3月16日(日)「レタスの発芽とピーカンナッツの挿し木&クラシックギターとフルートのコンサート」

 

3月16日のなのは
      
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 春夏野菜の育苗をしています。野菜の赤ちゃんたちのお家は、古吉野のすぐ隣の吉畑手前ハウスです。現在、キャベツ、リーフレタス、ロメインレタスが暮らしています。
 今朝、ハウスの中の苗床を見てみると……。
 
 「あ!!レタスの芽が!出てるー!」「すごいよ!見てみて!」
 ロメインレタスとリーフレタスが、今朝になって、ぞっくりと発芽が揃っているではありませんか。
  
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 そして、昨日よりもはっきりと葉を開いて、真っすぐに天に向かって伸びた双葉が、とても可愛いらしいです。
 風でも吹き飛んでしまいそうな、あんなに小さな小さな種だったのに! 信じられないけれど、その中に生命があって、今、確かにここで芽を出して、伸びようと、大きくなろうとしているレタスの姿が、本当に嬉しいなあと感じました。
    
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 この頃、いつ何をしていても、この野菜たちのことが心にあります。
 今は寒いかな、巻き上げを閉めた方がいいか、逆に暑すぎたりしないかな……などと考えながら、ハウスを行き来して1日を過ごす時間。本当に人間の赤ちゃんと同じように、みんなで野菜たちを守っている時間が、とても楽しいです。

 「わたしたちはこの子たちのお母さんなんだ」と守るべき存在があり、守る立場になったことで、自分自身を元気に、強いものにしてくれると思います。
    
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 もうすぐナスとピーマンなどの、春夏野菜の代表選手の種まきも始まると聞いています。より一層、吉畑ハウスが賑やかになりそうです。
 野菜の赤ちゃんたち、大きくなーれ!!

(みつき)

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 ピーカンナッツの挿し木をしました!
 節にある、葉芽と思われる蕾は、「私はナッツです。」と言う声が聞こえるような、コロコロした形をしています。
 
 お父さんが河原開墾のピーカンナッツ畑で剪定してくれた枝を集め、その中から樹勢が強いと思われる枝を選び、15センチ程にカットしました。
 成功率は平均50パーセントと言われています。できるだけ芽が動く挿し穂が多くなるように、「良く切れる剪定ばさみで切り口を綺麗にすること」「水の中で切ること」「切り口を斜めにすること」。そして、「芽が動きますように」という願いを込めながら切りました。

 発泡スチロールの底に穴を開け、培土が出ないように底面にネットを敷き、培土を詰めたところに2,3センチ間隔で挿し穂を挿していきます。
 挿し終わった後には、タラの芽の水耕栽培で学んだカビ対策で、上の切り口にボンドを塗りました。
    
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 12度~20度くらいの温度を保ち、半日陰になる置き場所の管理や、乾燥しないように水やりをしています。順調にいくと1か月ほどで発根し、芽が動き出します。
 畑のチームのみんなで楽しみな気持ちで見ていけることが嬉しいです。

(さくら)

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 午後から、勝央文化ホール開館20周年を記念して、フルートとクラシックギターの演奏会が開かれました。お父さん、お母さんと、フルートパートの人、アコースティックギター教室に通っている人と一緒に、演奏会を見に行かせてもらいました。

 フルートとハープ、フルートと歌の組み合わせのコンサートは聞いたことがあって、実際に見たことはあるけれど、クラシックギターとの組み合わせは聞いたことがなくて、新鮮に感じました。また、ギターのコンサートも初めて見るのでワクワクしました。

 勝央文化ホールの館長である竹内さんも、ギターのコンサートは勝央文化ホールでも17年ぶりだと話されていました。貴重な機会なので、少しでも吸収出来たらいいなと思いました。

 演奏者の方がステージに上がり、まず驚いたのは、クラシックギターの構え方です。普段、なのはなファミリーではアコースティックギターをメインに練習していて、アコースティックギターは、足を組んでその上にギターを構えてネックは寝かせます。

 けれど、クラシックギターは、足を組まずに左足を台に乗せて少し高くし、左足と右足の間にボディを挟むようにして立てて構えていました。クラシックギターは、アコースティックギターを構え方が違うこと、立てることは聞いていたけれど、アコースティックギターの構え方をあまりにも見慣れていて、とても新鮮でした。アコースティックギターもクラシックギターも見た目はほとんど変わらないのに、構え方が違うだけでまるで違う楽器に見えると思いました。
  
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 今日演奏された曲は13曲でほとんど全ての曲はクラシック音楽でした。最初の「メヌエット」という曲は、私も聞き馴染みのある曲でした。クラシックギターのアルペジオの伴奏に、フルートのメロディーが重なって、とても音が綺麗でした。

 フルートは金色で、照明が当たるとシャンデリアのようにキラキラ光っていて、かっこよかったです。どこまでも響いていくような伸び伸びした音で、暖かみがありました。マイクも何も付けていないのに、まるでスピーカーから音を出しているのかと思うぐらい音量があり、一本の楽器だけでもこんなにも響かせることが出来るのか、と驚きでした。

 クラシックギターの音色は、ハープの音色にそっくりに感じました。ナイロン弦だからか、アコースティックギターのような金属的な尖った音はなく、音が丸くて優しくて、耳に馴染みました。音量は少し小さめだけれど、包み込むような音が、綺麗だなあと思いました。

 演奏曲の中には、フルートソロの曲、クラシックギターソロの曲がそれぞれありました。クラシックギターソロの曲は、日本の代表曲「さくら」を主題にした変奏曲でした。

 冒頭は「さくら さくら のやまもさとも」のメロディから始まって、次々とメロディが変化していきます。けれど、どこか聞き覚えのあるような、懐かしいような音楽でした。
 後で、「ファ」と「シ」を抜いた日本音階で構成されていたからだと知りました。音階が変わると、ギターの音色が、今度は琴にしか聞こえませんでした。曲の中に、一本の弦の超高速のトリルが入っていて、そういった手法も、琴の音楽にそっくりでした。

 フルートソロの曲は、「ズーム・チューブ」という曲でした。フルートソロと聞いて、すごく伸びやかで綺麗なクラシック曲を思い浮かべていたのですが、実際の曲は、イメージと正反対でした。

 どう正反対かというと、曲全体が、ボイスパーカッションのような、声と音色がまじりあったような音が入って、フルートで出す繊細な音の概念が覆されるような曲でした。

 靴のタッピングが入ったり、「ヒューヒュー」フルートの管に風が吹き抜けるような音が入っていたり、これは声なのじゃないか、と思うぐらい低い音が入ったり、シャッという効果音が入ったり、裏返った音、濁音が入ったり、本当にものすごく多様な音が混じり合っていました。曲になっていないようで、遠くで曲になっていて、それら色々な音が、意図的に出されて、噛み合っているのが、すごいと思いました。

 フルートのイメージが、がらっと変わりました。曲が終わった時、客席から歓声が沸きました。私も、こんな曲は初めてだと思ったし、こんなフルートの吹き方もあるんだ、と少し感動しました。
   
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 ほとんどの曲は聞いたことのない曲で、時代も違えば、作曲された国もアルゼンチン、ブラジル、と様々でした。 
  
 曲の背景をフルート、ギター奏者の方が話してくださってから演奏に入ると、想像しながら聞くことが出来て、楽しいと感じました。また、弾き方ひとつで、楽器の音色がころころと変わっていくことが、面白いなと思いました。

 演奏中、クラシックギターの方の手先に目が離せなくなりました。弦を弾いている右手は、ハープを弾いているように指が滑らかに動いていました。左手は、あまり動いていないように見えました。
 ものすごく手先の動きが速くて見えないぐらいで、だけれどどんなに細かい音もちゃんと響いていて粒がはっきりしていて、本当にすごいと思いました。左手と右手のコンビネーションが神業だと思いました。

 曲間に、ギターは見た目以上に体力を使うと話されていました。一曲弾くだけで、左手が腫れるのだと話されていました。見た目では、全然力が入っていないように見えて、動きもしなやかで楽々そうだけれど、やはりそれだけの力が入っているのだと知って、すごいなと思いました。

 アンコール曲は、勝央町のテーマソング「また明日」という曲で締められました。演奏会を聞いて、綺麗な音色のイメージが掴むことが出来て、とても良い機会でした。

 演奏を聞くと、ギターを弾きたくなりました。同じギターで、これだけの綺麗な音を出すことができることが分かったことが、希望だなと思いました。足元にも及ばないけれど、ギター教室のみんなと、フルートパートのみんなと聞くことが出来たので、これから少しでもみんなと近づけたらいいなと思いました。 

(りな)
 

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〈雨の中、集中してミーティングも進めました〉

  
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