12月31日(火)「年越しそばと、立派な焼き牡蠣の夕食 & 年越しセブンブリッジ大会!」

12月31日のなのはな

 ウィンターコンサート、お餅つき、大掃除や、お正月遊びの準備、おせち料理作り……みんなと12月を駆け抜けて迎えた大晦日。
 これまで作ってきた12品目のおせち料理をお重に詰めて、元日の用意をしました。
 黒板には、それぞれの料理のいわれ、込められた意味が書かれて、2025年が良い年になるよう、健康で力を尽くせる年になるよう、願いました。

 なのはなでは、自分のお重を詰めるのではなく、自分が詰めたお重が、ランダムで誰かの席に並びます。色とりどりの料理が、同じ色が隣り合わないようにするのも、綺麗に詰めるコツ。エビのうま煮が、ぴんと上を向いて、南天の葉も綺麗にのって。豪華で美しいおせちが、完成しました。

 

20241231_110327

PXL_20241231_015134049.MP

PXL_20241231_021143777.MP

 

 日中には、お正月遊びの準備も進めました。夜は年越しセブンブリッジ大会で遊ぶため、お風呂もふだんより早くから、順番に入っておきます。

 夕食は、サツマイモや大根の天ぷらがのった年越しそばと、焼きイワシ。そして……虫明の漁師さんが、なのはなの子たちのためにと送ってくださった、立派な牡蠣がならんだ、ごちそうでした。そのどれもが、熱々の焼きたて、茹でたて、揚げたてです。多人数のなのはなファミリーでは、麺類を用意するのは難しい面がありますが、台所チームのみんなが段取りを立てて作ってくれた、年越しの美味しい夕食を、みんなで肩を並べて食べた時間は、1年の区切りを迎えた胸があたたかさで満たされていきました。

 

image6
〈いただいた牡蠣を鉄板で焼きました〉

20241231_180656

20241231_181016

20241231_181227

20241231_181507
〈牡蠣の中から、小さなカニも出てきました〉

20241231_181054

 

***

 

 12月31日、大みそかの夜は、一夜限定、超ロングバージョンの年越しセブンブリッジです!お正月遊び最初の遊びで、セブンブリッジの得点も、お正月遊びの総合順位に反映されます。難易度の高い罰ゲームも用意されている、ということで、ハラハラドキドキのセブンブリッジ、開幕です。

 

20241231_195836

 

 2024年、今年のウィンターコンサートにちなんで、リーグは蝶の種類。実行委員さんの寸劇も、見慣れた衣装を着た虫たちがたくさん登場しました。その中には、リーゼントに丸メガネをかけたキリギリスも!
 しなこちゃんの大胆な変貌にびっくり。まりのちゃんの三味線演奏による登場シーンも、今年ならではで、日常から飛んでいて、会場の空気が大盛り上がりでした。

 

20241231_193347

 

 前半、後半に分かれていて、前半は2時間後の9時40分まで。たっぷり時間がありました。私は、『大樺マダラ』リーグで対戦しました。
 セブンブリッジをする時、メンバーによって、大荒れをするか、それとも勝ち点が100点ぐらいの試合が続いて穏やかに、平和に過ぎていくか、二つに分かれます。そして、今日は、これまでみんなとセブンブリッジをしてきた中でも一番ぐらい、大荒れをしました。

 

20241231_204540

 

 私は、手札に回ってくるカードの運がなく、なかなか勝てなくて、リーグのビリを走っていました。風水で、手札を配る親の左隣に移動して、次こそは運が回ってこないか、と願っていました。
 けれど、運は、場所にあるのではなくて、人に付いているものなのだ、と実感しました。風水をして、1回目の試合。手持ちに配られたカードの中に、ジョーカーが3枚入っていました。こんなにも強運を持っているカードを持つのは初めてで、自分の身の丈に不釣り合いで、とてもドキドキしました。このジョーカーを早く出さなくては、という焦りの気持ちで、混乱しました。でも、ジョーカー3枚は、何かの数字札の代わりとして使うことは出来なくて、ポンとして、ジョーカーを3枚場に出すことしかできない、と前回のセブンブリッジで、検証されていました。お願いだから早く番が回ってほしい、という気持に駆られました。

 それと同時に、これまで勝てていなかったけれど、こんなに強運なカードなのだから、もしかしたら勝てるかもしれない、まして、親の次の番に座っているから、大丈夫なのではないか、という少しの驕りがありました。その心の隙を、年神様はお見通しだったようで、ここを境に全てが狂いました。

 

20241231_202332

 

 親の捨てたカードに、私の左隣のまみちゃん、うたなちゃんペアがポンをし、一発上がりをしました。作り話の1シーンのようでした。ジョーカー3枚の、もう二度と来ない超強運のカード人生は、呆気なく終わりました。そして、強運であるがために、前代未聞なぐらいの、マイナス点数を打ち出しました。

 強運なカードが回ってくるときは、同じリーグのみんなも、同じぐらい強運なのだ、と身に染みて感じました。ジョーカーを3枚持ったまま、そして一発上がりをされてしまった。理性では、これは大変だ、緊急事態だ、と思っているのに、なぜか、頭が呆然として、他人事のように思えて、頭が回りませんでした。

 

20241231_202508

 

 ジョーカーは1枚につき5倍、一発上がりは2倍なので、計250倍の、12500点の大大失点をしました。そうなるだろうなと思ったけれど、計算機に出た自分の失点の数が、いつもよりもゼロが一つ多くて、数字を見ると現実味を帯びてきました。

 オレンジチームさん、本当にすみません。セブンブリッジ開幕して5試合目ぐらい、まだゲームを30分したぐらいの段階で、たったの一回で、オレンジチームをどん底の穴に落としてしまいました。同じチームのあゆちゃん、ももかちゃん、そして年越しセブンブリッジ初めての、新しいメンバーもいます。ワクワクドキドキ迎えたセブンブリッジを、早々に潰してしまい、ごめんなさい! 同じチームの人の顔が見られなくて、頭が上がらなくなりました。

 大きな悪夢に襲われたような最悪の気分で、この1年、私は何が悪かったのか、反芻してしまいました。何がいけなかっただろう、こんなにも厄を持ってしまっていたのか、と思いました。何が何だか分からないけれど、もう驕るのはやめよう、謙虚な気持ちでいこう、と思いました。

 

20241231_202458

 

 オレンジチームが巻き返すことのできないぐらいビリになったことを見かねて、お父さんが、「前半戦、オレンジチームが勝ったら3倍!」と言ってくれました。オレンジチームから歓声が上がります。罰ゲームの覚悟はできています。でも、少しでも、犯した大失点を減らしていかなくては、と思いました。

 リーグの中では、赤チームのさくらちゃんと、ピンクチームのまみちゃん、うたなちゃんペアが強くて、どんどん運気を吸い取られていくようでした。マイナス点は最小限に、押さえました。前半2時間も、あっという間。その間に、2回ぐらい勝つことが出来たけれど、最終的なマイナス点は、13000点に膨らんでいました。

 

20241231_195800

 

 前半の総合得点は、言うまでもなく、最下位がオレンジチームで、1位がピンクチームでした。1位と最下位との差は、20000点以上。後半からは、最下位のオレンジチームは勝ったら5倍、4位の青チームは勝ったら2倍、1位のピンクチームは負けたら2倍、という救済ルールが設けられました。

 ビリとビリから二番目の、オレンジチームと青チームの士気があがりました。後半は、リーグとメンバーがチェンジして、私はお父さんのいる、『アサギマダラ』リーグで対戦しました。
 このリーグはとても愉快でした。お父さんが、「13000点の厄払いだ、いいじゃないか!」と言ってくださり、救われました。後半になって、5倍のハンデが付いているけれど、前半と変わりなく、勝つことはあまりありませんでした。マイナス点だけは、小さく小さく積んでいました。

 

20241231_204456

 

 後半からは、オレンジチーム絶好頂! 隣のリーグで、同じチームのあゆちゃんや、なるちゃんや、ゆきなちゃん、ももかちゃんが、たくさん勝っていて、歓声が上がるのが聞こえました。あゆちゃんは何回も一発上がりをしていて、1回で5000点をピンクチームから巻き上げたようでした。そうやって、オレンジチームのマイナス点が、どんどん精算されていくごとに、心の重みが取れてくるような気がしました。

 そうはいっても、マイナス13000点のブランクがあるので、きっと罰ゲームだろう、と覚悟して迎えた前後半総合順位発表。予想外の展開になっていました。

 3位が黄色チーム、2位が青チーム、そして1位が、まさかのオレンジチームでした! 思わぬ展開に会場の空気が一瞬凍り付いて、その後に、どっと歓声が沸き上がりました。なぜこんなに順位がひっくりかえったのか分からないけれど、とにかく嬉しくて、同じチームのあゆちゃんと手を取り合って喜びました。

 

20241231_232349

20241231_232416

 

 そして、最下位争いは、前半が終わった時点では+14000点ほど持っていたぶっちぎり1位のピンクチームと、それと並んで2位だった赤チーム。最下位、罰ゲームになったのは……お父さんお母さん率いる赤チームでした! あまりのどんでん返しに誰も予想が出来ませんでした。誰も赤チームが最下位だと思っていた人はいませんでした。

 お待ちかねの罰ゲームは、恒例の伝言ジェスチャーゲームでした。トップバッターはお父さん、アンカーとして回答する人は、お母さんでした。あらかじめ、赤チームのメンバーには見えないように、実行委員さんからお題の発表があります。

 

20241231_232536

 

 お題は、2025年がヘビ年だということにちなんで、お父さんが本当に体験した出来事でした。
『お父さんは、山小屋に居た時、鳴き声がするので机の下を見ると、鼠捕りに捕まったネズミとマムシがいた。
しかも、マムシは鼠捕りに絡まりながらもネズミを飲み込もうと大口を開けて迫っていた。お互い鼠捕りに絡まりながら奮闘していた。
 お父さんは、そのネズミ捕りを二つに折って焼却炉に捨てた』

 この難解なお題を、お父さんが、とてもディティール細かく、分かりやすく表現していて、改めて凄いと思いました。
 そして、そのお題が、忠実に表現されていくのかと思いきや、人が変わっていくと、どんどん最初のお父さんのジェスチャーも変化していきました。ネズミ捕りに捕まったネズミのジェスチャーがなくなり、焼却炉に捨てるジェスチャーがなくなり、どんどんコンパクトになっていくけれど、お父さんを表現する、お腹をポンポン叩きながら歩くジェスチャーは、最後まで残り続けました。

 

20241231_233031

20241231_233612

 

 お母さんが、変りに変わったジェスチャーを、見事に当てていました。みんなから大拍手と歓声があがりました。

 2024年最後の年越しセブンブリッジ、2024年に溜めた厄を全て払い、そして使い残していた運気を全て使い果たして、真っ新な状態で、2025年の新年を家族と迎えることが出来ました。時刻を見ると、2025年1月1月がもう15分後に迫っていました。2024年、最後まで辰年に見合う、先が見えないドキドキ感がありました。来年、どんな年になるかは分からないけれど、ここにいる家族と一緒にお正月を迎えられる、それだけで、とても幸せな新年になりそうだ、と思いました。

(りな)