「一歩踏み出したい」 みつき

3月8日

●一歩踏み出したい

 町民音楽祭のリハーサルに行かせていただきました。
 今回はなのはなから4つのグループが出演しますが、本当にそれってすごいことだな、と感じました。

 初めて客席で『なのジャズ』の演奏を聞かせてもらいました。ボーカルを歌うゆいちゃん、そしてそれを囲むようにそれぞれの楽器のみんなが居て、誰も堂々としていて、本当に格好良かったです。どの楽器もじっと見ていたい、聞き入りたい、と思ってしまうくらい、ファンになってしまうくらい、魅力的だなあと感じました。
 なかでも、さやねちゃんのベースの音が心に残っています。自分が体育館でネット作りの作業に毎回入らせてもらっていたとき、同じく体育館のステージ上から、ずっと同じフレーズが何度も何度も聞こえてきていたことを思い出しました。さやねちゃんが粘り強く練習し続けているベースの音でした。自分も自然とそのフレーズを覚えていて、今日、ステージで弾いている姿が見られて、とても嬉しかったです。
 他のグループのみんなも同じで、1人ひとりの子が練習してきた過程が、見ていると強く感じられました。バンドを1か月前に結成したにも関わらず、ここまでの完成度に持ってこられることが、本当にすごいと思います。

 『なのポップ』の演奏では、舞台袖から聞いていたのですが、「キボウ」と「空へ」が、大好きになりました。お父さんが書き上げてくださった歌詞は、わたしたちの気持ちそのものであって、それを思いきり歌うかにちゃんの澄んだ声とか、バンドのみんなの熱のこもった音とか、本当に、他にはないなあ、と思う力がありました。気持ちが何よりも大事で、どう見せたいか、何を伝えたいかをはっきり持つ、そのことを改めて感じさせてもらえました。

 みんなの存在、そして自分がなのはなファミリーの一員として居られることが誇らしく感じました。この機会のためにと練習し続けてきて、確かに自分のものにしている、そして見る人に伝わるものにできるみんなの存在が、それこそ本当に「希望」だ、と感じました。
何か物事を新しく始めること、挑戦することは勇気がいります。わたしはかなり苦手意識や抵抗を感じたり、慣れるのに時間がかかってしまいがちでしたが、
みんなの姿から、自分も一歩踏み出したいと思うことができました。

 明日の本番は、自分も気持ちを前へ前へと出していきます。
 みんなからもらったエネルギーや勇気を持って、明日、沢山のお客さんにも、同じものを感じていただけるような演奏をします。