3月14日(金)「大豊作を理想に、1歩前進 ージャガイモの定植準備ー」

3月14日のなのはな

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 3月ももう半ば。ぽかぽかして、暖かい日。のはずでしたが、ジャガイモの作業に入った私たちにとって、心はもう真夏のような激アツな日になりました。心も身体も燃えて、太陽の光に照らされて、今日も楽しい作業でした。
 作業内容は、ジャガイモの定植準備で、畝立てと、排水のための溝切をしました。
 ジャガイモは畝なしでも植え付けができるのですが、粘土質の畑が多いので、水はけを良くする狙いで畝を立てます。
 畑は、夕の子畑や山畑、魚とり畑など全部で7枚。
 かなりの面積で、始めはこんなにも多いのか、とびっくりしました。
 そして、今日のリーダーはまえちゃんでした。まえちゃんがリーダーの作業は指示がとても分かりやすくて、誰も置いてけぼりにされないし、すごくシャキシャキ動けるような声掛けをしてくれるので、テンポがよく、大好きです。今日もまえちゃんの仕切りで俄然やる気が沸き上がりました。

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 まず午前に、すべての畑のライン引きをしました。米ぬかで印をつけていくのですが、米ぬかの香りが好きで、この作業も好きです。
 さくらちゃんとひろこちゃんがまっすぐに正確にメジャーを引いてくれて、何人かと一緒にラインを付けていきました。こういった緻密な作業ができるさくらちゃんやひろこちゃんはやはりすごいなと思います。
 手を思い切り広げ、低く難しい体勢をとりながらメジャーを移動させていく二人の姿はかっこよかったです。
 すぐにそのあとを追いかけて、須原さんがトラクターで畝立てをしてくださりました。
 農業用の機械を動かせることが本当にかっこいいです。
 遠目から須原さんに手を振ると振り返してくれて、それを見てゆうなちゃんが「うれしい!」と言っているのもかわいくて癒されました(笑)。

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 魚とり畑は少し立地の悪い場所にあるので、人力で畝を立てました。
 私たちが鍬を使って畝立てをします。ここから、なのはなの女の力を全力で発揮する時間が始まります!
 一列に4人ずつで入り、畝立てがスタートしました。
 まえちゃんから、「ラインを中心にして、鍬一つ分ずつ両側を切る」という指示がありました。久しぶりの畝立てが嬉しくて、無我夢中で鍬を動かし始めました。
 一列になって、みんなで鍬をもって畑で作業する。その光景を見て、なんだか不思議と「農業をしているな」という感じがして、少し誇りに感じてしまいました。
 土のザクザクという音が心地よくて、時間がたつのもあっという間です。午前中には、畑の3分の2くらいを立て終えることができました。今年に入って、こんなにも汗を流したのは初めてかもしれないです。すごく清々しく、気持ちが良かったです。
 トラクターなどの機械で農業をするのもとてもスピードは上がって進みが早いなとは思うのですが、やはりなのはなのようにこれだけ人数がいると手作業もはかどります。
 私はまだまだだけどみんなの力はすごくて、「なのはなの女に任せたら機械にも劣らないぞ!」と自慢したくなってしまうほどです。
 そして、手作業でできることは手作業の方が達成感があるし、みんなと疲れやうれしさを分かち合うことができる喜びもあります。なのはなならではの農業の楽しみ方だなと思い、それができる環境がありがたいです。

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 午後はまず、残り3分の1の畝立てを終えました。まっさらだった畑が畝でいっぱいになり、ここまで成果が分かりやすいととてもうれしいです。何か所か、土がゴロゴロしていて固くて鍬を使いにくい箇所もありましたが、そんな苦労も飛んでしまうほどに、みんなで立てた畝は、それはそれは美しく見えました。
 そのあと、排水をよくするために畝の端の溝切りをしました。草がはびこっていたり土が固まっていたりしてやりづらかったですが、スコップをもって掘ってくれる人もいて、サクサク進みました。特に夕の子畑の土は粘土質だったのですが、鍬で土を崩しながらならしていきました。

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 こういった大変な作業では、私はまだ力が足りなくて、遅れをとってしまうことがあります。
 そんなとき周りを見渡すとまえちゃんやすにたちゃんのように作業が早いお手本がいて、自分もこうなりたい!とやる気を出すことができます。
 また、さくらちゃんが、何も言わず私の遅れを手伝ってくれていて、さくらちゃんはいつも腰が低いのに、本当に紳士でかっこいいなと思います。仲間の存在をこうしていつでも近くに感じられることがうれしいです。

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 最後の山畑から見た景色は、畝立てが終えられたその充実感も相まって、本当にきれいでした。カンカン照りだった太陽が夕方になって沈みかけて、みんなで立てた畝が目の前にあって、目の先には石生田んぼが広がっている。みんなで「頑張ったね」と言いながらその景色を見ていると、ああ、生きているなあとしみじみ思ってしまいました。

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 あとは下町川の溝切りが残っています。今日が楽しすぎて、明日がとても楽しみです。土曜日なのでお仕事組さんも一緒にやれるのかな、なんて夢を膨らませながら今日のなのはなを書いています。
 とても疲れたけど、たくさん働いてみんなと笑って、いい1日でした!
 なのはなのみんなと一緒にやる畝立て、最高です!

(うたな)

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〈フルメニューは今日もなのはなコースへ出発!〉
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〈日に日に道端や花壇にお花が増えて、走りながら見る景色も日々変化していきます〉

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〈みんなおかえり! 駐車場のシデコブシより〉

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 2月中旬に古畑のシャインマスカットの剪定を始め、その後、空き時間に池上ブドウ畑のオーロラブラックの剪定も進めてきました。

 ブドウの剪定が全て終わって、今日はさやねちゃんと一緒に剪定した枝を回収したり、これから始まるブドウの手入れに向けて見回りもできて嬉しかったです。

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 今回、ブドウの剪定は全て「短梢剪定」という剪定方法で行いました。去年伸びた枝を1芽残してその次の芽の上で切っていったのですが、本当にこんなに思い切ってバッサリ剪定しても良いのか、剪定の時は少しドキドキもありました。

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 でも、今日、見回りのときにブドウの様子を見ていると、ブドウの主芽が先月よりも大きくなっているのが分かって、この一ヶ月間の間に確実にブドウが成長しているのを感じられて嬉しかったなあと思います。4月頃になると、この主芽から萌芽し、可愛い新梢が出てくるのだなあと想像すると、とてもワクワクしてきました。

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 近々、早い内にやりたいこととして、枝の誘引をしたいと思っています。萌芽が始まる前にしっかり誘引をして、良い位置にブドウの新梢を伸ばしていけるようにしたいです。
 春の訪れとともに、今年のブドウの手入れももうすぐ本格的にスタートします。ブドウの生長を見守っていけることが、とても嬉しくて頑張りたいです。

(よしみ)

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〈剪定した枝や野菜の株の撤去を進めました。ながれさんがダンプで運んでくださり、撤去作業がはかどりました! ながれさんありがとうございます! 春夏野菜に向けて急ピッチで撤去を進めていきます〉

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〈先日撒いたリーフレタス、ロメインレタス、キャベツの発根が始まり、芽が出始めました。無事発芽しますように!今が一番繊細な時期です〉

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 眩しいほどの太陽が差し込み良く晴れた今日、中学校卒業式を迎えることが出来ました。今年の夏、2学期から勝央中学校に通い始め、あっという間に卒業の日。朝から「卒業おめでとう!」顔を合わせれば、みんなが笑顔とお祝いの言葉を向けてくれて、それが凄くうれしかったし、こうして迎えられたことが奇跡であり、本当に有難くて幸せなことだなと感じます。

 なのはなに来る前の私には、何もできない、何もしたくない、症状に100パーセント脳が支配され、普通の生活を送ることも出来なければ、中学校に登校することも、高校受験、その先のことなど、考えられませんでした。私に未来があるとも思えませんでした。

 そんな私がなのはなに出会い、お父さん、お母さん、みんなに出会い、私以上に私自身の事を理解してくださって、受け入れてくださっているから、心から安心でき、みんなと畑作業、ソフトバレー、ダンス、一緒にさせてもらう中で、どんどん毎日が色鮮やかに、「楽しいっ!」でいっぱいになっていきました。
 みんなの姿を見ていて、私もこんな人になっていきたい。周りに優しい気持ちをいっぱい広げられる、みんなを笑顔にできる…未熟で、至らないところばかりの自分だからこそ、なのはなのみんなから沢山吸収して、前を向いて成長していきたい。そう毎日前向きにいられます。

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 去年までは、私は学校にまた通い始めるとは正直思ってもいませんでした。毎日みんなと畑作業する時間が楽しすぎて、これまでプレッシャーに駆られ気がおかしくなるくらい勉強をしていた日々と打って変わって、別に勉強が出来ようが、出来なかろうが、頭の良さで人生が幸せになるかどうかは関係ないんだ。気が付けばそう思えるようになっていました。
 けれど、お父さんが「中学通い始めてみるか?」そう話してくださったとき、私は迷うことなく「はいっ!」と言ったのを今でも鮮明に覚えています。お父さんがそう言ってくださったなら、行ってみよう。そう思えたからです。

 実際に学校に通い始めてから、始めのうちは壁にぶち当たり、進むべき道を見失ってしまいそうになった時もありました。けれど、そんなときお父さんが私の目を見て伝えてくれた言葉があります。「まだ見ぬ誰かの道を切り開いていくことも出来れば、道を閉ざしてしまうこともある。ももかは学校に通って、道を切り開いていくんだ」お父さんからそのことを教えてもらった後から、学校への見方、勉強へのスタンスも変わりました。

 ももかとして、学校に通った瞬間、きっと何のために行っているのか分からなくなったり、途端にどん底に沈んでしまったりしてしまいます。けど、私は一人のももかとしていくのではなくて、なのはなのももかとして、学校に通って、まだ見ぬ誰かの希望になるような、そして一つの選択肢となる道を作っていきたい。その思いをずっと持ち続けていたから、卒業まで180度変わった前向きな気持ちでいけました。

 行くときには「いってらっしゃい!」帰れば「おかえりなさい!」学校にいても、常になのはなのみんなの存在に支えられて、迷った時も(なのはなのみんなだったらどうするかな)判断基準になのはながあるから、間違った方向に引っ張られずに、臆病にならずに、どんな空気の中でも、なのはなの子としての自覚を忘れずに、いられたなと改めて感じました。
 一番何が言いたいか、それは中学校に通えたのも、卒業を迎えられたのも、なのはなのみんながいたからです!

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 どん底で未来の「み」の字すらなかった私が、毎日しあわせっ!という気持ち一杯でいられて、それでいて中学校卒業式を迎えることが出来た。なのはなに出会えたこと、それからもう、私は苦しんだ人から、苦しんでいる人を助ける人、苦しまないような世の中にしていく人になった。それが私の与えられた役割であり、絶対に果たしていきたい。優しい世界を作っていく一人になります。

 中学校卒業し、この春から私は林野高校に進学します。今出来ることを精一杯で向かっていきます。
 高校生活、不安1%、楽しみ99%、何があってもなのはなのみんながいるから、大丈夫です。春休みの間、勉強もだけれど、みんなと畑作業にソフトバレーと、いっぱいいっぱい、パワーチャージして、それを力に高校生活頑張ります!!
 お父さん、なのはなのみんな、今日は卒業式をお祝いしてくださってありがとうございました。

(ももか)