1月18日(土)「津軽三味線コンサート『疾風の宴』 ―― 勝央町三味線教室、迎えた本番」

1月18日のなのはな

 4月20日に開催される、津山加茂郷フルマラソン全国大会に向けて、明日からランニング練習がスタートします。フルマラソン当日までコンスタントに続けていく練習を怪我無く終えて、フルマラソン当日を迎えるため、また、42.195キロの旅を走り切るためには、正しいフォームと、ランニングに適した靴が必要です。ということで、午後の始めに、お父さんにランニングフォームとランニングシューズを見てもらいました。

 

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 長い距離を走っていくには、靴の裏側がテニスシューズやバスケのシューズのような平たいものは向かない、とお父さんが話してくれました。百聞は一見に如かず。みんなで1列になって、後ろを向いて片足を後ろに上げて、お父さんに自分の履いている靴の裏面チェックをしてもらいました。みんなが代わる代わるぴょこんと片足を上げているのが、なんとも可愛いチェックの光景です。

 靴のチェックが終わったら、次はいよいよフォームの確認です。みんなを4グループに分けて、1グループごとにグラウンドを走り、お父さんに見てもらいました。今回は1グループに1人、ペースメーカーを作って、大体、時速8キロのペースで走ってもらって、その人についていく形で行いました。

 

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 私は1グループ目のペースメーカーをさせてもらいました。時速8キロってどんな感じだったかな、と、ちょっと不安を抱えつつ、走り出しました。走り出してみると、ただフォームを見てもらうだけの短いランニングなのが惜しいほど気持ちよくて、一緒に走っているみんなに、「気持ちいいねー!」と思わず言ってしまうくらいでした。前を向いていても、後ろのみんなも同じ気持ちで走っていることを感じました。

 グラウンド1周したところで、、お父さんの「全員オッケー」の声がかかって、あっと言う間に終わってしまいました。今回、全体的にフォームが良いようで、次のグループも1周でオッケーが出て、あとの2グループも2周ほどで終わりました。こんなに早く終わっちゃっていいの、と思うほど、驚きの早さでした。

 

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 フォームを見てもらった後は、みんなで、フルマラソンの申し込み用紙の記入をしました。フォームを見てもらって、明日から走るんだ、という気持ちが出来ていくなかで書いていると、これからフルマラソンに向かっていく、という実感が湧いてきました。

 私は今年、さとえちゃんと、よしみちゃんとフルマラソン練習の実行委員をさせてもらうことになりました。みんなで一緒に練習して、42.195キロを走った、という成功体験を積み上げることができるように、精一杯力を尽くしたいし、みんなと走る時間を楽しみたいと思います。

(のん)

 

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 フルマラソンの申込書をバッチリ書くことができたら、畑に出発! お仕事組さんもいて下さって、みつきちゃん中心に多人数で、セロリの追肥を行ないました。タイムリミットは2時間、その中でこなしたいミッションは、全部で6つ。ビニールを外に出す、牛肥の追肥、落ち葉堆肥入れ、中耕、畝の整形に、最後はビニールがけ。やりたい行程は沢山だけれど、みんながいるから絶対に大丈夫! そう信じて、始めに作戦会議をしてから、ハウスへ向かいました。

 

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 ハウスへ着いて一番に、作業がしやすいよう、セロリの防寒用にかけているビニールを全部外へ出していきます。4棟すべて出し終えて、次は追肥に入りたい、という時に、ベストタイミングで軽トラの音が! そうです、ゆずちゃんとさとえちゃんが、軽トラに牛肥を積んで持ってきてくれました。

 早速、追肥をはじめます。バケツリレーで牛肥を繋いで、先頭で蒔いてくれている、ゆうなちゃんやそなちゃんの所へ。軽トラ一杯分をまき終えた所に、続くように、さやねちゃんといよちゃんが落ち葉堆肥を持って来てくれて、それもバケツリレーであっという間にまき終えてしまいました。

 

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 牛肥や落ち葉堆肥の2杯目を積んでくれている間は、既に追肥できたハウスの中耕をします。「ふっかふかー! 気持ちが良いねー」そんな、ななほちゃんの言葉にみんな大共感しながら中耕。人数の力は強い。1畝に2人ずつ入れば、担当した畝が終わったら、もうハウス1棟分のの中耕が完了してしまいます。

 約1か月ぶりの栄養に、セロリもとーっても嬉しそう、それに落ち葉堆肥のパワーで土もふかふかと気持ちよさそうな土になりました。
 そうこうして、追肥できたところの中耕が終わりそう、というときに、牛肥や落ち葉堆肥の2杯目が到着。そしてみんなと再びバケツリレーして、中耕して、4棟のすべてのハウス完了です。

 

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 残す行程は、畝を整えてビニールを戻すのみ、時間は1時間以上あり、とっても早くて、順調! 畝間に落ちてしまっている肥料と土を上げて成形。成形後は畝と畝間がはっきりとしました。一気に整然として、凄く気持ちが良かったです。

 最後にはビニールを戻して、掛けて、全部のミッションをクリアすることができました。
 大人数の力でテンポ良くさくさくと作業が進んでいき、気持ちの良い作業。何よりも、セロリの綺麗なみどりと香りに癒されながらも、みんなと「はいっ!」「次入りまーす!」と声を掛け合いながら、終わっていないところは助けあって、活気のあって、みんなの優しい気持ちを一杯感じる作業が嬉しかったし、楽しかったです。

 セロリも私たちも、追肥の作業でパワーチャージです!

 

(ももか)

 

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 津軽三味線奏者である福居一大さんのライブ『疾風の宴』が、勝央町公民館にて、午後6時半から行なわれました。民謡歌手である剣持雄介さんの歌が三味線にのせられ、華麗で、そして大迫力の演奏が披露されました。

 そして、去年の5月から始まった、勝央町三味線教室。このコンサートは、その発表の場でもありました。

 三味線教室では、講師の福居さんが、東京から1か月に1回、勝央文化ホールに来てくださり、午後の時間いっぱい教えてくださりました。
 私たちは、午後の6時から8時の時間で通っていたのですが、その中で、集まった三味線教室の皆さんと、演奏に向かっていく過程がとても楽しかったです。始めた時期も、期間も同じで、その中で積み重ねられたことがとてもうれしかったです。

 三味線教室にいらっしゃった地域のみなさんと、顔見知りになり、毎回、顔を合わせられることが、とても嬉しかったです。今回のライブでは、小学校の男の子から、80歳くらいの幅広い世代の方々と演奏できました。

 今日のリハーサルは午後3時からだったのですが、リハーサルが始まる前も、終わってからも、控室で、河上さんが声をかけてくださり、何度も何度も、曲を合わせることのできた時間が、とても濃かったです。最初は、まりのちゃん、りなちゃん、私と、河上さんで、弾いていたのも、気づけば控室にいるフルメンバーで弾いていました。より、みなさんとの間にある気持ちが深まったようでした。
 
 本番前に、使い切っちゃうんじゃないかというくらい、合わせて、そろえて、意識するポイントを気をつけて確かめました。

 途中で、みか先生が、三味線教室のみなさんにと、差し入れをくださいました。とてもあたたかい目で、自分たちにくださり、その空間がとてもうれしくて、胸がいっぱいになりました。

 そして、本番直前。控室に先生がきてくださり、一人ひとり三味線をチューニングしてくださりました。
 音を耳だけで聞き、何も見ずにすっとチューニングをされる姿が、とてもかっこよかったです。

 そして、いよいよ本番。私たちは、福井さんと剣持さんが演奏される背景の金屏風の裏にスタンバイしました。舞台に座っても、まだ屏風ごしで、顔が見えないドキドキ感と緊張でいっぱいでした。

 

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〈開演前の勝央町公民館大ホール〉

 

 そして、福居さんと剣持さんによる1曲目がはじまり、それと同時にホール全体の空気がのまれ、三味線と、歌い手だけに、スポットライトがあたるような、そんな空気感に包まれ圧倒される感覚でした。

 そして、2曲目、3曲目と進み、いよいよ、私たち三味線教室の演奏を、お客さんに聞かせる時が来ました。
 勝央音頭、勝央ヤットサ節は、勝央町の皆さんが、何度も耳にする勝央町ならではの曲で、それもあって、なおさら緊張しました。
 よし、大丈夫、大丈夫。と思っても、身体はカッチカッチの、心臓はドッキドキでした。

 最初に、福居さんが三味線教室について説明をされたとき、「見てください、めちゃくちゃ緊張しています」と言う言葉で少し笑ってしまったのですが、少し緊張もほぐれたと思いきや、
「三味線教室の皆さんは3か月で曲がひけるようになって、練習もたくさんしてきたので……」
 という言葉ともに、緊張がドッと高まったり。
 自分が想像していたよりも、かなり緊張してしまったのですが、ホールの空気が、福居先生や、剣持さんが作ってくださった温かい空気で、とても演奏しやすかったです。

 それに、客席の一番前にお父さん、お母さん、あゆちゃんたちの姿があって、その奥には応援に来てくれたなのはなのみんながおり、それもすごく近くで感じられて、とてもうれしかったです。

 演奏が終わるごとに、客席の方々が大きく拍手してくださり、それも、大きく、最後まで拍手してくださっていることを感じて、とてもうれしかったです。

 

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〈演奏を終えた、河上さんと、なのはなの三味線奏者、公民館のロビーにて〉

 

 本番も、気づけば終わってしまって、本当にあっという間だったなと感じました。
 そのあとは、三味線をもどし、客席で福居先生と剣持さんの演奏を聴きました。
 お二人は東北の民謡を中心にさまざまな曲を演奏されました。一曲一曲、全然違うように感じたけど、芯はずっと一本のままで、そんな三味線の深さと面白さ、民謡の魅力を感じました。

 曲を重ねるにつれ、どんどん、その幅や内容も盛り上がっていくことを感じたし、自分自身も息をのむように、夢中になってきけた時間がとてもうれしかったです。

 福居先生は、演奏するとき、手もとを見ずに、ずっとまっすぐ真正面を見ていて、表情一つ変えずに、指先だけが猛スピードで動いていくその姿が、未知のもので、それを生で間近で見させてもらえたこと、一生に残るような貴重なものでした。

 こうやって、福居先生の演奏を見るまで、自分は、三味線という狭い固定概念の中にいて、すごく狭く、小さく感じてしまっていたんだなと、いうことに気づきました。
 こうして、津軽三味線を生で聞き、教えていただき、今まで、感じてきたことも、体験したこともない、未知の世界に入って知れたことが大きな発見でもあり、大切なものとなりました。

 こんなにも三味線は幅広く、大きい世界を持っており、こんなにも音色が美しく、色鮮やかなものだったんだ、と、今までも三味線のことは好きだと思っていたけど、もっと深く知りたい! もっと深めたい! もっと好きになった! そんな気持ちがわいてきたし、これからも三味線を学び、文化を広げていく一人となっていきます。

(すにた)