「楽器と向き合った1か月」 あや

3月9日

 町民音楽祭当日でした。午前の時から想像以上にお客さんがいて、緊張しましたが嬉しかったです。ホールの方が三味線の時に、赤い毛氈とびょうぶを用意してくださって、とても綺麗な背景で演奏させていただけたことがありがたかったです。モニターからステージ全体を見ると、みんなが旅館にいるようで本当に綺麗で、素敵でした。

 浴衣を着て演奏させてもらって、いつもとは違って背筋が伸びるように感じて、演奏していて、とても澄んだ気持ちになり、楽しかったです。三味線後にたくさんの方が素敵でしたと声をかけてくださって、とても嬉しかったです。中には「20年ぶりくらいに岡山の民謡を聞けて嬉しかったです。」と笑顔で、何度もよかったと声をかけて喜んでくださった方もいて、嬉しかったなと思います。

 なのはなの演奏の時はいつも客席の空気がなのはな色に染まっているのを感じて、みんなの凄さを改めて実感しました。一気に空気がなのはなのみんなに釘付けのものに変わっていました。私も客席でみんなの綺麗な姿に涙が止まりませんでした。楽しんでいて、一生懸命なみんなが本当に綺麗で素敵だったなと思います。

 本当に楽器が難しくて苦戦ばかりの一か月でしたが、初めて手にする楽器でも短期間で上達することができることを知れた機会がいただけたことがありがたかったです。楽器とは直接関係がないのですが、練習の中で、人と共感できることの嬉しさ、安心感を以前より増して感じることができた期間でした。苦戦していて、心が折れそうになっている時に同じように初めて楽器を持ったゆずちゃんやつきちゃんと難しいことを共有したり、励まし合ったりできたことがとても心の救いになり、気持ちの維持になりました。同じように感じて、気持ちを共有できる人がいることがとてもありがたくて幸せなことだなと思いました。

 最近つきちゃんとよく話させてもらえる機会があって、凄くパワーをもらっています。上手くいかないこと、自分が嫌いで嫌に思えてしまうことなど、マイナスな気持ちでも、つきちゃんが共感して受け止めてくれたり、前向きな方に引き上げてくれたりして、つきちゃんと話すと前向きにがんばろうと思うことができて、つきちゃんの存在にとても助けてもらって感謝してもしきれません。つきちゃんがとても大好きだなと思います。私も誰かにとってそんな存在になれるようになりたいと思いました。

 楽器とは違う部分でも気づきや感じることをたくさんもらえた、この機会がとてもありがたかったです。