3月5日
眠気と闘いながらなんとか身体を起こして、朝のラッピング当番に向かいました。
今朝は、セロリの収穫でした。
往き道は雨がやんでいたのですが、収穫しているうちにまた雨が降ってきて、雨の滴がビニールハウスの天井に当たってはじける音が大きく聞こえました。雨が降る音以外は何も聞こえないから、雨の朝は静かだなと思いました。
セロリも、追肥や水やりの効果が現れていて、瑞々しい立派なセロリに急成長していました。セロリをめきっとはがしていく感覚が何ともやみつきになって、ずっとやっていられるなと思いました。
フルメニューでは、今日も体幹トレーニングから始まり、サーキットトレーニングでした。私はいつも始める前は、体力が持つかな、とか、身体が重たいなとか余計なことを考えてしまうのですが、やっている内に、どんどん身体が軽くなっていて、サーキットに差し掛かるころには楽しくなっています。
中でも二重飛びが一番好きなのですが、今日はいつもより長く二重跳びができました。
いつも30秒ももたないのに、飛んでいる内に、30秒を超えられそうだと思ったし、自分で絶対1分は無理と思っていたのが、意外にいけるかもと思いました。
なんだか、身体が2段階あるみたいに感じました。1段階目は、身体が重たくて、休みたがる人。でもその蓋が取れて解放されると、すごく動きやすくて、エネルギーが無限にあるような、楽しいと感じている、全く別の人になったようでした。私は、こうなってしまうのはフルメニューに限らず、掃除とか、作業とか、初めは億劫な気持ち、全部1段階目の自分が邪魔をしているように感じて、だんだん楽しくなっていくパターンが多いなと感じました。
そんな腰の重い自分を作らずに、最初から動きやすい、楽しさを感じている人でいたいと思いました。
今日のミーティングでは、質疑応答の時間で、お父さんから「自己完結型」というお話を聞きました。「自己完結型」の人は、治りにくい。なぜなら、幼い頃から、小さい枠で自分を守る方法を確立しており、それを手放せない、自分の考えに固執して他の考えが入る余地がない。保留にできない、すぐに答え、結果を求めたがる、融通が利かなくて予定の変更ができない。頑固。ということでした。
もれなく私はこの自己完結型に当てはまっていると思いました。
この自己完結型から抜け出すためには、自分の枠に隙間を作って、未完成でもいいから広げていくことだと教えていただきました。未完成のまま過ごして、いろんな考え、いろんな経験を通して自分の枠を広げて、膨らませていくことが大切と知りました。
明日の朝から、朝食後の当番から洗いからトイレ掃除に変わりました。
普通に考えたら小さなことだけれど、自分の融通の利かないところとか、損得勘定があって、素直に受け入れられなくて、もやもやした気持ちが生まれてしまいました。
自分では認めたくないけれど、今まで、今は前より少し減りましたが、トイレ掃除とか、お風呂掃除とか、一日の当番の中での汚れ仕事が、嫌だな、億劫だなと感じてしまっていました。
今日変更にしてもいいかと聞かれて、嫌という訳にもいかず、はいと答えたのですが、心のどこかでもやもやしてしまいました。
素直に受け入れられなくて、このような気持ちを感じてしまうことが、思っていたより、私はまだまだ自分が目指す理想よりほど遠いんだと感じて、悔しくなりました。
そこで、あゆちゃんに相談させてもらいました。こんな気持ちをもってしまっている自分が恥ずかしい気持ちもあって、人に見せたくない、まだまだ利己的で未熟な人と評価されることが怖いと思ったのですが、今日のお父さんのお話で、未完成でもいい、という言葉が勇気となって、相談しにいくことができました。
あゆちゃんは、今まで(私が)掃除で楽しいと感じたことがないから億劫になるんだよと教えてくれました。
あゆちゃん:トイレ掃除でもどんな汚れ仕事でも遊びと同じくらい楽しいし、自分で掃除した便器を舐められるくらいぴかぴかにするよ(笑)。掃除は手段でしかない。自分がどんな水準、どんなレベルを求めるか。あゆちゃんは高いレベルを求めていて、周りの人も自然と同じ高いレベルの人が集まってくる。このくらいの利他心が無いと摂食障害から治ることができない、というレベルはあるよ。
どんな仕事もプライドを持って本気でやったら楽しい。手を抜いたり、本気でやらなかったら、それは絶対に楽しくない。自分のプライドを持たなきゃ。
この中で一番早く、正確に、綺麗に仕事を終わらせる! という意欲を持つこと。
掃除、作業、というのは思っているより単純で、深く考えなくてもいい。本気でやれば楽しい。
私:「私は、フットワークの軽い人になりたいし、どんな汚れ仕事でも私がやります!と言って行動できるようになりたいです。そのために、トイレ掃除をしたいです。自分に必要なことはこれだと思いました。」
お父さんが、未完成でも、いろんな考え、いろんな体験をしながら、自分を膨らませていく。トイレ掃除をしたら、これが実践できると思いました。
あゆちゃん:それは、みんなに必要なことだと思う。トイレ掃除に関しては、楽しさを知ればいいだけで、解決できるかできないか思い悩む必要はあまり無いんじゃないかな?
というような、お話をしました。
きっと、今自分はすごく小さなことで悩んでいるんだろうなと思います。
それでも、あゆちゃんは最後まで付き合って話を聞いてくれて、どんな心持でいればよいか教えてくれました。どんな小さなことでも、真剣に、流さずに向き合って話してくれるあゆちゃんが優しいなと思います。
もうこんな損得勘定から抜け出して、変わりたいです。もうこんな小さなことで躓かないようにしたいです。
あと、ひろこちゃんと2人でトイレ掃除をするのは初めてなので、それは結構楽しみです。ひろこちゃんは面白くて、丁寧で、好きだなと思っています。
よし、明日から「ほのかちゃんが掃除したトイレは一味違う」と言ってもらえるようなピカピカのトイレを目指します。そう思うと、楽しみになってきました。
こういうこととか、ミーティングのこととか、シスターのこととか、最近頭の中でいろんな考えが押し寄せてきて、紙に書き出そうと思うのですがいざ書こうとすると頭が真っ白になって書けないなあということが続いています。
今日の質疑応答で、「未完成でもいい」と言ってくださったことがすごく嬉しかったし、安心したし、あゆみちゃんのお弁当のお話と、お父さんお母さんのサンドイッチのお話もすごく嬉しくて、温かい気持ちになりました。
今はまだ自分が自立した姿を想像できないけれど、私もそんな温かい家庭をいつかもちたいです。
今日の日記をいつか後で見返して、笑い話にできていたらいいなと思います。
明日も頑張ります!