「楽しさを分かち合って」 つばめ

3月17日

 今朝ランニングへ出掛けた際に、ヒヨドリの幼鳥が梅の木に止まっていました。
 幼鳥らしいあのボサボサした風貌が何とも可愛かったです。
 ほっぺたが赤い褐色に染まっている鳥さんです。
 樹上性で、餌を求めているとき等以外は、地上に降り立たない、渡り鳥さんです。

 ヒヨドリのことはそのくらいしか分からないけど、他へ渡るときには日中に大群で大空を飛んでいくので、どんなに落ち込んで下を向きたいときでも、ほっぺが赤い、灰色っぽい鳥さんを目撃するには前か上を向いてやるしかありません。
 今度から、ヒヨドリを探していることを口実に、目線を上げれば良いことを学びました。これなら、気兼ねなしです。

 

 今日は、みゆちゃんと図書のお仕事をしました。
 表紙のない本に、新しいオリジナルの表紙を作ってつけました。
 表紙がないと、本が破れやすく、また、汚れもつきやすいので、本を守るためにも表紙を作りました。
 そして、表紙がないと、何だか殺風景な気がしました。
 教材室から、包装紙を出してきて、それを本の表紙にリメイクしました。
 昨日と一昨日、一生懸命1人で頑張っていたのですが、半日×2日間で7冊しか完成しませんでした。
 けれど、今日は、表紙の型紙を用意しておいたこともあって、43冊も表紙付けが出来ました。
 また、みゆちゃんは、すごく早くて、色んなバリエーションで表紙を作ってくれました。

 どれもとても可愛らしくて、みゆちゃんの包装紙を選び出すセンスが本当に素敵でした。少し遊び心で、包装紙の縦幅を短くカットし、横幅は型紙通りにカット。それを、2つ組み合わせると、表紙の柄が二段になって、それがまたオリジナリティが出て良い感じになります。

 みゆちゃんの、この包装紙と包装紙の組み合わせ方が素敵で、どれも可愛い表紙が完成していました。みゆちゃんが作ってくれた赤と白の包装紙を組み合わせた表紙が私のなかでのお気に入りです。

 自分の中で、面白かったやり取りがあるのですが、みゆちゃんが「お手洗いへ行ってから、包装紙でアレンジしても良いですか?」と、声をかけてくれて、「大丈夫だよ、いってらしゃい」と返事を返したのですが、お手洗いに行かずに、「やっぱり、一個作ってから行きます。」と、包装紙のカラーの組み合わせをすごく真剣に考え出していたみゆちゃんの様子に、なぜだか気持ちがほっこりしました。

 また、私が「ちょっと疲れてない?休憩しますか?」と尋ねた際にも、みゆちゃんが「え?休むんですか?」と、ものすごい集中力で、表紙を作ってくれていてそれが嬉しかったです。

 一緒に作業をしながら、楽しんで、没頭できる誰かがいるとすごく安心できるなと思いました。変に気を遣わなくとも、楽しさを分かち合って、黙々と目の前の目標に向かえ行けることの、嬉しさを知りました。

 嬉しい気持ちを知れたのは、みゆちゃんがいてくれたおかげで、絶対に1人では気づけないであろう経験でした。

 今日は、つい手に取って読みたくなるような本の表紙がたくさん完成しました。
 今日出来た分について、あとは、表紙にタイトルをのり付けして、透明カバーをかければ、完璧です。所定の位置の本棚に入れて、誰かが手に取ってくれるのを待つのみです。

 すごく嬉しかったです。きっと本も喜んでます。