1月26日
●優しくてあたたかいパン
お母さんのお誕生日のお祝いで、みんなでパン作り大会ができてとても嬉しかったです。
みんなと朝早くから家庭科室へ通って、ずっとパンのこと、お母さんのことを考えて過ごしていて、あっという間の1日でした。本当に楽しかったです。
パン作りの経験は何度かあったのですが、1から自分で作ったのはこれが初めてだった、と後から気が付きました。発酵や捏ねなど機械に任せてしまっていたので、自分たちで捏ねることの手間とか知識とか、ちゃんと知らないことばかりでした。
パンを捏ねたときに、グルテン膜ができて、指が透けるくらい薄く伸びたらオーケーだとか。一次発酵で2倍に膨らんで、指を刺したときに生地が戻らなかったら発酵が出来ているだとか……。実行委員さんや、そなちゃんが教えてくれたことを、ひとつひとつ忠実に、理想を持って進めていくのが、とてもワクワクして楽しかったです。
捏ねても捏ねてもなかなかまとまらなかった生地が、粘り強く捏ね続けていると、次第に固くなって、手にくっつかなくなっていった時、本当に感動しました。それぞれの工程で発見や感動があって、これは、自分たちの手でやらないと、味わえない気持ちでした。
ひとりで家で作っているよりも、ずっとずっと面白くて、嬉しかったです。
食堂で、それぞれのチームのパンが並ぶと、なんとも幸せな光景でした。つばめちゃんの描くお父さんのイラストや、まえちゃんやよしみちゃんが作ってくれた木のプレートが本当に可愛くて、イメージ通りになったプレートが、嬉しかったです。
お父さんお母さんが「美味しい美味しい!」と喜んで食べてくださる姿や、みんなが笑顔でパンを頬張っている姿が、見ていて本当に幸せな気持ちになりました。
パンが焼きあがったときも頂いたときも、「これを自分たちが作ったんだなあ」と、なんだか信じられないようでした。メロンパンは甘い良い香りがして、食べるとクッキー生地がさっくりとしていて、食感も楽しめました。コッペパンはふかふかとしていて弾力があって、なのはなの自家製ジャムとの相性もばっちりでした。どちらも、お店で売っているものとはまた違って、優しくて、あったかくて、今までで一番美味しいパンだと感じました。
自分で作って自分で食べるだけの幸せなんて小さすぎる。誰かと食べる、誰かに食べてもらうことが幸せであり、本当に人との間にしか幸せはない。自分たちが摂食障害で、なのはなに居られるからこそ、本当に食べることで得られる喜びや幸せを感じることができるたびに、言葉では言えないような得難い、有難い気持ちでいっぱいになります。
何度も、あゆちゃんやお父さんお母さんが、「またすぐにでもパン作りたいね、パン屋さんが出来たらいいね」と話してくださって、わたしも今「もう一回パンを作ってみたい!」とうずうずしていて、「これから、こんな未来があるんだな」と、希望で満たされています。これから先のなのはなのソーシャルフィールドが見えて、自分もこうやってみんなと進化していく中に居られて、それは、本当に生きている実感があります。
もっと自分にできることは何か、これからの未来で自分はどうするべきか、と求める気持ち、その力がみなぎるようでした。
お母さんクイズも嬉しかったです。お母さんとその子だけのエピソードクイズが印象的で、なおちゃんやなるちゃんのその頃の気持ち、お母さんへの気持ちを共有していただけて、涙が出そうになりました。お母さんがその子に宛てて話された言葉は、自分に言ってもらったようで、自分も確かにその言葉をかけてもらった、その気持ちを向けてもらっていることを改めて感じました。自分にとっても確かに、お母さんとの忘れられないエピソード、お母さんの言葉や姿があって、わたしも、そのとき感じた気持ちをずっと忘れないで居たいと思いました。
みんなのお母さんで居てくださる、なのはなのお母さんが大好きです。お祝いできて、本当に嬉しい1日でした。
●最近の気持ち
最近の気持ちを書きます。
自分に向き合うことが必要、それももっともっとたくさん必要だと感じました。自分に何が足りないのか、自分のする行動に何が求められるのか、追求する必要があります。まだどうしても怖さがあって、自分のできるベストパフォーマンスは出来ていないように感じます。
見て見ぬふりして逃げちゃいけない、ずっと同じではいけないと思いました。
あやちゃんの日記を読ませてもらって、ハッとさせてもらいました。あやちゃんのマラソンに向かう気持ちが本当に一生懸命で、綺麗です。それは本当にあやちゃんが、「自分自身をより良くしたい、成長したい、変わりたい」と心から望んでいるということなのだろうなと感じました。
今、ここにあるものひとつひとつが自分を作っていくことを忘れないで、大事にしていきます。なのはなの1人として、みんなの利益になるように、自分を成長させていきます。