【新春号⑯】「夢の一夜 新春ライブ」のりこ

 
 お正月三が日のイベントの中に、新春ライブがあり、そこでお父さんの歌が聴けると知ってから、とても楽しみにしていました。私はなのはなに来てから、まだ一度もお父さんの歌を聴いたことがありませんでした。

 お正月遊びはどれも面白そうで、全部楽しみにしていましたが、新春ライブには特別の期待がありました。リビングでライブの準備が進んでいく様子を見るだけでワクワク、ドキドキしていました。ライブが始まって、一曲目から何故か涙腺が緩んでしまいました。質問の時間を挟んで、再びお父さんやお母さんが歌うと、またじんわりと目が潤んでしまいます。どうして泣けるのか自分でもよく分からないままでしたが、とても温かな気持ちになりました。

 なのはなのみんなで、新年をこうして穏やかに過ごしていることが本当に幸せで、優しさに包まれた時間が夢のようだなぁと思いました。

 お母さんの占いの時間も、面白かったです。占いの館コーナーという名はついていましたが、実際には占いではなく、統計学から導き出された傾向とその人への助言をもらえる、という時間でした。くじが開かれると、あやちゃんとうたなちゃんの名前があり、二人が当選しました。

 教えてもらった言葉から勇気をもらえたり、確信を持てたり、自分が気を付けなければならないことに気付かせてもらったりして、とても有意義で面白い時間でした。

 質問の時間には、一年に一度のライブならではの質問ということで実行委員のみんなが企画を立てて、普段は恥ずかしくて聞けない渾身の質問や、なのはなで解決したいけれど、なかなか解決しない問題など、みんなから集めた質問を聞かせてもらいました。私にも恥ずかしくてお父さんに相談できない質問があったのですが、みんなからの質問を聞いて勇気をもらいました。

 新年ライブでは質問できませんでしたが、その後、個人的にお父さんに相談できて、とてもホッとしました。解決が難しい問題は、とても共感できるものばかりでした。電気のつけっぱなしや洗濯物が未回収になることへの対策法、リビングの私物の整理整頓に関する課題など、私も日ごろから解決したいなぁと思っていた問題で、書いてくれた人に「ありがとう!」と言いたい気持ちでした。

 歌や占いや質問や、いろいろなコーナーがあり、どれも、とても興味深く楽しい時間でした。おやつの時間に台所さんが作ってくれたパウンドケーキが出て、とても美味しかったです。温かい紅茶もとてもホッとしました。

 ゆったりとした気持ちでみんなと一緒におやつを食べている自分がいることも、とても嬉しかったです。