
3月6日のなのはな
3月9日に迫る、町民音楽祭に、なのはなファミリーから、4つのチームが出演します。
その一つ、オリジナル曲のバンドチームで、リハーサルを行いました。
本番通りの衣装を着て、体育館を楽器のセットをし、MCをつけて本番同様にシュミレーションします。
1チームにつき20分の持ち時間があり、時間内に収まっているかどうかを確認するために、最初から最後まで、時間も測りました。
オリジナル曲のバンドは、全部で3曲、『キボウ』、『空へ』、『桃の唄』を演奏します。全曲、お父さんが作詞し、さとみちゃんが作曲した、なのはなファミリーオリジナルです。『空へ』は、外のイベントで演奏をしたことはなくて、今回の町民音楽祭で初めて披露します。
これまで、一曲一曲を、バンド全員で合わせをしたことはありました。けれど今日は、何から何まで本番通りで演奏する、と思うととても緊張しました。体育館だけれど、勝央文化ホールの客席をイメージして、そこに、求めているたった一人の人がいると思って演奏しようと思いました。
以前、オリジナル曲のバンドの合わせをお父さん、お母さん、あゆちゃんに聞いてもらった時に、「お父さんが書いてくれた歌詞を、聞いている人に音で伝えようという気がないと、伝わらないよ」と教えてもらいました。
私は、そのことを聞くまで、かなり自分の出す音に固執してしまっていたなと気がつきました。間違わないように、汚い音が出ないように、と保守的な気持ちになっていました。
でも、間違ったり、汚い音が出てもそれはどうでもいいことで、一番大切なのは心意気なんだなと思いました。
自分はどう生きていきたいか、どんな理想を持っているかを、聞く人に伝えられるような演奏にしたいと思いました。
自分を守るようにして楽器に向かうと、音もすごく輪郭がぼやけた、曖昧なよく分からない音しか出せないです。でも、私も含め、一緒に演奏する仲間はみんな、立ち止まっていたらいられなくて、攻めの気持ちで、走り続けていないと生きられないのだと思いました。だからこそ、私達にしかできない演奏があるのだと思いました。心意気を見せる気持ちで、音を出そうと思った途端、ステージの上に立つこと、大きな音を出すことが怖くなくなりました。
同じバンドメンバーのあけみちゃんが、『キボウ』と『空へ』の歌詞を渡してくれて、読みました。どちらの曲も、これまで自分が感じてきたことがそのままそっくり言葉で書かれていました。
その時は、自分と同じように感じている人の存在なんて、考えたこともなかったし、いるとも思えなかったけれど、今はすぐ近くにいるし、出会っていないけれど、まだまだたくさんいるのだろうなと思えます。自分達が、この曲を演奏するのは意味があるのだと思いました。
かにちゃんがボーカルで、かにちゃんの声に出す一言一言を支えるようなバックの演奏にしたいと思いました。
ラストの曲、『桃の唄』は、ダンスもついていて、ステージの上で、赤いスカートを着たダンサーが踊っているのがとても華やかです。バンドからは、みんなの後ろ姿しか見えないけれど、ちらっと見える横顔がとても綺麗だなと思いました。
リハーサル後、お父さんがバンドで改善する箇所を教えてもらいました。『空へ』のサビ前を、盛り上げるために、ギターとドラムの音数を多くすることでした。より良くするために、大切なポイントを教えていただけることが嬉しいなと思ったし、「前よりも、落ち着いてきた」とお父さんが話してくださって、少しずつ良くなっているんだなと思いました。町民音楽祭まで日が迫っていて緊張するけれど、今日のリハーサルで心の準備が整ってきたように思えて、嬉しかったです。
(りな)
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雨が上がり、待ちに待ったランニングへ出かけました!
久々のランニング、やっぱり外を走るのは気持ちいい!
だんだん時速8キロのペースが体に入り、長距離を走れるリズムが作られてきているなと実感しました。
走れるようになると走るのが本当に楽しい!
みんなが笑顔でランニングに出かける姿が毎日嬉しいです。
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今日の夜は、版画教室がありました。私が、版画教室に入らせてもらってから、何回かやっていて、今日の段階で下絵が完成し、実際に掘ってみるというところからスタートしました。私の版画の作品は、ビニールハウスの風景。毎朝、ハウス開けの時に通る道ですごく好きな道なので、作品にしてみようと思いました。
初めに、藤井先生が掘りの見本を見せてくださいました。大きい平刀を使って線の上をまっすぐに掘っていく。引き彫りという方法の掘方をしてくださって、その彫刻刀が進んでいく滑らかさが、本当に本当に感動しました。まっすぐきれいに、スーッと掘れていき、それを見ているとものすごく気持ちがよく、ものすごく手の扱いがきれいでした。
他にも、丸刀で重ね彫りをして茂みを表現してくださったり、三角刀で木の重なりなどのやり方を教えてくださいました。
見ているだけで、「わあー!」と声が出るような手さばきで、本当にすごくかっこよかったし、こう掘ったらどうなるの!?と見ていてすごくワクワクしました。
実際に私も掘ってみる番になって、やってみると、本当に難しかったです。
私が彫刻刀を扱うのは小学生の時にほんの数時間握ったきりで、ほとんど初めてでした。
彫刻刀の握り方も教えてくださって、その握り方で持って掘るのがまず難しい。
掘るのも案外結構力が必要で難しい。掘っていたら、思いっきり奥まで勢いで行ってしまって、掘る場所じゃなかったところまで掘れてしまって難しい。難しいことだらけでした。
でも、本当に本当に、楽しかったです。
彫刻刀がスーッと進んでいくのがものすごく気持ちがよくて癖になりました。奇麗に掘れたら、すごく達成感がありあました。
彫刻刀の種類を変えるだけで全然雰囲気が変わった絵になってすごくおもしろかったです。
彫刻刀をたくさん持ち換えて、たくさんの種類で掘ってみて、それぞれやりやすい場所だったり、むいている場面があって本当にすごく楽しかったです。
何より、自分ができずに悩んでいたり、失敗して「わっつ」と声を出したときに、藤井先生がすっと横に来てくださって、たくさんフォローしてくださって、本当にものすごくうれしかったです。藤井先生のように、平刀で引き彫りをしてみようとチャレンジしてみたのですが、まっすぐ掘れなくて、深く掘れなくて、相当に難しかったです。
でも、たくさん彫刻刀に触れて少しづつ慣れていって、いつか藤井先生のように滑らかに掘れるようになりたいです。
夢中になって掘っていたら、2時間なんてものすごくあっという間でした。9時を過ぎても、あと5分だけ……とやり続けたくなってしまうくらい、夢中になって本当に楽しかったです。
「版画ってこんなに楽しいんだ。作品を作るってこんなにも面白いんだ」と初めて知れた1日でした。来週の版画教室が待ち遠しくてたまらないなぁ~、と思います。
(ゆうな)