【2月号⑦】「行こう、落ち葉のテーマパークへ!」あや

 


  
 なのはなの冬の風物詩、落ち葉集め。

  ウィンターコンサートの音楽劇で演じたように、環境や虫たちに優しい農業をと、落ち葉堆肥をいっそうたくさん作るため、大人数で落ち葉を集めに行きました。

  私は落ち葉集めが初めてで、なのはなに来てから何回も楽しいと耳にしていたので本当に楽しみでした。

  永禮さんがダンプで来てくださって、落ち葉を山にしてくださったのが、ありがたくて嬉しかったです。

  落ち葉集めの際に、毎年永禮さんが来てくださって、助けてくださる方がいることが本当にありがたくて、幸せだなと感じました。ダンプに乗せていただいた時に、永禮さんとなのはなファミリーの素敵な出会いも教えていただけて、とても嬉しかったです。
  
 
  初めて落ち葉を集める場所に到着するときに、まえちゃんが、「あの山を集めるよ」と教えてくれました。その山は本当に落ち葉がたくさん積まれてあり、そのままダイブできそうな山盛りの山が二つ、三つあり、本当に楽しそうで胸が躍りました。

  いざ、落ち葉集め開始! テミを両手に持って、落ち葉の山に向かっていきました。

 ■落ち葉の山

  落ち葉がふかふかで、一瞬でテミがいっぱいになりました。落ち葉でいっぱいになるのがとても楽しくて、夢中になりました。
  

  
 みんなも凄く笑顔で集めていて、楽しそうで、賑やかな雰囲気の中、集めることができて嬉しかったです。とても大きな山だったのですが、みんなで集めると一瞬でなくなって驚きました。なるべく多くの落ち葉を集めたい、道が奇麗になるくらいしっかりと集めようと思うと、とても楽しかったです。

  道を進んでいくと、途中途中に落ち葉の山があって、一体誰が山にしてくれるのだろう、スタッフさんが事前に集めてくれていたのかな、本当にありがたいなと思っていたら、地域の方が集めていてくださっていたことを教えてもらいました。

  
  
 毎年、落ち葉集めをしていることを知っている地域の方が、なのはなのために落ち葉を山にしてくださっていると聞いて、本当にありがたかったです。山があるのとないのとでは集めるスピードが全く違って、地域の方が集めてくださっていたおかげで、短時間でたくさんの落ち葉を集めることができました。

  古吉野の近くの地域の方だけでなく、少し離れた場所の地域の方も、私たちを助けてくださっているのだと知って、本当にたくさんの人に助けられて生活できているのだなと改めて実感しました。いろんな方に支えられているから生活できているということに日々感謝しながら過ごしたいです。
  

    
 下を向いて集めていたところから、ふと前を向いて道の先を見ると、まえちゃんやみつきちゃん達が先行して集めていてくれた山がずっと続いていました。そのとき、急に道がテーマパークの道のように見えました。また、次第に落ち葉がお宝のように思えてきました。普通、落ち葉はただの落ち葉なのですが、落ち葉を見ると嬉しくなったり、道が違ったふうに見えたりして、気持ちが違うだけでこんなにも物や景色に対しての見え方が変わるのだと驚きました。

  何かとても重たい物を持つわけでもなく、集めてダンプに持っていくだけだったのですが、とても体力を使いました。ダンプと山の往復を走ったり、溝に集まっている落ち葉を必死に集めたりしていると、思ったよりも身体を動かしていました。

  
   
 こんなに全力で身体を動かしたのは本当に久しぶりで、凄く気持ちが良くて楽しかったです。身体を思いっきり動かすことが楽しいと思ったのもとても久しぶりの感情でした。集めていくごとに熱くなってきて、汗がたくさん出てきました。厚着をしていったのですが、三枚脱ぐくらい暑かったです。冬なのに汗が出るほど熱くなったことに驚きました。

  ぽかぽかの身体と、冬の冷たくて澄んでいる空気が相まって、とても気持ちが良かったです。

 

1歳のおとちゃんもお手伝い

 

  何時間も落ち葉を集めに駆け回っていると、だんだん疲れを感じるようになってきました。ですが、これもマラソン大会に向けての体力作り! フルメニューだ、がんばろう! と思うと、その疲れさえ楽しく感じました。休むことなく、そのままのエネルギーで走り回って、集めることがとても楽しかったです。

  何日か落ち葉集めに行った中で、坂を上り下りして落ち葉を集めることがありました。かなり急な坂できつかったのですが、そのきつさよりも楽しさのほうが何倍にも上回りました。落ち葉集めの日だけでもかなり体力がついたように感じます。

■踏み固めても…… 

  
    
 ダンプの荷台にも乗らせてもらいました。上に行くとすでにたくさんの落ち葉がありました。みんなが次々と落ち葉を集めてきてくれるので、たくさん踏み固めても、踏み固めても、すぐにダンプが落ち葉いっぱいになりました。時には踏むのが間に合わなくて、溢れそうになったときもあって、みんなの集めるスピードが本当に早くてすごかったです。ダンプの八割、九割入ったところから、どんなに入れても嵩が変わらないことがとても不思議な現象でした。

  ダンプの上からの景色がとても奇麗で、心が穏やかになりました。雲一つない青空を背景に、見えるたくさんの冬の木が本当に奇麗で、その中でみんなの笑顔があって、とても幸せな空間でした。

  ダンプがいっぱいになって、畑へ下ろしに行きました。あおりを開けるとみっちりと詰まった羊羹みたいな落ち葉がありました。永禮さんがダンプを上げてくださって、落ち葉が下ろされていく姿は、まるで雪崩のようで、ただの落ち葉なのに少し怖さを感じるほどの迫力がありました。約三時間で、ダンプいっぱいの落ち葉を集めることができるみんなのパワーをとても感じました。

  
  
  今年は、通算七回の落ち葉集めをしました。これまでも落ち葉堆肥を作って活用してきたなのはなファミリーですが、こうしてたくさんの落ち葉を集めて、畑の栄養にとって良い落ち葉堆肥をたくさん作っていくことで、コンサートで虫たちにも優しい農業をすると言った内容を実現していけることを感じて、とても嬉しいです。

  落ち葉集めが想像していたよりも何倍にも楽しかったです。みんなと走り回り、集める時間が本当に幸せでした。また落ち葉集めの機会がある時は、全力で走って、思い切り楽しんで、良い落ち葉堆肥のために頑張りたいです!