1月1日のなのはな
2025年1月1日。なのはなファミリーの全員で、朝から食堂に集まり、あけましておめでとうございます、という挨拶から新年が始まりました。
食堂へ行くとおせちが並んでいて、一人ひとりのお重の盛り付け方や飾り付けが違いました。そして皆で、このお重は誰が詰めてくれたのだろう! 自分のは誰にとどいたのかな、というわくわくした空間で、とても新鮮な空気でした。
おせちはとっても豪華で、皆で作った料理と一緒に気持ちも詰まっていて、とっても美味しく幸せなおせちの味がしました。
そしてその後は、歳の順で食堂に入り、お父さん、お母さんとみんなの前で順番に今年の抱負を言い、お屠蘇を飲みました。
一人ひとりの抱負がとても心に刺さり、みんなよくなりたいという一心なんだと思い、感動した時間でした。そして、その一人ひとりの抱負にお父さんとお母さんが一言ひとこと言葉をくれて、それがまた嬉しく新鮮で、暖かい空気で、気持ちがとても正されました。
お屠蘇を頂く時間がおわると、その後は皆で歩いて元朝参りに行きました。
皆で暖かい日差しの中、新鮮で前向きな気持ちであふれた空気に包まれながら、楽しく神社に向かえた時間が嬉しかったです。
諏訪神社につくと、最初にお祓いをしていただき、神社の神様一人ひとりにお参りをして回りました。その時間の空気感がとても暖かく、新鮮で、みんなの気持ちが1つになるような空気でいっぱいでした。
今年1年のスタートは、とても暖かく始まり、今年1年、みんなやなのはなにとって良い1年になりそうです。
(かのん)
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なのはな大相撲初場所、始まり! 始まり!
土俵が描かれ、相撲でよく見られる縄の飾りや、ダイナミックな取り組みの図は、とても新鮮です。ここは体育館ではなく、なのはな相撲会場。
まずは、土俵入りが始まります。相撲では、力士だけではなく、行司も審判として土俵に立っています。この、なのはな大相撲初場所は、たけちゃんこと岸本健寛君が行司として土俵に立つ初舞台でもあります。誰よりもお相撲が大好きで、お相撲に詳しい、4歳のたけちゃんが、着物や足袋を着て行司さんになっていて、可愛らしさと、たけちゃんの堂々とした姿勢があって、その姿を見ているだけで嬉しくなりました。最初の土俵入りも、横綱のりゅうさんも現れて、大迫力のオープニングです。
では、試合開始! の前に、準備体操も欠かせません。準備体操も相撲式。四股を踏み、深く腰を下げます。みんなが四股を踏むと、なんだか本当に自分たちが力士になったみたいで、面白い光景でもありました。
団体戦。もう、緊張して、身体が動くだろうか?
試合までの作法も本格的です。名前を呼ばれたら、(エアーで)塩を振りまき、そして四股を2回踏みます。そして相手と見合ってから、相手の前でしゃがんで蹲踞。この後に組み合って試合が始まります。試合は押し出して早く土俵から足が出た方が黒星です。お相撲をなんとなく見たことはあったけど、こうやって試合までに流れがあるのだとは知らずにいました。でも、こうして動くと、土俵に立って相撲をする気持ちがさらに作られました。
相手と見合うと、恥ずかしさや、相手と全力で向かうことに対しての戸惑いが弱くなって、気持ちが整えられるなと思います。気持ちを整えたら、たけちゃんがそれを感じて、「はっけよい のこった」と、合図をします。
私たちのチームは「真(しん)の岩部屋」。他のチームもそれぞれ部屋名があります。試合では、チームのみんなを応援したり、試合に出たり、その中でも拮抗したり、見ていてぎりぎり足が外に出るかどうかのハラハラしたりするような試合が多かったです。
私は、よしみちゃんと最後に試合をしたのですが、初めに力を入れたときに、よしみちゃんが全然動かなくて(どうしようか……)と思いました。お互い動きながら踏ん張って、土俵の外に相手を入れるのがとても難しい。最後の最後で、エネルギーを使い果たしていたけど、なんとか、よしみちゃんの身体を土俵の外に出すことができました。自分でも、どこから最後にこの力が出たのだろう? と思ってしまったくらいでした。1試合するだけで、全身がヘトヘトになって、相撲ってこんなに力を一瞬で出し切るのか、と驚きます。
ももかちゃんとまちちゃんの試合は、まちちゃんの方が身長が高く、体格差がある試合でした。まちちゃんがももかちゃんを土俵の外に出そうと押したら、ももかちゃんがヒョイッと足を上げてかわし、まちちゃんは勢いあまって足が土俵の外へ! これは一体どうなったの? と一瞬思った試合だったのですが、ももかちゃんが白星で、記憶に残る試合でした。
さくらちゃんとふみちゃんは、お互い力持ちで、どちらが勝つか分からない拮抗した試合でした。あと10センチ、足が外に出たら土俵に出てしまう! そのギリギリで踏ん張るさくらちゃんの姿も印象的でした。コンサートや畑で、体力を付けているなのはなのみんなは力強くて、格好良くて、全力を出して遊ぶときの表情が生き生きとしていて綺麗でした。
たけちゃんも、試合の時に「のこった、のこった」と言って土俵の中で行司をしていて、立ち位置や動き、1つひとつ丁寧にしていくたけちゃんが格好良かったです。
自分の知らなかった相撲の世界を知ることができて、みんなとお互い全力を出し、行司たけちゃんの初舞台も遂げられて、(あぁ、相撲ができて良かったな)、そう思った、なのはな初場所でした。
(ゆきな)
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力士たちが去った土俵のうえ、私たちの眼の前に新しくあらわれたのは2頭の獅子。太鼓と笛の音で頭を振り、身体を隆起させては勢いよくたてがみと尾毛を散らす、迫力の舞です。
毎年、元日に獅子舞を披露してくださる、美作の国一宮 中山神社御祭禮神事保存会の方々が、今年も津山での獅子舞を終えたのち、古吉野なのはなへ来てくださいました。永禮さんがご縁を広げてくださり、始まったこの時間が、私たちも、とても楽しみで嬉しい時間です。金の歯を持った雄獅子と、黒い歯の雌獅子。今回は、獅子を動かす最後尾に2人ずつ、なのはなの子も入らせていただけることになり、獅子を動かす側も体験しました。
そして、永禮さんと保存会の方々が、なのはなファミリーのウィンターコンサートで演奏した曲や、みんなが知っている有名な曲を使ったイントロクイズと、なのはなの活動で大活躍する小物の景品も用意してくださっており、音楽が流れるたびに、わかった人はみな全力で手を伸ばして回答しました。
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元日の夜のお正月遊びは、福笑いでした。
福笑いは、全3種目に分かれていて、1種目目はミツバチを作るもの。
2種目目は、いつもなのはなファミリーを支援してくださっているデザイナーの相川さんのイラストをお手本に、お父さんが唐揚げを持った様子を表すものです。
3種目目は、出された4種類のお題のうちの一つを、獅子舞の獅子の表情で表して、それ以外のチームが、その表情のもととなったお題を当てるというものでした。
ミツバチと、お父さんの顔の福笑いをするときには、チームからそれぞれ一人、指令を出す人を決めて、目隠しをしたメンバーはその指令を頼りに、パーツを貼り付けていきました。
チームごとに指令の出し方、貼り付けていく方法に違いがあり、見ていても、とても楽しいゲームでした。
実際に自分がやってみると、とても難しくて理想通りの綺麗な状態には作れなかったのですが、ゲームが進んでいくうちに、上手に作るチームの進め方から少しずつ参考にしたいなという手法が色々あり、何度も挑戦したくなりました。
目隠しをしているのに、目が見えているのかなと思うほど器用にうまくパーツを貼り付けていく人がいたり、変な位置にパーツがついて面白い絵になってしまう人もいたり、笑い声が飛び交っていて、とても暖かい空気に包まれた空間でした。
今のなのはなファミリーのメンバーと、福笑いで遊べた時間は本当にありがたく、とても楽しかったなと思います。
(そな)