「ほろ苦いご馳走」 よしみ

3月15日

 昨日、ほぼ1日でフキノトウをみんな分集めることができました。斜畑下はもちろん、あと梅林手前の斜面になんと大量にフキノトウが出ていて、作業後の5分とか10分でひたすらフキノトウを探していました。朝食前はなつみちゃんやゆうなちゃん、のりこちゃんが一緒に斜畑下で宝探し(フキノトウ)をしてくれて、ゆうなちゃんとのりこちゃんは初めて収穫する~!と言ってくれて、2人が見つけたときのみんなの歓声と2人の笑顔が本当に嬉しかったなあと思います。

 夕方の当番前の5分間ではももかちゃんと一緒に探しに行きました。「あと10個足りないんだ!!」と言うとももかちゃんが「オッケー!」と言ってくれて、2人で黙々と探して怒濤の追い上げで10個以上見つけられて、本当にみんな分のフキノトウを集めることができ、本当に本当に嬉しかったです。

 早速夕食後になっちゃんに相談に行きました。なっちゃんが、お母さんに見てもらって生薬の仕方も教えてもらったら良いよと話してくださって、すぐさまお母さんに見ていただきに行きました。お母さんもとても喜んでくださって、食べられる基準とか生薬の仕方も教えてくださって嬉しかったです。なっちゃんとお母さんが「りゅうさんに天ぷらにしてもらおう!」と言ってくださり、嬉しさが倍増しました。

 その後、生薬したフキノトウを数えたら、70人分くらいのフキノトウがあって、ホッと一安心。札をつけて冷蔵庫に入れる瞬間がもうワクワクでいっぱいでした。

 

 そうして今日、午前は台所でりゅうさんの名前が呼ばれず、心の中で「いつ天ぷらになるかな・・・」とソワソワしていたのですが(笑)、夕方の野菜きりの当番で台所に入ると、りゅうさんが片手鍋に油を入れて、フキノトウを天ぷらにしようとしている姿を発見し、飛び上がるくらい嬉しかったです。すにたちゃんが動画も撮ってくれていたりして、更に夕食が待ち遠しく感じました。

 夕食で、漬け物皿にちょこんと乗っているフキノトウ。それもみんなの席に1つずつ。

 みんながコメントで嬉しいと言ってくれて、みんなといただくことができて、本当に幸せでした。みんなが「昨日よしみちゃんが、みんな分のフキノトウがとれたと話してくれました」というコメントを話していて、そういえば私、昨日嬉しすぎて会う人会う人みんなにフキノトウの話してたなあと思い出して、少し恥ずかしくなりましたが、みんなと喜びを共有できて、昨日の私は1日中るんるんでした。

 フキノトウに夢中になりすぎて、周りが見えなくなってしまっていたときもあり、ちょっといきすぎていたかなあと申し訳なく思ってしまったのですが、それ以上に、自分の中の「なのはなのみんな分のフキノトウをとってみんなでフキノトウの天ぷらを食べる」という小さな夢が叶って、とっても嬉しかったです。

 一緒に探してくれたみんな、自分の話を一緒になって喜んでくれたみんな、急遽だったのですがすぐに食事の献立に入れてくださったなっちゃんとまことちゃん、本当にサクサクで美味しい天ぷらにしてくださったりゅうさん、いっぱい穫れてきたら出荷するのも良いねと笑顔で言ってくださったお父さん、そして誰よりもフキノトウを喜んでくださったお母さん。本当にありがとうございます。

 ほろにがい味が口いっぱいに広がって、最高に美味しいフキノトウの天ぷらでした。

 いつか、たくさん穫れたら蕗味噌が作りたいなと、また小さな夢ができました。

 今日もよく眠れそうです。