2月7日のなのはな
やってきた、あの坂とのご対面の日。
「このコースをしっかりと走っておけば、フルマラソンが完走できる」
とも言われる、伝説の坂。
その名も、石生一周コース!!
傾斜の急な坂道が続くこの石生一周コースは、まるで走りながら登山をしているよう。
今回初めてこのコースを経験する新しいメンバーもたくさんいる中、「私も登り切ることができるだろうか」と自信のない気持ちと、自分試しをしてみたい冒険心で、走り出す前はものすごく緊張しました。
連日の寒波が厳しい中、奇跡的に晴れた午前中の合間に、みんなで外に出ました。
今までの梅の木コース、奈義コースとは違い、反対方向からのスタートです。
石生コースでは例年、お題に沿ったコメントを2回連続で回しているのですが、今回は1回が良いか、2回が良いか、実行委員さんがアンケートを取ってくれました。
大多数が2回が良い、に手をあげ、お題回しは2回行うことになりました。
お題があった方が楽しみはありますが、息が上がるなか声を出し続けることはかなりハードルが高く、どちらを取るかは悩みどころでした。
それでも、私は2回が良い、に手をあげました。(後で後悔することになるとは知らず……)
なぜか私は先頭から2番目になってしまい、これはもうどんなに脱落しそうになっても、根性で登り切るしかない、と思いました。
「よし、やるぞ!!」
意気込み十分でスタートを切りました。
はじまりの急な短い坂を一気に上り、その後はしばらく下り坂が続きます。
「来るぞ…来るぞ……」
みんなの心の中で、石生の坂へのカウントダウンをしているのが聞こえるようでした。
保育園、第1鉄塔畑を走り抜けて、いよいよ大ボス、石生の坂のスタートです!
少し上ったところで、1回目のお題回しが始まりました。
1回目のお題は、「世界で一番長いもの」です。
「お父さんの脚」「エベレスト頂上までの道」「校長先生の話」など、おもしろい回答が続出して、笑いが絶えない回でした。
いつも元気いっぱいでパワフルなゆうなちゃんが、いつもとは全く違う低いおじさんのような声で必死に走っている様子もすごくおもしろかったです。
ものすごく身体に負荷がかかっているのになぜか笑顔になってきて、坂を上っている体感は、ものすごく走りやすかったです。
束の間の平地にたどり着き、後半の坂に差し掛かるところで、2回目のお題回しが始まりました。お題は、「走っている今の気持ち」。
「みんな、すごいよー!!」「思ったよりきつーい!!」
みんなの回答を復唱したいのに、息が上がり冷気で喉の奥が張り裂けそうになって、うまく声が出ませんでした。
後ろの方の子の番になると、いつのまにか坂を登り切っていました。
「走りきった!」「みんなとだから走れた!」
嬉しい言葉がたくさんあって、登り切った後の桃畑の景色が輝いて見えました。私もこの坂は絶対に一人では走れないだろうな、と思います。
今日はしったメンバーは、全員が最後まで走り切りました!
初めて走った子も、全員登り切っていました。
さすが、ウィンターコンサートを一緒に駆け抜けてきた仲間というだけあるな、と思うほど、みんなが本当にすごいと思いました。
きっとみんなとなら、フルマラソンも完走できるんじゃないかと思います。
どんな坂道でもみんなとなら上っていけるような気がしました。
明日からもフルメニューがんばります!
(ほのか)
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やってまいりました、黒大豆の選別。白大豆の選別が一区切りしたこれから、黒大豆の選別が始まります。トレーの上で黒く丸く輝く黒大豆の選別は、心が躍る作業です。
黒豆の刈り取り、回収、脱粒を経てすべての豆が取り出された黒大豆を、ある一定の基準で仕分けする作業を、今日のように特に寒い日は暖かい室内で行います。
今回は黒大豆を「種用」「煮豆用」「割れ」「くず」の4種類に分けていきます。特に「種」は、次の黒大豆を育てるときのために、その選別基準は「しわ無し、大きいもの」。大きくてしわがなく、トレーの上でひときわ際立って立派で美しいものを選びます。
さあ、すべての黒大豆を、この4つの選別基準に従って分けよう。トレーを用意して、用意スタート!
まず、トレーの上から、屑豆や枝葉のかけらを取り出し、見た目が黒豆でいっぱいになったところで、割れてしまっている豆を選出。トレーが丸い黒豆だけになってきた。ここで、「種」を選ぶ。この中で、大きくてきれいで、土に撒いて育てたら良い黒豆が育ちそうな、トレーの中でも際立って美しい黒豆を選ぶのだ。おお、結構ある! 種を選ぶときはいつでも、心がわくわくします。
そして、トレーの上に残った黒豆が煮豆用、というわけ。トレーの上の豆を、何度か転がしたり、違う角度から眺めてみたり、触ってみたりして、煮豆以外の選別基準のものが混じっていないか、そうであれば取り出して、本当に、トレーの上が煮豆用の豆になったところで、はい、テーブルの上に用意されている、煮豆用の入れ物に、トレーから丁寧に黒豆を流していきます。
トレーが空になったら、また、トレーに未選別の黒大豆をほどよい量を入れて、「クズ」から始まる選別開始。この一連の工程を繰り返していきます。
今日で全体の黒大豆の4分の1程度の黒豆を選別できました。ということは、まだまだ選別を楽しむことができます。もっと一人ひとりの選別の技や速さ、効率を良くして、スピード感のある、的確な選別を極めたいところ。この寒波の到来の間に、室内で、みんなと選別名人になるのだ。明日も頑張るぞ。
(まち)
