「貢献できる人に」 ななほ

1月7日

 今日は1月7日で、昼食の時に七草がゆをいただきました。昨日、台所に入った時に七草がゆの材料を準備させていただいたのですが、なのはなの七草がゆにはお餅も入っていて、とても甘くておいしくて、心も身体も満たされました。

 昨日から、山小屋だよりの編集が始まりました。今月号は、「新春号」でウィンターコンサートから始まり、お正月遊びとなのはなのイベントの中でも一番大切でピークなイベントがぎっしりと詰まった号になっています。
 編集をしていると、本当に編集が好きだなとしみじみ思います。写真を撮ったり、文章を読んだり、それをレイアウトして形にしたり……。どうしてこんなにも楽しくて、どうしてこんなにも好きなのだろうと思います。
 こんな風に好きになれるもの、夢中になれるものがあることが幸せです。

 今月号はもう既に、締め切り目前なので、出来るだけ早く完成させ、たくさんの方の元に届けられるように明日も編集頑張ります!

・ハウスミーティング

 夕方のハウスミーティングの時間が嬉しかったです。
 コンサートを通して感じたこと、自分の変化についてお父さんに質問させていただいた時、お父さんが、
「理に埋もれること、埋没する中で、成長していく。なのはなファミリーではそんな風に成長していくのが正しい成長の仕方で、ななほがそういう風に成長したり、変化していくのはとてもいいことだと思う」
 と話してくださり、とても嬉しかったです。
 今年、ウィンターコンサートを通して、また1段、自分の気持ちが変わったなと感じています。守られる側から守る側になったという言葉が自分的にはしっくりくるくらい、守る側になった時、すごく心が楽になりました。

 これまでのコンサートでも、役者をしたり、ダンスをたくさん踊ったりする中でどんどん気持ちが外向きになり、自分自身成長できたと思う瞬間がたくさんありました。また、昨年もコンサート前はインスタグラムやホームページの編集などで、自分の限界値をどんどん超えていけるくらい、精いっぱいで向かったし、そんな風に自分の限界値を超えていく中で、幅が広がったり、自分から離れて誰かの為に動けるようになっていく感覚を得ました。

 ですが、今年はその感覚をより強く感じたなと思います。それは、台所チームで動いたことも大きなきっかけだったと思います。
 台所チームでは特に、コンサート当日もだし、コンサートが終わってからの段取りもしっかりと立てて動いていないと、食事が回りません。ホール入り期間中も、朝早くから食事やお弁当の仕込みをして、夜に帰ってきてからも、みんなに声をかけてみんなを巻き込んで、食事の準備やお米とぎ、喫茶のラッピングなどをしていました。
 また、それと同時に私は今年も、ホームページの編集にも入らせていただき、時にちさとちゃんやかにちゃんに任せっぱなしなところもありましたが、それでも時間がある限り、誰かの為だけに動いていたと思います。
 シスターをさせていただく中でも、自分から離れるというのが自然にできていて、というよりも、自分に拘る時間、自分の心配をする時間というものが一切なかったし、そんな暇も余裕もなくて、でも、それがあったからこそ、コンサートが終わった今、自分から離れて誰かの為に動くということが、あまりにも自然に、当たり前になったと感じています。

 自分のやるべきこと、やりたいことはあるけれど、誰かが困っていたらスッと人の為に動く。
 仕事や役割に拘らず、何に対しても自分事として全力で向かう。
 だからと言って、自分を犠牲にしているという感覚もないし、自分を雑にするわけでもなく、譲るところは譲らず、任せるところは任せて、仕事や作業にメリハリをつける。そうして動いていると、何てスッキリといられるんだろうと思います。

 人間関係の間でも後味がよくて、誰と話しても自分自身が雑味なくいたら、相手も清々しい表情で話しかけてくれるし、話が弾むし、話し終わった後、お互いに気持ちよくいられます。
 また、コンサート期間で仲間を大切にする気持ちがより深くなりました。

 今まではどこか、勉強や編集、やるべきことで忙しくなると、1人で色々と動いて、頭をフル回転させて、寝ることも惜しくて、起きている間中、ずっと頭の中が集中状態で回り続けていました。その状態でいると、大切にしたい仲間も大切にできなかったり、本当はもっと誰かと話したい、気持ちを交わしたいと思っていても、どこかでみんなとずれてしまっているような寂しさがありました。

 今年も、やるべきこと自体は変わっていません。むしろ、台所チームで動いていたら、昨年よりも役割は多く、責任も大きかったです。でも、寂しさや外れ感というのを全く感じなかったなと思います。
 それは、台所チームのみんながお互いに協力して進めようという空気を強く持っていて、私にもたくさんの役割をくれたからというのもあるし、私自身も、初めは台所になれがなかったけれど、「私でも何か」「少しでも何か」という気持ちで、一分一秒でも役に立てるようにと動けたからだと思います。
 また、台所チームになってから、台所に入る機会も増えて、魚を捌いたり、野菜を切ったり、台所の流れも分かり、今では台所を任されてもいろいろ進めたり、調理もできるようになって、少しずつ誰かの役に立てることが増えてくると、より、楽しさも倍増しました。

 そんな風に、新しい分野でも力を尽くせること。そして、やればやるほど、誰かを思って動けば動くほど、自分自身が元気で明るくいられるし、本当に本当に楽しかったです。一瞬一瞬が楽しくて、大変なことも全部笑い飛ばせて、忙しくする中でもみんなも同じ気持ちでいて、だから気持ちが通じ合っていて、それが本当に心地よいなと思いました。
 また、コンサートの練習の中でも、自分をなくして、理に埋もれて表現する。雑味をなくし、自分をゼロにして、みんなと1つのことを表現するというのが今まで以上に分かって、その感覚を掴めて、それも私自身に、私が気付かないところで色々な成長をくれました。

 お父さんが話されていたように、みんなが欲をなくして、我をなくして、同じ気持ちで、埋没することで伝わることがあるし、実際に摂食障害から回復するという時、埋没しなければ本当の回復にはならないというのが、本当にその通りだと思います。

 私自身、なのはなに来てお父さんとお母さんに、体型も将来も、自分の全てを預けたらものすごく楽になったように、気持ちの面でも本当にすべて預けて、埋没する、自分の中を真っ白にしたら、私自身が楽になるし、救われるんだなということを、初めて体感しました。これまでも頭では理解していたつもりだし、そうしていくつもりだったけれど、今回のコンサートや今の時期、今の私のステージで、そのことを深いところで理解できたような気がしています。

 また、今年はコンサートに初めて出演するメンバーも多くいたため、より初めてのメンバーを引っ張っていけるように、私もフォローできるところはフォローして、助け合えるところを助け合って、本当に綱渡りのようなところでもあったけれど、ずっと能動的に、発信する側、伝える側、リードしていく側としていたことで、仲間を守ることができたり、仲間を大切に思う気持ち、仲間を好きな気持ちも深くなっていったなと思います。

 子どもから大人になる年齢の今、そのことを理解して、社会人になれることが嬉しいです。
 本当に、なのはなファミリーで成長してこれたことが幸せだし、これからももっともっとなのはなの子として成長していきたいです。年相応に成長、成熟していけること。社会人としてのルールやモラルも身に付けていけることが幸せだなと思います。

 二十歳になったら死んでもいいなと思っていた中学生の頃が嘘のようです。
 私に二十歳という年齢が来るなんて、奇跡です。

 本当になのはなでみんなの中で大人になっていけることが嬉しいし、これからももっともっと、なのはなの気持ち1本で、なのはなファミリーへも社会へも貢献できる人でありたいです。

 急ぎ足で書いてしまいましたが、読んでくださりありがとうございます! 振袖も着こなせるよう、気持ちを作っていきたいです。