「幸せを届けてくれたゆきんこちゃん」 ももか

2月12日

 昨日のことになってしまうのですが、麹作りの事を日記にどうしても残しておきたくて書きたいと思います。

〇むかえた出麹
 昨日はゆきんこちゃんの出麹の日。そして祝日でお仕事組さんも私もお休みで、みんなと過ごせて、一日、麹の手入れもできました!
 前夜は11時から二番手入れ、早朝には仕舞仕事、そして夕方には出麹。ここまでが、本当にあっという間で、もう完成してしまうのか。麹のメンバーとゆきんこちゃんの見回りとか手入れをもっとしたいな、と思うくらい、麹メンバーと過ごした時間、手入れした時間がとっても楽しくて、みんなの笑顔からも、麹からも、たっくさん癒しやパワーをもらいました。

 
〇二番手入れ
 二番手入れは麹の状態、麹の温度を見て、やるかやらないかを判断するのですが……今回の第2弾の麹作りの時にはちょうど寒波と重なり、気温も低かったからか、麹の温度の上昇がとてもゆっくりだったため、午後までは、やらない。という方針で進んでいました。けれど22時寝る直前に見回りに行くと、予想以上に温度が上がっていました。しかし上がってはいたものの、通常よりは低い。やるかやらないか、凄く際どいライン…

 そんな時、なるちゃんやちさとちゃんたちが、これまでの温度の上昇下限を見たり、麹にどれくらい菌が回っているかを見たり、となんとなくで判断するのではなくて、状況を的確に判断したうえで、どっちが一番良いか。考えて決断してくれました。
 結果、夜中の入れ替えが少なく済むように、ある程度菌も回っていたので、二番手入れは行いました。
 なるちゃんたちの麹を見る目、そして真剣に考えて、麹にもみんなにも優しくて、それでいて良い麹が出来るための、判断をしている姿が、とてもかっこいいなと思いました。
 二番手入れが出来たおかげで、麹メンバーと夜の12時、日付超しも家庭科室にいられたのも、なんだか特別気分でうれしかったです。

〇仕舞仕事
 仕舞仕事ではゆきんこちゃんたちのパワーを特に感じた時間でした。撹拌をするため、麹の中に手を入れると、今まで以上に麹から優しい温かさを感じました。私たちの声が聞こえていて、想いが伝わっているような、それに「ありがとう!」「大好き!」そんな声が聞こえるような気がしました。うまく言葉にできないけれど、ゆきんこちゃんたちから私たち、私たちからゆきんこちゃんたちと、お互いパワーを注入しあっている感じがして、とっても胸がいっぱいになりました。

〇出麹
 出麹予定時間には、6つの温度計のうち、4つがピッタリの40度!  ばっちりなタイミングで出麹を迎えることが出来ました。隣ではバンドメンバーの生演奏も聞こえて来て、素敵なタイミングでした。
 麹布をはぐると……まーーーっしろ!!! あまーーーい香り!!! ゆきんこちゃんの名前に込めた思い、「雪のように真っ白い麹になってね」その通りに、真っ白く綺麗な麹が出来ました。

 途中でお父さんが来てくださり味見をして下さったとき、満面の笑みで、「これは最高のメンバーが最高の麹を作ってくれたよ」「これはおいしいみそになるねーー!」と言ってくださって、とーーってもうれしかったです。

 ちさとちゃんやなるちゃんを中心にこれまでの経験を踏まえたうえでの判断をしてくれたり、寒さが見方をしてくれたのか前半ゆっくり温度を上げていくことが出来たり、それでいてゆうなちゃんやそなちゃん、メンバー全員のたーっぷりの愛情。

 私たちの思いがギュッと詰まった麹は、それにこたえてくれるように、素敵な麹になってくれたんだと思い、お父さんの言葉が凄くうれしかったです。
 それに顔を見合わせて、喜び会えたことも。このメンバーと麹作り出来て、ゆきんこちゃんを育てられて、本当に良かったな。そう改めて感じました。

 今日学校から帰ってくると、たけちゃんが、「ゆきんこちゃん、みそ玉つくったよ!」「たのしかったっ!」と話してくれて、麹メンバーだけじゃなくて、こうしてゆきんこちゃんはなのはなのみんなに幸せを届けてくれたんんだな……と感じて、ますますうれしくなりました。

 麹作りのメンバーと一緒に過ごした時間、ゆきんこちゃんの見回りや手入れをした時間、どこを切り取ってもあったかくて、優しくて、幸せな空間で満ちていて、それでいて、最高の麹を作ることが出来て、みんなにも喜んでもらえて、とっても嬉しかったし、幸せな時間でした。
 今日みんなが仕込んでくれたゆきんこちゃんたちが味噌として完成するのは、3年後。どんな味噌になってくれるのか、楽しみです。

 一手入れごとに書いてしまい、長くなってしまいましたが、うれしかった気持ちを日記にかけて良かったです。読んでくださってありがとうございました。