「心から想えたら」 ほし

2月21日 

 午後の初めに永禮さんのお誕生日会に向けて、フラガールの練習をしました。
 ゆりかちゃんが前から見てくれていました。
 腰の動きをこれでもかとする、ことや手の振りを繰り返ししてくれていました。
 フラガールは久しぶりだったけれど、踊っていると心が開けていきました。
 ゆりかちゃんが「永禮さんに向けて」とフォーメーションも考えてくれました。
 円状のフォーメーションに永禮さんがいる方に身体を向けて、最後のおじぎをするところで、永禮さんに駆け寄っていくという演出にしようと言ってくれて、それを実際にしました。
 永禮さんが喜んでくれている姿が浮かんで、当日、永禮さんに向けて演奏できるのが、楽しみだな、と思いました。
 そのあとは、セロリのラッピングをしていて、久しぶりに大量のセロリが目に入って、みんなが「セロリ嬉しいな」と言っているのが、嬉しかったです。
 午前に台所に入った時に、セロリサラダの文字が見えました。

 今日の午前は台所作業で、まちこちゃんが来てくれていました。
 お昼のメインは焼き魚で、魚の種類が何種類かありました。焼き加減などが変わってくるので、焼くのが難しそうだなと思いました。
 まちこちゃんが、魚の種類がたくさんあるから、一緒に焼こう、といってくださって、焼く順番とか、焼き加減も見てくださり、そのことがすごく嬉しかったです。
 鰯のお腹を見て、「これはいける、まだ少し焼きたい」と、加減をまちこちゃんと見ているのが楽しかったし、嬉しかったです。
 午前の最後には、仲屋さんから、ホキが届きました。
 その形状は、すでに小分けにおろされていました。
 午後からまちこちゃんや台所にはいったみんなが、ホキをフライにしてくれていて、夕食でも頂けて、見た目にも嬉しくて、嬉しかったです。

 私は先日風邪を引いてしまっていたのですが風邪もよくなり、今はランニングもみんなと走りにいっています。
 少しながらあったあばらの痛みもなくなりました。
 今は、少し、石生の坂でみんなに追いつけなくなってしまうところがあったりですが、最後まで走り切ると決めて毎回、走っています。
 昨日は、これは悶絶コースだ、と思うくらい、息が上がって、隣にいたしなこちゃんが「私たちもお題回す?」と聞いてくれていて、そう聞いてくれたとき、実は内心沸点が到達しそうにもなったりしていましたが(相手に対して怒っているわけではありません)、走り切ったとき、すごく気持ちが良かったです。
 今日は昨日より進化できた気がします。
 昨日は、走り切ったとき、みゆちゃんと「走れたね」と言い合って、みゆちゃんがすごくすっきりとした嬉しそうな顔で、頷いてくれていました。
 そのことなんかが嬉しくて、それが表情に出てしまい、廊下でのりこちゃんが、にこにことした顔で、「ほしちゃん、物凄く嬉しそうだね、走って気持ちよかった?」と聞いてくれました。

 さっき、さとみちゃんが「ガラスの香り」の楽を渡してくれました。
 そのことがすごく嬉しくて、つい、すぐ傍にいたえつこちゃんに「えっちゃん」と話しかけて、楽譜を見せていました。
 えつこちゃんも喜んでくれていました。
 えつこちゃんの足元にも及ばないけれど、えつこちゃんやみんなと演奏できるのが嬉しいな、とただそう思います。

 ミーティングに向かうなかで、初めてちゃんと気が付いたことがありました。
 自分がずっと感じてきた悲しさや、その傷が気づかない知らないうちにどれだけ深くなっていたか、改めて、今回、自分の痛みを実感しました。
 まるで胸を締め付けられるような辛さで、泣けてしまいました。
 まだ、はっきりと言葉にできるほどではありませんが、
 本当に居場所がなかった、と初めてちゃんと気が付きました。
 何を思って、何を考えて、どんなことを言うか、どんな表情して、家族の中で、学校の中でいればいいか、分からなかったし、人と気持ちを通わせること、誰かと強く信頼関係を築くことはきっとできない、と自ら一人を選んで、それがいいと思ってきました。
 あらゆること、ほんのちょっとした些細でも、人を軽蔑視して、信用しませんでした。
 精神的孤独をずっとやってきたんだ、という自分の状況を具体的に理解できているように感じます。

 そういうなかで私の中には被害感情が強くあり、些細なことで人を敵視してしまい、周りの人と穏やかに関係をとることが難しくなってしまっていたこと、自分のうまくいかなかったところを客観的に感じられています。
 私は冷めた人間になっていました。
 相手の人の善意なんかを、全く、といっていいほど汲み取れなくなっていました。

 最近思ったことで、あゆちゃんやまえちゃんの心の中は本当になのはなだけで、なのはなのことを心の中、全部、大事に思っているんだと思いました。
 そのことがあって、今回、本当にちゃんと気づけたのかも、と思います。

 ちょっと今は、でこぼこしてしまっているし、ちゃんとはまだ変われてなくて、気持ちの波もあったり、落ちてしまったりも正直ありますが、みんなといる時間が、なぜか、心の栓が取れたように、温かく感じることがたくさんあります。
 動くとき身体が重いな、と感じていたのも、みんなのことを思うと本当に体が軽い、と思い、躊躇せず動ける、はっとしました。
 本当に変われるかもしれない、嘘みたいだ、と思います。
 ここ数日、一日一回以上は、あまりにも気持ちがナイーブになりすぎて、ふとした時に泣けてきてしまいます。

 今まで、自分は周りのみんなにとても心ないことを思ってしまっている、という自覚やその違和感がずっとありました。
 なのはなの誰か、相手の人に良くない感情を抱いてしまうたびに、内心とても辛かったし、そんな自分はとてつもなく酷いと思っていました。
 その相手の人の未熟なことろだったり、気持ちの波が激しかったりするところで、ちょっと自分の気持ちにぶつかったことで、その人の事を避けたりしてしまい、そうしてしまうことが、内心、苦しかったです。
 誰かを責める気持ちが出てきて、周りのみんなは自分ほどそういうことを思ってないのが分かって、自分が意地悪なのかもしれないと思っていました。
 そういったところからも自分の言葉のニュアンスにも出てしまい、意地悪な言い方をしてしまった、と罪悪感に浸ることがあったし、やっぱりそのことを言葉にするときは、自分でも胸の辺りがざわざわとするような違和感がありました。
 作業に対して苦手意識を抱いてしまうことも、みんなのことを無いがしろにして自分の事だけになっていて、自分が許せない、と思っていました。
 その正体も見えてきたきがします。

 なのはなのことが本当に心に入って信頼して、本当に心から大事に思ったら、みんなのために、と思ったら、気持ちも自分から離れて、外に向いていく気がすると、本当に思いました。

 本当に、なのはなファミリーで信頼関係を築いて、自分の役割をしっかり果たせるようになりたい、自分は何もできないけど、お父さん、お母さんやみんな、なのはなの誰のことも本当に守れるようになりたい、と思いました。