【新春号⑰】「難しさも楽しさも味わう!コマ回し大会」うたな

 
 新年を迎えて三日目、午前中はコマ回しをしました。

 私は伝統の遊びを全くしてこなかったので、コマ回しはもちろん、羽根つきや豆つかみなど、三が日を通して、初めての体験がたくさんできました。

 コマ回しは、手回しゴマ、糸引きゴマ、投げゴマといろいろな種類があったことが新鮮でした。

 私は不器用でコツをつかむのが苦手なので、どのコマを回すのにも苦戦しました。でも、ひろこちゃんなど、上手な人が近くにいて、教えてもらいながら練習することができました。

  
 
 個人戦、本番では成功させることができず悔しかったけれど、私は手回しゴマに出場しました。

 そして、投げゴマを回すときは、まず紐をコマに巻くのに五分くらいかかってしまって、すにたちゃんと一緒に、

「コマを回す時間の何倍もかけて紐を巻いているね」

 と笑ってしまうほどでした。投げ方も順手と逆手とがあったり、アルミゴマと木ゴマがあったり、投げゴマだけでも奥が深いことが分かりました。

■コツを教えてもらって

 同じチームのみんなでコマや紐を交代しながら、何回も練習したり教えてもらったりするにつれ、少しずつ回るようになってきました。

  
 
 まちちゃんたちが、投げるときのイメージを伝えてくれました。手首のスナップを効かせるのではなく、置くような感じで。あまりスピードはつけない。紐はすぐに回収する。

 コツを教えてもらうと、不思議と、できるようになっていきました。本番では、二回成功させることができました。同じチームの人が自分のことのように喜んでくれて、温かい空気の中でできたことがうれしかったです。

   
 相川さんのコマが、床にささったように見えるほど安定していたこと、あゆちゃんやお父さんのコマが、五十点のボーナス点がつく小さな台の上で回ったことにも感動して、盛り上がりました。

 お手本を見たり、上手な人の技を見たりすると、お正月遊びを巧みにこなせる人は魅力的でかっこいいなと思います。来年は、みんなのようにコマを華麗に回せるといいなと思います。

  

 コマをうまく回そうとすると、繊細さや集中力、真似る力などが鍛えられると分かりました。

 コマを楽しみながら、そうした気持ちを鍛え、みんなと一緒に未来に向かっていける感覚がうれしかったです。