「信じられないことが起こっている」 あや

2月10日

 今、床に落ちた歯ブラシを水で洗って使っています。潔癖症がひどい私からしたら、信じられなかったことです。今自分で、普通に歯磨きをしていても驚きます。以前の私だったら、床に落ちたらパニックになって泣き暴れてしまい、床に落ちた歯ブラシは捨て、そのまま新しい歯ブラシをもらって新しい歯ブラシで歯磨きをしていたと思います。

 自分でも信じられないことが起こっていることがびっくりです。何週間か前、床に歯ブラシを落としてしまい、正直その時は心の中でパニック状態でした。どうしよう、もの凄く嫌だ、この歯ブラシで歯磨きなんてできない、床に落ちたものが水で洗っただけで綺麗になるなんて思わない、新しい歯ブラシに変えたいという気持ちでいっぱいになりました。

 ですが、丁度歯ブラシを新しく変えたばかりでまた歯ブラシをもらうことが申し訳ないという気持ちや、もらえないだろうという気持ち、今の私だったらもう普通の人のような行動を取るべき段階にいるのではないかという気持ちもあって、普通の人、潔癖症ではない人はどうするのか、なっちゃんに相談させてもらいました。

 頭では、みんなだったら普通に洗ってそのまま使うことは分かっていたのですが、心で抵抗してしまって、自分ではその行動に移せませんでした。スタッフさんに相談して、その時みんなだったら洗ってそのまま使うよ、あやちゃんもそうしたらいいよと言ってもらったら、スタッフさんに全部預けてその言葉を信じて、その通りの行動をしようと思っていました。 

 なっちゃんに洗って使うのが物にも地球にも優しいよ、あやちゃんも洗って使う時だと思うよと背中を押してもらって、新しいものに替えずに洗ってそのまま使うことができています。なっちゃんに言ってもらったから大丈夫という安心感や、なのはなで一緒に生活しているみんなだって同じようにしているのだから、食べるご飯の量をみんなと同じにして大丈夫だったように、みんながしているのだから大丈夫と思えて乗り越えることができました。お父さん、お母さん、スタッフさんの言葉だと信じることができて、自分が難しく思っていることでも乗り越えようとがんばることができるなと思います。

 自分でも凄くびっくりした出来事でしたが、たとえほんの少しでも、症状から離れる一歩になったかなと思い、嬉しかったです。

 今日は1週間ぶりくらいに畑に出ました。寒いかなと思っていたのですが、外は晴れていて、暖かかったです。久しぶりの畑が気持ち良かったなと思いました。明日も1日がんばりたいです。