「この場所に私としていられること」 みつき

3月4日

●毎日のハウス閉め

 今日も雨だったのですが、夕方の当番で、かのんちゃんと一緒にセロリやキャベツのハウスを閉めてきました。ふたりでお揃いの雨かっぱを着て、傘をさして行きました。
 歩きながら、
わたし「キャベツを切ったら、レタスみたいに、すごくフワフワだったんだよ」
かのんちゃん「え!キャベツとレタスの違い、分からないかも!」
わたし「え! そうなんだ!」

 なんて、かのんちゃんの作ってくれるあったかい雰囲気のなか、笑いながら話しているのも、とても嬉しかったです。こうしてハウス閉めをしている時間が最近、すごく楽しみになっています。

 あと、数日前からハウス閉めの時に、水耕栽培のタラの木も管理させてもらうことになったのですが、タラの芽が出る日が待ち遠しくて、また楽しみが増えました。

●本当の自分を使って過ごす

 夕食後の当番では食器洗いをしてきたのですが、前回の食器棚のお皿の整理に続いて、今日は、スプーンやフォークの整理をしました。

 ちょうど今日は夕食でスプーンを使っていたので、スプーンをしまっていた入れ物のカップも空いていたので、洗いました。テーブルにすべてのスプーンやフォークを並べて、選別して、綺麗に入れ直しました。気が付けば、ほしちゃんとももちゃんと、この間の食器棚の整理をしたときと同じみんなが集まっていて、

 「こんなにスプーンがあったんだね」などと盛り上がったり、「次はこの食器棚の中も整理したいね」「本当に整理すると気持ちいいよね」と言って、スプーンを綺麗にしたそばから、ここもやりたい、ここも綺麗にしたい……と言っていることに、みんなで笑ってしまいました。

 以前、お父さんから、
「お前は、アスペルガー的な要素がかなり強い人です。けれど、それを上手く自分の生活の中で強みにしていけばいいんだよ」
 と話していただきました。それをお聞きして、初めは、どうやってこんな自分を、生活の中で上手く使っていけばいいんだ!!と、正直、首をかしげたくなる気持ちでした。

 でも、今、自分を使っている、それも、本当に自分が納得できるような自分を使えている時間が、増えているように思えます。

 時間や余裕がある限り、みんなと思いきり作業をしたり、当番や整理整頓をしたりしている時間が、すごく楽しいです。自分が提案するたびに、ほしちゃんやももちゃんが共感してくれたり、他に提案してくれたり、それがとてもとても嬉しくて楽しかったです。

 同じ気持ちのひとがいてくれること、そして自分の気持ちが理解してもらっていることを感じました。

 わたしは融通が利かなくて、固くて、ちょっと抜けてて(かなり?)、そんなキャラクターだけれど、初めて、ああ、こんなキャラクターでよかったな、と思えました。これがみつきちゃんなんだな、と、自分もみんなも理解できているこの場所にいられることが、本当によかったです。