3月11日
今日から朝食前作業が始まりました。
種まきチームと収穫チームに分かれていて、わたしは種まきに入らせていただきました。
朝食前はキャベツとリーフレタス、午前中はロメインレタスの種まきをしました。
レタスと言えば、何千株というものすごい量を撒く印象がありますが、大人数のみんなで取り掛かれば、今日のうちに終わらせることができました。
「ああ、もう少し種まきしたかったな」、なんて思うくらいのところで種まきが終わって、程よい物足りなさと持続する集中力のなかで種まきを楽しめるのが、嬉しかったです。
今年度、初めての種まきだったので、まえちゃんがそれぞれの工程についてもう一度説明をしてくれました。どの工程も重要なポイント、外せないポイントばかりで、なかでも自分が覚えておきたい、と感じたのは、土づくりです。
種をまく培土を作るのに、水をどのくらい入れるか、セルトレーの中にどのくらい土を詰めるか、その塩梅が難しかったです。
セルトレーに土を詰めて、地面に何度か落として土を均して、またさらに土を詰めて…。「よし、全ての穴にきっちり詰まったかな」と思っていたのですが、実際に種まきをして、水やりをしてみると、土がセルトレーの淵よりも結構沈んでしまっていました。これだと土が少なくて、もっと土を詰めても良かったのだな、と反省したし、とても悔しかったです。
詰めなさすぎるのはいけないけれど、詰めすぎても根が張れなくなってしまいます。これはどこまで頭を使って、種のことを考えて、気を配れるかどうかだと感じました。
ベストな形で、種を発芽させることができるように、もっともっとコツをつかみたいです。種の気持ちを思って、確実な腕でできるようになりたいです。
わたしは、種まき特有の神聖な空気というか、静かな空気とか、やっぱりすごく好きだなあと思います。
雨の音だけが聞こえるビニールハウスの中で、みんなと種まきをしていると、本当に種が何か聞き取っているのではないか、種が何か感じ取っているのではないか、と感じられました。
帰りながら、少しほどけた気持ちで、ゆうなちゃんやのりこちゃんと「責任重大だ、緊張したね!」「でも種まき楽しかったね、あっという間に終わってしまったね」と、話せたのも嬉しかったです。
ロメインレタスとリーフレタス、昨年の初夏にみんなで頂いたみずみずしいサラダを思い出しました。レタスと聞いただけで爽やかな気持ちになれるのがレタスの良いところだなとも思えます。
風で吹き飛んでしまいそうなくらいの、あんなに小さな小さな種から芽が出るのは信じられないところもありますが、明日から温度管理と水やりを見ていくので、すべて発芽することを信じて、願って過ごします。