「嬉しいことがたくさん」 ほのか

1月6日
 
 ほんっとうに嬉しいことがたくさんあって、もう幸せすぎて、何から伝えて良いかわからないのですが、まず、起きてすぐ、お父さんに伝えたいことがありました!
 
 それは、昨日、お父さんに助言をいただいて、昨日の夢見が良くなったことです! ほとんどなのはなの夢を見ました。すごく嬉しかったです。
 お父さんは本当にすごいです。
 
 そして、今日は一日、成人式のフォト撮影をさせていただきました。
 昨日の夜から楽しみな気持ちがいっぱいで、幸せのふんわりベッドに沈み込む気持ちで眠りについて、朝7時に起きて、みつきちゃんにベースメイクをしてもらい、紅白で弾く楽譜の準備をしました。
 朝食後に衣装室へ行き、どんな衣装が良いか撮影メンバーのみんなと衣装を考えました。
 衣装室には見たことのないロングドレスや、どこかの国の民族衣装のようなかっちりした服がたくさんで、そこにいるだけでいつも胸がときめきます。
 
 いくつかの候補衣装を下ろして、居室でメイクやヘアセットをしました。
 ゆうなちゃんは黄色いムームーを着るためのメイクやヘアセットをしていて、私はそれを見ていたら、まえちゃんがやってきて、まえちゃんが私のメイクをしてくれることになりました。
 まえちゃんといったら私の憧れの存在であり大好きな存在で、そんなまえちゃんにメイクをしてもらえるなんて光栄だなと思いつつ、言葉にできない感謝がこみ上げてきました。まえちゃんが「かわいいねえ~ほんとにかわいいよ」と何度も何度も言いながら芸術作品を造りあげるみたいに丁寧にメイクをしてくれて、「きっとこれは目を開けてはいけない、目を開けたら(まえちゃんが)眩しすぎて私の精神がもたない」と思いました。
 何度も褒めてくれたり、真剣にメイクをしてくれて、それが本当にありがたくて嬉しかったです。今日は、顔を洗いたくないなあと思っています。
 だからずっとどきどきしていて、でもすごく幸せで、こんな瞬間一生に一度あるかないかだろうな……。自分は世界で一番幸せな20歳だなと感じました。
 
 午前中は、かにちゃんに選んでもらった緑色のワンピースを着ました。
 ひろこちゃんが髪の毛を編み込んで結ってくれて、かにちゃんが貸してくれたイヤリングと、かにちゃんのお守りのチョウチョのペンダントをつけました。
 シックで大人っぽいスタイルで、なんだか自分ではないみたいでした。
 黄色のムームーを着たゆうなちゃんはほんっとうに可愛らしくて、みずみずしくて、はじけそうなほどキュートでした。みんなで何度も何度も「可愛い~!!」と言い合ったり、こうしたら良い写真が撮れるんじゃないかと考えた時間もすごく楽しかったです。
 
 午後は、ついに憧れのドレスを着ての写真撮影でした。
 みんなでたけちゃんハウスにあるドレスを選びに玄関下に行くと、音楽をかけながら小豆のさやだしをしているみんなの姿がありました。
 みんながメイクしたわたしとまちちゃんの顔を見ただけで「わあ~!」と歓声を上げていて、その賑やかな姿がとっても嬉しかったです。
 
 たけちゃんハウスに行くと、色とりどりのプリンセスのドレスがたくさんあり、ゆうなちゃんとまちちゃんとみつきちゃんと、どれにしようかとわいわい騒ぎながらドレスを選びました。私は青系、白、黒が好きなので、そんな感じの色がいいかな……と思っていたのですが、奥の方にあったくすみピンクのバラのドレスに一目惚れして、「これがいい!」というものを見つけました。ゆうなちゃんはピンクの大きなリボンのドレスと、紫、黄色のドレスを持ち帰りました。古吉野に帰ってきて早速試着してみると、一目惚れしたくすみピンクのドレスが自分でも良く似合っていると思いました。みんなも「可愛い!すごく似合ってる!」と言ってくれて、すごく嬉しかったです。まさにこんなのが着たかった! というドレスで、まるでタイムスリップしたフランスのお姫様みたいでした。ゆうなちゃんはきらきらの紫のドレスになりました。三つ編みをして白いお花を付けると、本物のラプンツェルになりました。

 ティアラを付けて、つばめちゃんが選んでくれた赤い本を手にすると、まるでおとぎ話から出てきたようなプリンセスになりました。
 本当に、こんなに綺麗な姿って他にないな……!! と思ったし、今はAIやら加工のアプリやらたくさん溢れているけれど、自然体でここまで可愛くなれるのはゆうなちゃんの心の綺麗さだったり、かにちゃんの美意識、ライトを持ってくれているみんなの暖かさから生まれるものなんだろうなと思いました。
 言葉で言い尽くせないほど可愛くて、美しくて、尊い瞬間でした。
 
 その後私も撮影してもらいました。私はゆうなちゃんのようににかっとした笑顔をすることができなくて、にやっとしてしまうので写真を撮る人たちの手を煩わせてしまったかなと思って申し訳なかったのですが、かにちゃんが納得のいくまで撮ってくださって、最終的にティアラまで付けさせてもらって、たぶん可愛い写真になったのかなと思ってありがたかったです。
 ドレスを脱ぐのが寂しいくらい幸せな時間でした。
 
 こんなに幸せな一日なんてもう来ないんじゃないかと思う毎日です。
 こんなに幸せでいいんだろうかと要らぬ心配をしてしまうくらい毎日が楽しくて、みんなに支えられていて、ありがたいです。
 私もみんなから受けた恩恵を還元できるように、これからがんばっていきます。
 
 そして、紅白の準備も忘れずに、進めていきます。
 楽しい毎日が、本当に嬉しいです。
 明日もできることをがんばります。