
1月31日のなのはな
私が朝起きたときからずっと楽しみにしていた、落ち葉集めでした。今日、落ち葉集めが今年度最後かもしれない、と聞いていて、私はこの落ち葉集めの作業が大好きなのですごく悲しくなりました。でも、今日を一生懸命みんなと全力で集めよう! とやる気に満ちて、向かいました。
落ち葉集めの作業はいつも、玄関下にみんなで集まって点呼を取るところからスタート。私はこの時間もすごく好きで、永禮さん、スタッフのまえちゃん含め、みんなで元気よく、人数を順に言うのがすごくうれしく感じます。今日の落ち葉集めは、遠くまで行かずに、古吉野近辺で落ち葉を集めることになっていたので、永禮さんのダンプとまえちゃんの軽トラ以外は、みんなで列になって徒歩で、落ち葉集めスポットまで向かいました。坂道が多かったのですが、みんなで「マラソン練習だー!」と言いながら走ったのがすごく楽しかったです。
ついた先は、ランニングコースの途中の道。そこで落ち葉集めがスタートしました。まえちゃん、永禮さん、よしみちゃんが熊手で落ち葉をかき集め、それをみんなでテミに詰めて、ダンプへと運んでいく。やり始めると、「この感覚、本当に楽しい」と心から感じて夢中になって落ち葉を集めました。本当に本当に楽しくて、坂道を登ってダンプに向かうのも、落ち葉がうまくテミに入らなくても、すべて楽しく感じられて、ずっと笑っていられました。
ある程度、そこの道が集められると、その道からすこし外れた、細い坂道へと入っていきました。その道は道幅が狭くて、ダンプは登れなかったので、巨大な袋に落ち葉を入れていき、それがいっぱいになったら、ダンプまで移す、という方式で進めていきました。大きな袋は2つあって、1つがいっぱいになってダンプに運んでいる間に、もう1つの袋が来る、という感じで手が止まらず、スムーズに進んでいきました。袋をひたすら運ぶ人がいてくれて、私はひたすら落ち葉を袋に詰めていきました。それが本当に楽しくて、バンバン袋に入れていけるので何かゲームでもしているかのようでした。ダンプまで運び、ダンプの上に乗ってる人に渡して協力的にやるのも楽しいけれど、袋方式もバンバン入れていけるので、やりがいがあってすごく楽しかったです。
落ち葉集めに夢中になっていると、自分がどこにいるかわからなくなっていました。古吉野だから、見たことのある道ばかりのはずなのに、あたりは見知らぬ道で見たこともない景色。すごく冒険している気分になりました。すると永禮さんより、
「ここどこだかわからなそうだけど、実は横に見えるあれ、なのはなのグラウンドだよ」
と教えてくださって、私を含め、みんなが一斉に驚きました。いつの間にかグラウンドの横のしげみに来ていて、こんな道もあるのかと、ものすごく驚きました。
次に向かったのは、道路沿いの場所で、着くと、落ち葉がいっぱい雪崩ていました。みんなでわっせわっせと運んでいき、溝の中の落ち葉を取ると、水にぬれていました。落ち葉は水を含んで重く、運ぶと水が滴れ落ちるほどでした。それでも私は、楽しくて、落ち葉を運んで服が汚れても、手がぬれても、テミが重くても楽しくて、みんなと一緒に協力して落ち葉を運べることが楽しくてうれしくてたまりませんでした。永禮さんが角スコップで溝に落ちている落ち葉を、一気にがばっと持ち上げ、笑顔でテミに入れてくださって、それもすごくうれしくて、永禮さんがいてくださるからこそこんなにも楽しく感じられるのかな、と思いすごくありがたく感じました。
落ち葉はあっという間に集まっていき、一気にダンプいっぱいになりました。「よし、これで終わりにしよう」まえちゃんがそう言ったとき、私は、悲しいような、さみしいような気分になりました。もっとみんなと落ち葉集めしたかったな、と心から感じました。私がこんなにも、作業に対してたのしい、何してもうれしくて幸せで、もっとしたい、と思えたのは初めてで、この作業があったからこそ、私は成長することができました。心から楽しいうれしい、と思える作業をさせてもらって、本当にうれしかったです。
今日が最後なのはさみしいけれど、これを機に私はどんな作業に対しても、楽しい、と思える心に成長していけると思います。永禮さんとの作業が本当に本当に楽しかったです。最後、みんなで永禮さんに「ありがとうございました!」と言えたのもうれしかったし、みんなでダンプの上に乗って写真を取れたのも、いい思い出になりました。永禮さんがいたからこそ、落ち葉集めの作業が成立することができて、永禮さんに感謝の気持ちでいっぱいです。永禮さん、また来年の落ち葉集めもすごくすごく楽しみにしています!! これから始まる、集めた落ち葉で作る落ち葉堆肥も、すごくすごく楽しみです。
(ゆうな)
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桃の剪定も終わり摘蕾も始まりましたが、気温が低くあまり摘蕾の進まない日が続いています。しかし、やりたいことはたくさんあります。『桃の枝吊り』もその一つです。
なのはなでは、1本の単管パイプを桃の木の中心に立てて、ワイヤーロープやエクセル線で主枝や亜主枝の枝を吊っていく方法を行っています。枝を吊る目的としては、桃の実が大きくなったときの枝の負担で折れることを防止するためや、樹形の維持ということがあります。樹形を維持する上でも、枝吊りは重要な作業でもあります。枝をバランスよく配置することで、日当たりや風通しをよくし、それが病害虫の発生の抑制にもつながるからです。
現在なのはなには、約130本の桃の木があります。1本の木をみていても、1年で大きく変化があります。そのため、枝を吊る場所を変えたり、センターポールの傾きを修正することも必要です。ポールの傾きや、樹形などをみて必要な場所を一本いっぽんみていきます。130本というたくさんの桃の木が待っているのだと思うと、すこしゴールが遠くにあるように感じるのですが、他の手入れで忙しくなる前に効率よく進めていきたいです。
今日は、枝吊り初日。2人1組で1本を担当していました。桃の枝吊りの経験があるメンバーから、改めてエクセル線の結び方なども教えてもらって作業を始めました。どうの場所に枝を吊るのか、どこの方向にどんな角度で成長させたいのか、桃も成長していきたいのか、考えながら、誘引したり、枝を吊ったりしていくのも面白かったです。今日は、午前は2時間弱の作業でしたが、3本は完成させることができました。今後、日々自分たちの仕事、作業をグレードアップできるように頑張ります。
(あけみ)