2月25日
●ネット作りマラソン、完走
昨日の朝は雪が降っていたのに……。一気に春が来たようなお天気になって、外に出るだけでうきうきとした気持ちになりました。
みんなとランニングに出られて、汗をかくのもとても気持ちが良くて、嬉しかったです。
午後、ついに桃のネットが完成しました。
今手をつけていたネットが最後のネットで、26メートル×50メートルの、1番大きなサイズのネットでした。あまりに大きいので、半分ずつ作ってから、それを合体させて1枚にして完成、というやり方をしていました。
なんと、「桃のネット作り、入れます!」と、相川さんが来てくださいました。まさか、一緒に桃のネット作りができるとは思っていなかったので、とても嬉しかったし、本当に、どんな作業であっても、スッと笑顔で入ってくださる相川さんが、本当に優しくてありがたいなあと感じました。
今日は特に大きくて長いネットを扱うので、縫われたネットを引っ張っていくのに、つばめちゃんとそなちゃん。さくらちゃんがミシンで縫ってくれて、その補助を相川さんと一緒にさせていただきました。
さくらちゃんの手が止まらずに縫い進められるように、ネットの端と端を合わせて、さらしを持って、送っていきました。わたしの後ろで、相川さんが綺麗にネットを持っていてくださいました。10メートルのさらしがミシンに吸い込まれて行って、途切れるのが、あっという間のことに感じました。みんなでそれぞれのところで黙々と、役割をしながらミシンを見守っているけれど、やっぱり楽しいな、と感じました。
相川さんが帰られる時間が近づいてきていたのですが、「この端が縫い終わるまではやるよ!」と言ってくださって、ぎりぎりまでいてくださいました。ミシンがすごいスピードで動いて、縫い進めてくれることがとても嬉しい反面、「ああ、これを縫い終わったら……。相川さんとのお別れの時間が近づいている……」と寂しく感じてしまいました。
最後に、相川さんが「気持ちだけ置いていくね!」と言って、笑顔で手を振ってくださいました。相川さんがなのはなを好きでいてくださる気持ちや、「またすぐにお会いできる日が来るだろうな」と予感できて、本当に希望や元気が湧いてきました。
そしてちょうど17時前に、最後の合体、赤いさらし50メートルを縫い終わりました。さくらちゃんが作ってくれたテーマ『ミシンで縫い進める! 桃のネット作りマラソン』。その総距離は6.19キロメートル、ついに、完走しました!
ここまで、ずっと作業に入って縫い続けていたさくらちゃんや、ゆきなちゃん、つばめちゃんが本当に格好良かったです。さくらちゃんがミシンに向かうまなざし、つばめちゃんのネットを引く手さばき、ゆきなちゃんのネットの端を丁寧にそろえる後ろ姿……。その役割のプロになっている3人に教えてもらいながら、自分も入らせてもらって、こうやって一緒に同じやりがいや楽しさを教えてもらえて、とても嬉しかったです。
大きな大きなそのネットは、体育館でも広げきれないくらいに大きかったです。実際に桃にかけられるその日のために、みんなでじゃばら折りにして、紐で縛ってネットをたたみました。思い切りネットに飛び乗って、体重をかけてネットを圧縮するのですが、ネットに埋まっている光景がなんだかおかしくって、みんなで笑いながらネットをたたむ時間が、楽しくてあたたかかったです。
実際に桃畑にネットがかけられて、使われていくのも、きっとすぐ先のことなのだろうと思います。すべての桃畑のすべての桃の木にかけられたネットの光景を想像すると、本当に嬉しくなりました。桃も、野菜も、これから本格的に始まっていくことにわくわくします。
自分のできること、これからの作業、これからの誰かに繋がることを、ひとつひとつ大事にやっていきたいです。