2月9日
あゆちゃんが話をしてくれたことが、いま自分を止めてくれました。
わたしという人間は何億も、何十億もそれ以上もある心ある細胞の集合体で、そのうちのたった一つの指揮官があまのじゃくのように暴れていて、100パーセントのうち1パーセントにも満たないものがたった1人で暴走していて、ほかの99.9パーセントは前向きにより良く生きたいと願っている。わたしはその1パーセントにも満たない暴走が自分のすべてだと、それを取り払ったら自分には何も残らない、だから誰からも嫌われて当然だ、自分を守るために逃げなければならないと思っていました。
あゆちゃんが、そのあまのじゃくの自分を黙らせたらいいと言いました。1人で勝手に暴走して、症状や依存や自己否定で自分を痛めつけている指揮官を黙らせたら、ほかの細胞のみんなが前向きに生きて、楽になれる。あゆちゃんは、その99.9パーセントの私を見て、大好きだよと言ってくれました。それは誰に対してもそう、とあゆちゃんは言いました。謙虚に、低空飛行をする。
私は1パーセントにも満たない指揮官の部分が自分のすべてで、それが大好きか、大嫌いかという考えしかありませんでした。
あゆちゃんが言ってくれる、大好きだよ、という言葉がお世辞じゃなくて、深いものであると、そんな風に言ってもらえたこと、受け取ることができたことが初めてのことで、私は自分が深く包まれているような、暖かさを感じました。私をつくる細胞のみんなが喜んで笑っているようでした。
あゆちゃんが言ってくれたように、1人暴走しているあまのじゃくを黙らせます。しばらく休んでもらいます。あまのじゃくの指揮官は考えない書かない言わないことにします。そして私という人間をつくる何千億もの心を持っている分子たちが思うように生きたいと思います。