2月25日(水)「ミツバチ、花桃、肥料入れ、春待つ気持ちがはやる1日」

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 二ホンミツバチの蜜蝋を、養蜂箱に塗りました。蜜蝋は、先日藤井先生に教えていただきながら作らせてもらったものです。

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 ミツバチは、以前巣を作った場所を好む性質があるそうです。
 巣の材料である蜜蝋を巣箱の内側に塗ることで、その香りが、以前この場所に二ホンミツバチが巣を作っていたことを意味して、入りやすくなります。

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 はじめに、さとえちゃんと、藤井先生が実際に塗り方を見せてくださったときのやり方を確認して始めました。

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 塗りたい面、待ち箱の内側をバーナーの火で温め、木が温まったところに蜜蝋をこすりつけるようにして塗っていきました。
 近づきすぎると巣箱の内側が焦げてしまいます。焦げると巣箱がミツバチに気に入ってもらえません。

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 塗装面が蜜蝋の溶ける温度の約65度あれば良いので、バーナーから噴射する火と巣箱との距離に一番に神経を使い、バーナーを持つ左手先行で木を温め、温まった箇所を右手に持っている棒状の蜜蝋で追いかけるようにしていきます。温めた木の表面に擦りつけた蜜蝋の棒から、濃い濃い黄色の蝋が薄く溶けていきます。

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 だいたい塗ることができたら、塗装面を垂直に立てて、バーナーで再度温め、蜜蝋を溶かし流すようにして塗りムラをなくしました。厚く塗ってしまうと、巣を作るときに邪魔になってしまうため、二ホンミツバチが嫌うそうです。

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 内側の4面とも塗ることのできた待ち箱の中に顔を埋めると、フワッと、木と蜂蜜の合わさった香りがして、私がミツバチだったらこの箱に住みたい、と思いました。

 さとえちゃんと巣箱を焦がさず、塗りやすい方法を見つけながら作業ができて嬉しかったです。

 蜜蝋塗りは、待ち箱40箱分、全体の半分弱まで進みました。続きも二ホンミツバチが居たくなる住まいを目指して頑張ります。

(さくら)

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〈春夏野菜の栽培に向けて肥料入れ用の町川牧場さんへ牛肥をとりにいきました〉
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〈牧場の牛たちに会えて大興奮、360度牛、牛、牛です!〉

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〈よし! 肥料入れ頑張るぞ!!〉

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 1月末に、桃の剪定枝を、花枝を作るために樽に入れて、仕込みをしました。
 通常、桃の花は4月初めに開花するのですが、水を張った樽に入れて、遮光し、温かい場所で保管しておくと、通常よりも早く、花を咲かすことができます。
 それは、桃の内部の休眠を打破するプログラムに関係があるようです。
 桃は、冬になれば落葉し、生長は止まり、樹が眠る状態になります。そして、ある一定以上の低温に当たると、今度は、休眠から覚醒します。これが第一ステージです。今度の第二ステージでは、低温ではなく、ある一定以上の高温を必要とします。ある程度暖かくならないと花が咲かないのはそのせいです。寒さにしっかり当てて、その後に暖かい日が何日も続いてから初めて花が咲いたり、芽が動き出します。

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 花枝の仕込みは、人工的に、暖かい日を作り出して、桃の芽を早く動き出すようにするためのものです。3月3日、桃の節句に桃の花が咲くことは、通常ではありえないことだけれど、桃のプログラムを分かって、仕込みをすると、花を咲かすことが出来ます。まるで魔法のようだなと思いました。
 今年は、加納岩白桃、白鳳、紅清水、なつごころの開花が比較的早い4品種を仕込みました。そして、今年は、込む場所を、リビングと温室、二つの場所に分けて置いて、どちらが仕込みに適しているのか、実験しました。
 リビングは、ストーブをたいていて、なのはなファミリーの校舎の中でも、特に温かい場所です。温室は、中庭にあって、外に面しているのですが、ガラス張りで日当りもとてもよく、閉めたままにすると、日中は真冬でも35度を余裕で超えます。
 場所がたくさん確保出来て、今回は前回よりもたくさん花枝を仕込みました。遮光の為に、樽を黒いマルチシートで覆っていると、とても存在感があります。
 今日、樽の黒いマルチを剥がしてみると、中から、ピンク色の蕾がたくさん見えました。仕込んだ時は、3ミリほどのとても小さなつぼみだったのが、花を咲かせているものもあり、とても嬉しかったです。桃の花が黒い背景に浮かび上がるようにして映っているのがとても綺麗でした。

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 ふみちゃんから、リビングと温室では、リビングの方が、開花したと教えてくれました。やはり温度の条件が異なると、同じ日に、同じ品種を同じように仕込んでも、開花がこんなにも変わってくるのだと知りました。とても繊細で難しいものなのだと思いました。桃が、厳しい寒さにも順応して、音頭を敏感に察知して、花を咲かせたり、芽を動き出させていることが、本当に凄いなと思いました。

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 桃の作業は、今摘蕾を進めています。今樹に付いている花芽はまだまだ小さいですが、日に日に大きくなってきています。開花までに、摘蕾を2巡する予定で、今は1巡目の途中です。寒いと手先がかじかんで作業がやりづらいけれど、暖かくなってきて、作業効率も何倍にも上がります。大人数のみんなと進めていて、続きも、タイムリミットに間に合うように進めていきます。

(りな)

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 今日はどんな練習が出来るかな…ドキドキ・ワクワクした気持ちで勝央文化ホールへ。中へ入ると、「あれっ!?」ステージの上にはいつもと違うものがありました。「ダンス練習もできちゃいそう」とあけみちゃん。なんと、大きな鏡が何枚も置かれていたのです。鏡を使っての練習が出来てしまう!とっても良い練習ができそうです。

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 今日は自習練習だったので、かにちゃんが考えてくれて、初心に返ってきっちりと『風の舞』の宮太鼓を揃えて行きました。始めから一小節ごとに区切って、撥の上げる速さやタイミング、アクセント、を確認して全員で統一したり、叩いた後の撥先の方向や叩きかた、ととにかく細かく詰めていきました。

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 鏡の前に太鼓を並べて叩けば、普段見られない自分の叩き方や撥先を客観的に見られて、そして周りのみんなの叩く姿も同時に見られるので、全員で揃っているかも一目瞭然! 
 それにそれに、鏡が私たちの目の前にある上に、テンポはゆーっくり。ゆっくりな分、ちょっとした違いでも、見え見えです。

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 素早く上げて、素早く卸す! 叩く瞬間だけ力を入れる! これをかにちゃんが特に教えてくれました。これまでも何度も竹内さんやかにちゃんに教えてもらっていて、頭ではよくよくわかってはいるけれど、叩いていて、それがテンポが速くなればなるほど、叩くことに頭がいってしまって、気が付けば力が入りっぱなし。ということもたびたびあります。けれど、今日はゆっくりのテンポで練習できたので、いつも以上にそういった太鼓を叩くうえで大切なことをしっかりと意識して練習できました。

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「ドンドコ ドドーンド!」
 何回も何回もゆっくりのテンポをひたすらに繰り返していくうちに、これまで曲の中で自分の癖で叩いてしまっていた部分が修正されて、みんなで一つの音、そして見た目にちょっとずつ近づいていくような感覚があって、それが凄くうれしかったし、何よりもいつもなら視界の中にみんなを感じて叩いているのですが、視界にはふみちゃんやつきちゃん、それに加えて、今日は鏡越しに全員が見えて、みんなの叩いているきりっと力強い表情から、明るい笑顔まで、よりみんなを感じて太鼓が叩けて、そのことがとっても嬉しかったし、みんなと一緒になって叩けるから太鼓は楽しいなぁ……と改めて感じました。
 
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 毎週金時太鼓の練習の時間はあっという間にたってしまって、いつも気が付けば「あっ、21時!?」今日は鏡を使っての基本を確実に!の風の舞の練習でした。ゆっくり、は簡単そうで、速いテンポよりも何倍も難しい…けれど、その分細かなところまでみんなと揃えることが出来て今日やったことを体に染み込ませて、より一層レベルアップした風の舞の演奏を次回みんなとできるように、頑張ります! 

(ももか)

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 お父さんのお話を聞いたり、作文を書いたり、OMTをしたりと、ミーティングを重ねてきて、今日は今まで書いてきた作文をグループで読み回す時間をもらいました。
 グループのみんなの体験、過去の気持ちから、人に打ち明けるにはとても勇気のいることまで、みんなのたくさんのことを共有してもらえたことが本当にありがたいと感じました。私も作文に、書くには、人に知られるにはとても勇気のいる内容を書いていたのですが、全部知ってもらったことによって、もう何も隠すことがない状態になり、(隠そうとしなくていいんだ、全部見せていいんだ)と一気に肩の荷が下りたように感じました。
 最初は知られてしまった、大丈夫だろうかという気持ちも多少あったのですが、全部を知ったうえで受け入れてくれる人がいて、本当に恵まれていてありがたいと感じました。

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 グループのみんなの作文を読ませてもらって、本当にみんな同じだったのだと改めて実感しました。全員症状は違うけれど、同じ痛み、苦しみを抱えていたことを知って、作文を読みながら涙が出ました。
 自分のことのように同じ気持ちなので、読んでいて私自身が理解されているような気持ちになりました。ミーティングが始まってから、苦しかったのは自分だけではなかった、おかしいと思っていたけれど分かってくれる人がいた、自分のことを知ってもらっていると思うようになり、生活の安心感が増しました。
 こんなにも同じ気持ちを味わっていて、痛みを理解してくれる人がいてくれること、それだけでなく、一人違わず前向きな方を見て、一緒に過ごせていることが本当に幸せです。

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 また、ミーティングを重ねて、作文を読んで、今まで私はいろいろなことにフィルターをかけて見ていたのだと分かるようになってきました。自分の体験したことのみから普通が作られることによって、傍から見たら変と分かることでさえ普通と思いこみ、客観的に見ることができなくなっていることに初めて気が付きました。
 今まで自分が疑問を持っていなかったこと、苦しいと思っていなかったことなどが本当にそう思っていたのか、実は苦しかったのではないかと気が付き始めるようになりました。
 特にこの気持ちの変化があったのは、ミーティング中、お父さんのお話を聞いていた時です。お父さんの言葉を聞いて、自分でもなぜか分からないけれど涙が出てきて止まらなかったことがありました。その時初めて、(私はずっと気が付かなかっただけで、ずっと苦しかったのかもしれない)と思いました。
 自分の考えが普通と思い込み、本当の普通が分からなくなってしまうこと、普通ではないことに気が付けなくなることが怖いと感じました。今、フィルターがかかっていると分かるようになったことが凄く大きな変化だと思います。

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 作文を読んでいて気が付いたことがありました。それは、私たちは幼い頃から気をつかっていて、周囲の人みんなが幸せで、争いのない平和で穏やかな生活を望んでいたことです。大切な人を想う気持ちが強く、みんなが笑っていてほしい、幸せになってほしいという願いを強く持っていました。だからこそ、幼い頃から悲しさを抱いていたと感じました。

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 このことに気が付いたとき、リビングの黒板に張られているコンサート感想文の言葉がぱっと浮かびました。「私たちは普通の人以上に、優しさに溢れた世界を強く強く求めていた」という言葉です。だからこそ、私たちは誰かのために生きることでしか生きられないのだと実感しました。
 みんなの作文からたくさん気づきをもらい、全て材料としてお互いに共有できたことが嬉しかったです。幼い頃からずっと、みんなが笑っていて、幸せで平和な世界を望んでいたということにも気が付くことができて、もっともっと利他心を学んで、利他心で生きていきたいと強く思いました。
 これからのミーティングもみんなと一緒に真剣に向き合って、みんなで一緒に回復していきたいです。

(あや)