「楽しさ、喜びがみんなのものになること」 ほのか

1月26日

 今日は、お母さんのお誕生日記念、パン作り選手権の日でした。
 私は、今までパンを作ったことがありましたが、ホームベーカリーで捏ねていたので、手ごねでパンを作ったのは初めてでした。
 私たちのチームには、ちさとちゃん、ゆずちゃん、さとえちゃん、しなこちゃん……と、細かい作業が得意そうなザ・緻密という人たちがたくさんいて、とても心強かったです。しかし、一番、様になっていたのはパン屋で働いていたまちちゃんでした。
 捏ねる手つきがリズム良く、力強く、安定していました。確かに、パン屋さんの真っ白い制服が良く似合うなと思いました。
 みんなで生地を打ち付けながら、「おいしくなあれ、おいしくなあれ」と声を掛けました。お母さん、お父さんの喜んでいる姿を想像して、魔法をかけました。

 発酵については、チームみんなが未知の領域で、こうしたらいいのかな、ああしたらいいのかなと手探りでした。
 次どうなるかわからないワクワク感が常にあって、緊張もしました。

 焼き上がった鉄板をなるちゃんが家庭科室に持ってきてくれたときは、「わあ~!」と言わずにはいられませんでした。残念ながら鼻づまりで香りは感じなかったのですが、焼き上がった色が均一にきつね色で、つやつや光っていて綺麗でした。
 欲張ってグラニュー糖を付け過ぎなくてよかったと思いました。(砂糖が多いと焦げやすいため)

 トッピングや配膳も、ゆずちゃんやちさとちゃんが丁寧に仕上げてくれました。お風呂を惜しんでみんなで協力して創った飾りも、すごく可愛く飾られていて、ポップも素朴な花柄で、とても可愛らしいデザインでした。
 お父さんお母さんが試食した瞬間、お二人ともものすごく良いリアクションで「おいしい!!」と仰っていて、100点が出たときは、さとえちゃんと手を叩いて喜びました。
 どのチームのプレートもすごく可愛らしくて、これは1位を決めるのが難しいだろうなと思いました。つばめちゃんの書いたお父さんのイラスト付きのプレートはなのはなカフェで提供したら人気商品になるだろうなと思うクオリティだったし、さくらちゃん特製の木のプレートも、ヘルシーで暖かみのあるテイストでした。

 金賞をいただいたときは、少し驚きでした。なぜなら、なのはなに来てから今まで、優勝とか1位とか取ったことが無かったからです。しかし、今なら信じられます。それは、ウサギから脱皮をして、お父さんが今年から運がよくなってくると思うと仰っていたからです。
 もちろん自分の力だとは思っていません。綿密な計量をしてくれたチームメンバー、粘り強くこね続けてくれたメンバー、みんなの力が集結して、お母さんの理想のメロンパンにたどり着いたのだと思うと、深い達成感を感じました。

 実際に食べてみると、弾力、きめの細かさ、なめらかな触感がお店レベルで、想像以上に美味しかったです。
 作っても楽しい、食べてもおいしいという風に作れることは、今までの自分の体験上あまり無かったことだったので、すごく嬉しかったです。

 また、そなちゃんがパン作りのことについてたくさん教えてくれたのも嬉しかったです。自分の好きなこと、得意なことを深めて、みんなに教えられることは素敵だなと感じました。そして、自分の楽しさ、喜びがみんなのものになるって、すごく夢があることだなと思いました。

 そのあとの片付け、掃除などもみんなで協力して終わらせて、豆拾いの作業にも行くことができて、すごく充実した1日でした。

 夜には、町民音楽祭について、ニューバンドの集まりがありました。
 なんと私は、フラダンスチームのキーボードを担当させていただくことになりました! ボーカルはまなかちゃん、ゆいちゃんで、ベースにはつきちゃんがいてくれます。新鮮です。その新鮮な空気の中で弾かせてもらえるということが、すごく嬉しいです。

 楽しみが次々と訪れる、なのはなの毎日がすごく充実していて楽しいです。
 明日もできることをがんばります。