
2月10日のなのはな
先週は、最高気温が5度を下回り、寒さが厳しく、お日様の日差しが、恋しく感じました。
昨日までは、古吉野校舎の窓から外を眺めると、雪が静かに降っていました。
屋根の下で、野菜のしょうやくをしていた時、
(玉ねぎや、大根など、畑の野菜たちは、大丈夫かな……)
と、空を眺めながら思いました。
でも今日は、青空が見えて、太陽の光を沢山感じられたのです。
午後から、冬物野菜の収穫に行きました。
ちさとちゃんが、作業の始めに、収穫野菜の担当を割り振ってくれました。
リビングに、収穫作業の15人ほどが集まった時、「心強い」と、嬉しそうに言いました。
この日は、蕪・大根・水菜・小松菜の収穫に向かいます。
私の担当は、水菜と小松菜の収穫です。
畑に向かって歩く時、太陽の光を身体に感じました。私も植物になって、まるで光合成をしているように、身体があたたまって、心がエネルギーで満ちて行くのを感じました。
玉ねぎの畑の前を通った時、玉ねぎは今、背丈20センチくらいですが、雪や寒波に負けず、新芽を真っ直ぐに伸ばしている姿を見て、凄いなと思いました。
さて、古吉野から5分ほど歩くと、水菜と小松菜が植わる、第1鉄塔畑に到着です。
「この畝が、大きな株が多そうだね。この畝を収穫しよう!」
と言い、さやねちゃん、なつみちゃん、あやちゃんと霜対策用のビニールをはぐりました。
濃い緑色で、葉が肉厚の小松菜が、畝に肩を寄せ合って、ぎゅうぎゅうに育っている様子が見えて、とても嬉しい気持ちになりました。
今日は、およそ25キロの小松菜を収穫しました。
次は、水菜の収穫です。こちらも、霜対策のビニールの下で、立派な姿に育っていました。
一緒に収穫していたちさとちゃんが、「すごく新鮮だね! ビニールの効果がすごいね」と、嬉しそうに言いました。
寒波が来始めた先週、何人かの人と、霜対策用のビニールが、強風ではがれないように、トンネルの裾に、ブロックを置いたり、土を被せました。
その時は雪が降り、強い風が吹いていました。強い寒さを感じましたが、みんなと力を合わせて、水菜や小松菜を守ろうと一生懸命に動いた時間が、心に残っています。
収穫した水菜は、こんもりと丸みを帯びていて、両手の上にふんわりと乗る姿が、可愛らしかったです。
水菜はおよそ12キロ、収穫しました。
軽トラック一杯に、水菜と小松菜をのせて、古吉野に戻りました。
古吉野なのはなの中庭では、先に収穫を終えた大根や蕪のしょうやくをみんなが進めていました。
私が特に心に残ったのは、蕪をしょうやくした時間です。
両手いっぱいに乗る、真っ白で、ふっくらとした白蕪が、すごく綺麗でした。
ゆうなちゃんが、「これ、すごく大きくない!? それに、綺麗……!」と驚いた声で言いました。
ゆうなちゃんと作業をしていると、みんながしょうやくしてくれた、綺麗な野菜たちをラッピングできる嬉しさ、楽しい気持ちが、倍増しました。
ちさとちゃんが、「なのはなのお父さん、お母さんにも、1つプレゼントしよう!」と言ってくれました。ゆうなちゃんが、お父さん、お母さんにプレゼントする、ふんわりと丸くて、綺麗な1つを選びました。
(野菜を見て、お父さん、お母さんが喜んでくれたら嬉しいな……)
と思いました。
雪や、寒波があっても、地上でたくましく、精一杯生きる野菜たちがすごいな、と思いました。
きっと、野菜たちも、お日様の光を浴びて、気持ち良くて嬉しかったのではないかな、と思います。
太陽の日差しを身体に浴びて、野菜を沢山収穫すると、私自身の心が、豊かさに満ちていく気持ちになりました。
(さとえ)

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