3月13日(木)「本格サウナ登場! なのはなサウナの初運転日」

3月13日のなのはな

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 グラウンドに突如現れた小さな小屋。
 レンガ風の外壁に、波板トタンでできた屋根から出た銀色の煙突。煙突からは、もくもくと煙が出ていて、ジャムおじさんのパン工場でアンパンマンの顔が焼きあがったシーンを思い出すかのような光景でした。
 これは、何か。
 手作りのサウナです。

 

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 そう、今日は手作りサウナ、初始動日。
 お父さん、お母さんが企画してくださって、須原さんがサウナを作ってくださいました。
 手作りでサウナが作れるなんて、本当に凄いなと思いました。
 身体と頭を熱くしたり、冷やしたりを繰り返すうちに、自律神経を整えて、頭をスッキリさせて、気持ちを整えていくという目的のために作られました。

 

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 手作りサウナを初体験する選ばれしメンバーは、えみちゃん、すにたちゃん、ゆうなちゃん、私の4人。
 水着の上にTシャツ、ジャージのズボンという、準備万全の恰好で、いざ手作りサウナに入ります。
 午前の時間から、須原さんがサウナの中に置かれた薪ストーブの薪を燃やしてくださっていました。

 

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 外側の壁に備え付けられた、室内の温度を示す温度計はすでに、68度をさしていました。
 扉を開けて中に入ると、「熱い!」という声が意図せず口からもれました。
 思ったよりも熱い。
 中に入ると右奥に黒い薪ストーブが置いてあり、向かいあうように座ることができました。多くて5人入れるスペースです。
 すでに熱いですが、自分が経験した温泉の中にあるサウナよりかは熱くなく息もできました。薪が燃えているからか、若干の煙たさを感じて、ドライサウナという感じでした。

 

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〈温度計の針は、まもなく70度を超えていきました!〉

 

 温度をもっと上げるために、お父さんが薬缶を入れたらいいと教えてくれて、途中から薪ストーブの上に水を入れた薬缶を置きました。
 どんどん熱くなっていくのと同時に、湿度も上がっていくのを感じました。

 

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 10分経って、一度外に出て、再びサウナに戻りました。
 温度は、80度に達していました。
 もう、本格的なサウナだと感じました。

 意外と汗をかかないなと思っていると、2回目にサウナに入ったときに、気付くと、目の前にいるすにたちゃん、ゆうなちゃんの顔も腕も汗の水滴でびっしり埋まり、ところどころから汗のしずくが滴り落ちています。
 ふと自分の顔を手で触ると、汗で手がにじみました。腕も汗をかいていました。

 

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 サウナの中には、小さな窓が4つついています。窓から中の様子を見るお父さんや須原さん、撮影するあゆちゃん、まなかちゃんたちが見えました。
 外からこの小さな小屋を見ると、室内が80度の熱さになっていることがまったく想像できないのが不思議です。

 私たち4人は、耐えられなくなるまで、サウナの中に居続け、もう限界だ! 熱い! 息ができない! となったら外に出て、涼む、そしてまた戻るというのを3回繰り返しました。
 ゆうなちゃんは3回目のサウナ経験、スニタちゃんは初めてのサウナということで、サウナ内でも外に出ても、なかなかにテンションの高い4人でした。

 

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〈ふーっ! 顔を赤くして出てきたみんなは少しグッタリ……?〉
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〈熱かったけれど、頭がスッキリした、との感想! 外の空気に気持ちよさそうに当たる4人でした〉

 

 サウナの中にいるときに、すにたちゃんが気付かぬ内に、ゆうなちゃんの膝の上に置かれたゆうなちゃんのタオルで自分の顔の汗を拭ってしまうというプチ事件も起きましたが、中で山手線ゲームをしたり、とても楽しいサウナの時間でした。
 気付けば、4人の顔は、みんな真っ赤に火照っていました。サウナ友達という感じです。
 そして、一つわかったことは、このサウナには黒い服で入らないほうがいいということです。黒い服を来てしまうと、熱を吸収して、火傷してしまうような熱さを感じてしまうからです。 
 なるべく、白い服で入ることをお勧めします。

 

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〈お父さんと須原さんもサウナの中へ!〉

 

 サウナから上がったあとは、4人でシャワーを浴びました。
 サウナから上がったばかりのときは感じられませんでしたが、あとからあとから頭がどんどんスッキリしていく感覚を感じました。
 自分の頭の中の濁りが透明になっていく感覚。雑味がなくなっていく感覚です。
 サウナ内の熱さと、外の冷たさを感じるのを繰り返すうちに、自分の頭が整えられていったのだと実感しました。
 そして、シャワーを浴びているときも、お風呂から上がったときも、身体の心まで温かくなっているのを感じました。

 この手作りサウナを、今日を皮切りにもっともっとみんなで体験し、気持ちを整えやすくなる手段にできたらいいなと思いました。

(やよい)

 

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〈このサウナ、フォークリフトのフォーク差込口もついており、持ち上げて運搬可能となっています! 軽トラックにも載せることができる、“どこでもサウナ”です。今日の試運転で改良点も見つかり、ますます進化するサウナ小屋。これからみんなで大切に使っていきたいです〉

 

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 桃の摘蕾、2巡目がスタートしました。1巡目は、枝の先端と上側についた蕾を落とすという、シンプルな基準でした。2巡目からは、いよいよ、桃として収穫につなげる蕾の厳選に入っていくので、少し緊張しました。

 2巡目の摘蕾では、およそ最終着果数の5、6倍ほどに絞ります。厳密に、15センチ未満の短果枝には1~3個、15センチ以上30センチ未満の中果枝には3~5個、30センチ以上の長果枝には6~8個ほど蕾が残るようにします。

 1巡目の摘蕾を始めた1か月ほど前には、まだ蕾が硬くて小さく、花芽や葉芽の見分けがつきにくかったり、花芽もなかなかがっちりと枝に付いていて、取れにくかったです。けれど、日に日に蕾が大きくなってきて、今では花芽はぷっくりしてきて、葉芽はツンとこれまで以上に尖ってきているような気がします。

 丸々とした花芽は、色も見た目もまるでウズラのようでとても可愛いなあと思います。蕾の段階でも、個体差があり、小さい芽と大きい芽がはっきりと分かります。摘蕾の時点で、大きい蕾を残すように意識しています。今の段階での大小は、今後の生育差に関わってきます。大きい蕾だけを厳選すると、開花も揃えられます。

 

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 開墾26a畑の清水白桃から、2巡目をスタートしました。清水白桃は、硬殻期に生理落果があるなど、繊細な品種なので、少し緩めの基準で摘蕾をしました。清水白桃の花芽は、他の品種よりも、尖っていて硬くて、葉芽に似ています。同じ桃でも、品種によって、蕾の充実具合や大きさ、形、枝に付き方などが微妙に違うことが、面白いなと思いました。

 基準が変わって間もないころは、慎重になり、あまりスピードを上げられなかったけれど、慣れてくると、だんだんとスピーディに摘蕾ができるようになってきました。今日1日で、7本の樹の摘蕾を完了させることが出来ました。まだ130本近くの桃の樹が残っていて、1日の進みはとても地味だなと思います。けれど、慣れたらもっともっと素早くできるだろうと思うし、私も、摘蕾のプロフェッショナルになれるよう、これからも頑張りたいなと思いました。

 開墾26a畑で作業していると、近隣の桃畑でも、地域の農家さんが同じように、摘蕾をされている姿がありました。今日は曇りだったけれど気温はポカポカと暖かくて、摘蕾していても手がかじかむことがなく、とても摘蕾日和でした。これから暖かくなっていくことが、嬉しい反面、もう少し待ってほしい、という気もします。

 

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 桃は、樹に貯めていた貯蔵養分で花を咲かせます。1000個の実をつける樹が花を咲かすと、花の数は3万にもなるそうです。それだけの数、開花だけで余分に貯蔵養分を使います。そのため花が咲く前、蕾の段階にある程度咲かす花の数を絞ることで、無駄な貯蔵養分の浪費を減らす目的があります。

 摘蕾のタイムリミットは、開花です。3月の末になってくると、早い品種はもう開花してしまいます。かなり近くに迫ってきているので、間に合うようにこれからもみんなと精力的に進めていきたいです。

(りな)

 

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 境港の仲屋食品さんから、なのはなの台所へ、今日はアジが届きました。
 箱を開けると、体長20センチほどのアジが箱いっぱいに入っています。

 

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 今日は塩焼きとして調理しました。
 下処理は流れ作業で行います。鱗やぜいご、内臓を取り、次の人へ。えらを取って洗い、次の人へ。最後は水分を拭きとって塩を振りました。
 みんながどの工程もマスターできるように、役割を交代しながらできて、魚の数も70尾近くあり、たくさん下処理できて嬉しかったです。
 まん丸うるうるした目のアジがかわいかったです。どのアジも同じように見えるけれど、よく見たら一つひとつ、顔の表情が違って見えて、おもしろいなと思いました。

 魚焼きは、魚焼き用のグリルで焼いています。1尾丸ごとの魚焼きは緊張しました。身をふっくらと焼けるように、ベストなタイミングで焼けるようにしようと思うと、グリルの前から離れられません。
 最近、私は魚を焼くことが多くて、焼き具合を研究中です。
 今日は下処理から焼きの工程までできて、嬉しかったし、新鮮なアジが美味しかったです。

 

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 夕食には、もう一つスペシャルなものが登場しました。
 それは、カキフライです。
 今日は永禮さんが、畑の石灰肥料として使う牡蠣殻を、虫明までダンプカーで取りに行って下さいました。
 そして、毎年、牡蠣殻をいただいている虫明の漁師さんが、生の牡蠣をくださいました。

 

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〈永禮さんが虫明の港へと取りに行ってくださった、ダンプカーいっぱいの牡蠣殻です〉
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〈いつも牡蠣殻や牡蠣をくださる漁師さんのご厚意で、夕食は美味しい牡蠣フライも味わうことができました〉

 

 牡蠣は大ぶりな身が多く、フライにするのもわくわくしました。少量ずつの牡蠣に塩を揉みこみ、溜めた水で3回ほどすすぎ下処理をします。その後は衣をつけて、揚げて、美味しそうな揚げ色のカキフライが完成しました。

 みんなで美味しくいただきました。
 アジにカキフライ、調理も楽しかったし、豪華な夕食が嬉しかったです。

(しなこ)