてどうしよう、高い場所の枝が切れない、と思っていました。でも、足場を作って、樹に登ってみると、意外ととても剪定しやすく感じました。

 腕ほどの太さがある枝2本でも、私たちが乗っても少ししなるぐらいで、折れる気配は少しもなく、こんなにユズの樹は強いんだ、と思いました。これなら、しだれることなくどんどん直立して伸びる理由が分かるような気がしました。

 ユズの枝の質は、ポポーやクリの枝質にすごくよく似ていると思いました。ポポーやクリも、樹が高く高く伸びる性質があります。そのような樹は、枝がものすごく硬くて、柔軟性がないです。切っていても、ザクザクして、密度が高くギュッと詰まっているような感じがします。桃のように、枝が柔らかく、のこぎりで切っていながら重みで下がってきて断面から裂けてしまう、ということがなく、切りやすいと感じました。

 枝の切り口からも、ユズのさわやかな香りがしてきて、この香りは、樹から漂ってくるものなのか、と驚きました。

 中心の直立している枝を数本間引くだけで、内側がすっきりとして、かなり下まで光が入るようになりました。樹高も少し縮まりました。下のほうの枝は軟弱で光が入ってこないことにより、枯れているところも多くありました。日当りがいかに大切かを知りました。剪定をして、下のほうの、結果枝がたくさん伸びている弱めの枝まで、日光が入るようにしたいなと思いました。

 まだ、もう少し剪定する枝が残っているので、続きも頑張りたいです。

(りな)

 

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 よし来た。
 朝食の席の作業発表で、ニンニクの草取りの作業がある、と聞いたときにそう思いました。

 私は昨夜、ニンニクの草取りや追肥などの作業希望を出してから、夜眠るときに、もしこの作業が入ったときにどういうふうに作業を進めるか、ずっと考えていました。
 いつでも来い、という心境だったのです。

 だから、今朝、作業で呼ばれたことに嬉しくなりました。

 ニンニクは、梅林奥と梅林奥奥の畑に植わっています。
 草は、畝の上から畝肩まで、春のもこもことした草が筵をひろげたように生えていました。
 メンバーは、よしみちゃん、えつこちゃん、のりこちゃん、かのんちゃん、私の5人です。今の時期は桃の摘蕾に多人数で取り組んでいるので、思ったよりもメンバーは少なかったけれど、これも計算の内だったので、大丈夫だと思いました。
 小人数編成での草取りスタートです。

 

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 よしみちゃんと私は、三角ホーを手に持って、畝肩の草だけをバリバリと、草をはがすようにとっていきます。
 三角ホー部隊を追いかけるように、畝の上だけに絞られた雑草を、えつこちゃん、のりこちゃん、かのんちゃんが手で株周りまで綺麗に取っていきます。

 なるべく間隔をあけすぎずに、3メートルくらいの範囲に3人がぎゅっと固まって、一部を一斉に終わらせていくという方式です。ぎゅっと固まって一斉に終わらせる、一斉に移動する、一斉に終わらせる、一斉に移動する、という繰り返しで、短時間で確実に終わっていく達成感を感じる、そして飽きを感じない作戦です。

 そして、三角ホーの人も、手で草を取るチームの人に追いかけられているので、マイペースになることはできず、良い“追い立てられ感”が出ました。
 三角ホー部隊と、残った草を手で取る部隊とで追いかけっこするように草取りをしました。
 5人だったけれど、スピード感を持ってできたと思いました。

 

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 ずっと三角ホーをやっていると、飽きてきたなあ、と感じるので、メンバーは1畝ごとにチェンジしました。
 ニンニクは、年が明ける前は、ひ弱でまだ芽が出ていない箇所も4割ほどあったのですが、今は芽はほぼ出そろって、まだ出てきたばかりのところもちらほらあるけれど、全体として緑が濃く元気そうでした。

 作業時間は、約1時間半だったのですが、目標の梅林奥の半分を終わらせることができました。草取りを終わらせた5畝は、草がスッキリとなくなって、ビフォーアフター! という感じです。
 凄く綺麗になったなあと思いました。
 まだ続きもあるので、引き続き頑張りたいです。

(やよい)

 

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〈藤井先生が教えてくださる、アコースティックギター教室が図書室で開かれました。今は、なのはなのみんなから人気の高い『レインボーチェイサー』を全体で合わせてブラッシュアップしているほか、新たに『風の谷』を課題曲とした練習がはじまっています!〉

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