「和楽器にしかない空気感」 まりの

1月19日

 昨日は、三味線の発表会に出させてもらったこと、先生の演奏会も聞かせてもらえてとても嬉しかったです。
 勝央音頭とヤットサ節は、何度も今まで聞いてきたけれど、20台以上の三味線で、唄と太鼓とでの演奏になると、迫力があって、こんなにも格好よく綺麗な曲なんだということを改めて思いました。弾いていても楽しかったです。三味線をこんなふうに大人数で演奏していて、そういう中で自分も弾いているというのは楽しいです。

 三味線教室は、勝央音頭保存会の方、その他にも私と同じ歳くらいかなと思う若い方もいらっしゃいます。そういう若い方は、津軽三味線をしていて、その繋がりで知ったようなことも聞きました。丁度、発表会のときに私達の隣に座っていた方々がそうでした。先生始め、皆さんとても親切で、昨日もリハーサル後、本番までの間に時間が長かったけれど、河上さんや教室の方々と控室で練習したりしたのも暖かい雰囲気で楽しかったです。

 控室では、最初、河上さんと私達3人で控室で練習して、そのときに丁度その場にいらっしゃった方も入ってくれて、沢山合わせていました。河上さんが一緒にいてくださるととても心強いなと思います。昨日は、リハーサル後から2時間くらい本番まであって、一度帰るのも中途半端だったし、沢山練習していました。

 三味線教室は、自分にとって貴重なものになっているなと改めて思いました。先生はいつも弾いているのを一人ひとり見てくださるのですが、あんまり色々は言われません。直すべきところ、こうするとよいというのは言ってくださります。分からないところは自分から質問して、それはどんなことでも答えてくださります。先生に直接教わることもそうだけれど、先生の弾き方を毎回見ることが自分にとって勉強になっていると思います。先生のような扇を仰ぐような柔らかい感じであるのにしっかりと音が出ているというのを、自分もいつも思ってやっていたり、先生の正面を見て演奏する姿勢も、先生を毎回見て教わってきたから自分達もそれに習ってやろうとできると思います。何人もの子から、正面を見て演奏しているのが格好良かったと聞きました。福居先生は、真っすぐに前を見て演奏するというのが特徴であると歌い手の剣持さんも言われていましたが、やはりそういうきりっとした姿勢で演奏するのが三味線なんだなと思わされます。

 先生方の三味線と歌の演奏はとても感動しました。日本の民謡、三味線や和楽器というのが今まで以上に好きになりました。東北の民謡が多かったと思いますが、その中の一部の曲で、これはもしかしたら自分達もいつか演奏できるだろうか、できるようになりたいということなども思いながら聞いていました。

 剣持先生の唄も、声の出し方が、きっと民謡にしかないものであり、体全身から一本芯のある声を出しているような美しさでした。福居先生の三味線を前も聞かせてもらったことはあったけれど、先生の三味線はやはり音が美しくて、音の幅が広くて、洗練されていて、三味線ってこうなんだなと思わされます。唄と三味線と、その場の空間が研ぎ澄まされている感じがして、こういう和楽器にしかない空気感がいいなと思いました。

 りなちゃんと、すにたちゃんと三味線が出来て、一緒に通わせてもらってきて本当に嬉しくて、なのはなの子として3人で行かせてもらってきてそれがとても有難いです。
 明日からは、なのはなの三味線部として新しく入ってくれる4人のメンバーと一緒に練習していきたくて、2週間くらい前から三味線の準備をしたりしています。