
2月19日のなのはな
第3弾の味噌作り5日目。
今日はいよいよ味噌玉作り本番です。
第3弾の味噌作りメンバーは、お仕事組さんが多く、また時期がミーティング期間とも重なり、一見、忙しそうに見えると思います。
しかし、ひろこちゃんやちさとちゃん、なるちゃんや、助っ人にやって来てくれたみつきちゃんがいたり……まさに味噌作りのベテランさんがアッセンブルしたチームでした。
そのため、作業の効率が円滑で、テキパキと段取りよく、スムーズに進めていくことが出来ました。一つひとつの動きに無駄がない感じがして、少人数なのに、時々作業の手が余ることさえしばしばあるほどでした。
マメで緻密な作業が得意でも、情緒に温かみのある明るい雰囲気を持った糀のお母さんたちです。
そんな母たちのもと、育った糀たちの名前は、“コロンちゃん”と“ゴロンくん”に決まりました。
また、チーム名は、『みそ玉ころりん 愛情ごろりん』に決定しました。
名前の由来は、「ミーティングをするにあたって、みんなでごろんと良くなろう」という私たちの思いをもとに、まなかちゃんが考えてくれました。
チームの名前は、私が提案させて頂いたものをみんなに採用してもらいました。みんなが糀を作るときの様子や、お米に関連して遊び心や親しみを込めて考えました。
「お結びころりん」ならぬ「みそ玉ころりん」。糀を可愛がるみんなの温かい様子から「愛情ごろりん」。と、まなかちゃんがつけてくれた糀の名前との組み合わせで出来たチーム名です。
前置きが長くなってしまいましたが、本題のみそ玉作りについてです。
なのはなでは、糀から手作りのお味噌を作っています。
使用するお米も、大豆も、なのはな産の作物を使用した自家製です。
朝からひろこちゃんたちが大鍋でたくさんの大豆を茹でていてくれました。
茹で上がった大豆を、計量し、ミートチョッパーでペースト状にします。
それをみんなで糀と大豆を混ぜ合わせる台の半面に広げます。茹でたてで、熱々な状態なので、団扇で仰いだり、手で軽く攪拌することで人肌温度くらいに冷まします。そうでないと、高温で糀菌が死滅してしまうので注意が必要です。
糀は台のもう半面に広げて、塩と混ぜ合わせておきます。
糀箱の中を覗くと、とても綺麗に、白く、長い菌糸がふわふわとはびこっていました。その様子がとても可愛いかったです。
大豆が冷めたら、糀と混ぜ合わせて、いよいよみそ玉をみんなで作っていきます。
両掌でぎゅっぎゅっと丸め固めて中の空気を抜いてあげます。
こうすることで、みそ樽に詰めたときに、空気中の雑菌が繁殖してしまうのを防ぎます。
みそ玉を作っているときに、糀箱の中から、糀の花がよく見える一かけを発見しました。
菌糸の先端に水滴のような丸いぽつぽつがついているものがあって、それがお花に見えることから糀の花と呼ばれるそうです。
小さくて、ぽわぽわと、綿毛のような見た目が、可愛いだけでなく神秘的でした。
こんなに小さい糀に、ワクワクと探究心がそそられるひとときでした。
“胸が躍るってこういうことか。”と、ものすごく腑に落ちる瞬間であり、糀の観察がとても楽しかったです。
第3弾みそ玉作りまでのこの5日間、たくさんの人が参加してくれました。
卒業生の方たちや、りゅうさんも様子を見に来てくれたり、準備などを助けてくれたりしました。また、今日はたけちゃん、ちーちに、お仕事がおやすみだったゆずちゃんやるりこちゃんもいてくれて、さらには、須原さんも来てくださって、みんなで一緒にみそ玉作りをすることが出来ました!
最後に、みそ樽にぎゅうぎゅうにみそ玉たちを詰めた上から、再度、塩を振り、密閉した上から重石をのせ、蓋をしました。
外は寒波で、とても寒い気候の日でしたが、みそ玉作りの会場である家庭科室は、和気藹々と、みんなの優しく温かい気持ちと笑顔で満ち満ちていました。
無事、みんなと楽しく、第3弾のみそ玉作りを終えることが出来ました。
今日は、5日間見守ってきた糀たちの巣立ちの日でした。
これから糀たちは3年後、誰かに笑顔と美味しさを届ける味噌になるため熟成していきます。
見習って、私もなのはなで利他心いっぱいに、心と身体を作って成長していきます。
(つばめ)
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午後に村上さんが来てくださって着付け教室がありました。
ちさとちゃんがモデルになってくれて、あゆちゃんと私の2人で振袖の着付けをしました。
ちさとちゃんは身長が低めなので、長襦袢や振袖の丈の合わせ方を新しく教えていただくことができて、嬉しかったです。
二重にくくった腰紐は、背中でばってんの形になるので、2本の紐それぞれに長襦袢を挟み込んで裾を調節しました。
そうすると、後ろで調節しただけで前の丈は自然と合うことになるので、そういう風に綺麗にできることが気持ち良くて面白いな、と感じました。
振袖を着付ける段階で、ウエストではなく、腰骨の高さの辺りが締まるように包むことが大事、ということを教えていただきました。そうするために、襟のどの部分を持つのか、着る人の体型によっても変える必要があるんだな、と思いました。
振袖を着た時に綺麗な形、というのをイメージすることが大事なんだろうな、と感じました。私はまだ経験がなくて見慣れていないから、これからそういう目を作っていきたいな、と思いました。
また、襟の所に汗をかくので、昔は長襦袢の襟を外して洗い、また縫い付ける、ということをしていた、というお話も聞かせてもらいました。着物の文化のことも教えていただけることが面白くて、嬉しいな、と思いました。
青地に淡いピンクの花柄の振袖と、赤い重ね襟が、モデルになってくれたちさとちゃんに似合っていて、それも嬉しかったです。今日は難しかった振袖の着付けの段階を何度も練習させてもらって帯までは付けられなかったので、来週は最後までできたらいいな、と思いました。
(さとみ)
