「方向転換」 ほのか

3月15日

 

 朝から曇り空の一日。雨がもっている間に、大人数で下町川の畝立てを行いました!
 土曜日ですが、畑に着くとトラクターに乗った須原さんの姿がありました。私たちが畝を立てやすいように、土曜日まで来てくださって、みんなのために耕してくださることがありがたいなと思いました。

 今日もさくらちゃんリーダーのもと、畝の端と、溝を切りました。耕したたての畝はふっかふかで、面白いくらい土が軽く感じました。

 今日は土日で人数も多く、全員で畑に入ると一気に場所が埋まりました。

 途中雨が降ってきて、他の作業だったまえちゃんや摘雷をしていたふみちゃんたちも来てくれて、一気に溝を切りました。1人数か所やったらもう終わりで、あっという間にジャガイモが植わる準備ができました。時刻は10時30分。あと2時間も作業時間がありました。ビニール洗いと、セロリと大根の追肥部隊に別れて作業することになり、私はまりのちゃんたちとプールサイドでビニール洗いをしました。

 だんだんと雨が強まり、ビニール洗いを切り上げてセロリのハウスに向かうと、追肥部隊だったみんなの姿がありませんでした。まさか、と思って大根の畑に行くと、大人数で長い畝に入り、草取りをしているみんなの姿がありました。りゅうさんもいてくださって、天気はどんよりしていましたが、活気のある明るい空気が漂っていました。

 私はみほちゃんとさやねちゃんの間に入らせてもらいました。小さいと思っていた大根がいつの間にか太くなっていて驚きました。みほちゃんと一緒に草取りできた時間が嬉しかったです。長い広い畑でも、大人数で入ればあっという間。草取り、草回収、追肥、ネットかけ全て超特急で終わらせることができました。最後の方は雨が強くなって身体も冷えたのですが、古吉野に帰って暖かい昼食をいただけて、心も体も温まりました。土日の大人数で囲む食卓の賑やかな空気が安心します。

 

 午後からは、始めに室内メニューを行いました。

 サーキットトレーニングで同じチームになったのは、りゅうさん、ゆうなちゃん、なつみちゃん、のりこちゃんの、賑やかメンバーでした。私が、心の中で「あー、きっつい!!」と思うとき、りゅうさんが「アーー!!!」とか「フー!!」とか言っていて、それが面白くて笑ってしまいました。「何の声ですか?」と聞くと、「みんながんばろうぜ!っていう声」と言っていて、なんだかそれを聞いて元気が出て来るようでした。りゅうさんと一緒なら、何でも楽しくて、おもしろくて、嬉しい気持ち、元気をたくさんもらうなと感じます。一緒に身体を思いっきり動かすことができて、嬉しかったです。

 その後からは久しぶりのミーティングでした。

 今日から、自分の人格について見つめ直すステップに入りました。

 今日は、自分の傷から考える損失について作文を書きました。はじめはどう書いて良いかわからなかったのですが、試しに書き始めると止まらなくなって、どんどん自分の中のどろどろした黒い気持ち、どうして良いかわからない自己否定の根源がごっそり出て来るようで、すっきりしました。

 

 夕食で、人生で初めてのフキノトウをいただきました。よしみちゃんが目をキラキラさせて「みんなも時間があったら、ここにたくさんあるんだよ!!」と話している姿を見て、フキノトウってそんなにおいしいんだ、と思っていましたが、噂では苦みがあるとか。どんな味が想像ができませんでした。

 りゅうさんが夕食前に天ぷらとして揚げてくださっていました。

 食べるときもまだ温かく、口に入れるとほんのり塩気。おいしい、と思ったら舌全体に苦みが広がって驚きましたが、でもそのクセがやみつきになるような、不思議な味で、おいしかったです。私はまだ子供舌なので、たぶん天ぷらじゃないと食べられなかっただろうな…と思います。よしみちゃんが人数分採ってきてくれて…りゅうさんが夕食ぎりぎりまで揚げてくださって…。みんなのための欲深さって、こういうことだよな、と思いました。

 

 今日お父さんに教えていただいたこと。
 私のプライドの高さ。人を見下してしまうところ。我欲の強さ。それらを、解決するには方向転換!心に壁を作らずに、人と同じ土俵に乗ること。プライドの問題は、ちょっとずつしか変えられないかも知れないけれど、プライドの中身、構成材料を、みんなのためのものにする。自分が得をする、損をする、の損得勘定ではなく、みんなが得をする、損をする、のみんなの損得勘定にすればいい。

 私もプライドが高いけれど、お父さんもプライドが高い。けれど、お父さんは、自分のためではなく、みんなのためのプライド、なのはなのプライドを持っていらっしゃる。

 それと、自分を否定したり、嫌いにならないほうが良い。自信満々で、元気で、どっしりしていて、にこにこしている私が良い。

 お父さんは、私のことを良い子だと思ってくださっていて、大好きでいてくださっている。私に悩みは似合わない。元気を出していこう。ちょっと反省するときは心の隅っこの方でやったらいい。
 私は、堂々としていて、自信たっぷりで、元気で、笑顔で、朗らかな私で良い。そんな私が好きだと言ってくださいました。

「私はダメ人間だ、こうしなければいけない、もっとこんな人にならなくてはいけない」というがちがちの自己否定がすっと抜けて、そうか、私は私らしくいていいんだ。方向転換すればいいだけの話なんだ。と思いました。私はだめだ、変わらないといけない、という切迫感で自分を押し殺していたのが、それはしなくていいことだよ、と教えていただいたようでした。

 それに、どんなに他の人から嫌われても、お父さんとお母さん、みんなが大好きと言ってくださるなら、私はそれだけで生きていけると思いました。それが嬉しくてどんなに辛くても前を向こうと思います。

 苦しいことも試練も、今の自分に必要なこと、今のなのはなに必要なことだと思うと教えてくださいました。その言葉が勇気となりました。逃げずに、どうでもいいことは忘れながら、向き合っていきます。

 私が今悩んでいること、大変だと思うことも、もっと大変なことを乗り越えてきたお父さんお母さんが今こうして笑顔でいてくださっていて、私もがんばる!と思えます。

 良い未来を描けることをイメージしながら、私らしく、みんなのために方向転換して過ごしていきます。

 今日は、お話をしてくださってありがとうございました。明日もがんばります!