12月30日のなのはな
1日を通して、年末年始に行うお正月遊びの準備を、各チームに分かれて進めました。
私は、1月1日の午後に開催する、「なのはな初場所 大相撲大会」の、実行委員をするチームです。
大相撲は、新年にみんなで遊ぶ、最初のイベントです。
今日は主に、飾り付けを作ったり、大相撲のオープニングを練習しました。
みんなが日頃、畑作業や音楽練習などで鍛えた、身体と気持ちのぶつかり合いを、応援したり観戦したりできることがとても楽しみです。
更にもう1つ、嬉しい、お楽しみがあります。
なのはなで、いつも私達と一緒に活動したり、沢山お話をしてみんなを楽しませてくれる、5歳のたけひろ君が、行司役を、担当する予定です。
たけひろ君は、お相撲が大好きで、なのはなのリビングや廊下で、行司さんをそっくり真似して見せてくれます。お相撲さんや、相撲部屋の名前などを、嬉しそうに教えてくれます。
午前中、「なのはな初場所 大相撲大会」の、オープニングの練習をしました。
本物の大相撲の、入場から土俵入りまでの流れのように、呼び出し・行司・露払い・横綱・太刀持ち……などの役に、チームの人で分かれました。
たけひろ君が行司役として、一緒に練習です。少し恥ずかしかったのか、顔を隠すように、呼び出し役ののりこちゃんに、ぴったりとくっついて歩いていましたが、にこにことした表情で、嬉しそうでした。
横綱役は、りゅうさんです。事前に動画を見て、土俵入りをしてからの流れを覚えて、実演してくださいました。身体の軸が真っ直ぐで、手を大きく伸ばし、四股を踏む姿が力強かったです。
リーダーのまえちゃんが、
「明日は審判のやり方を確認して、デモンストレーションをしよう。本番がスムーズに進むように、練習しようね」
と話してくれました。
本番が間延びせず、皆に楽しんでもらえるよう、審判のやり方や、進行の流れを把握して、明日と明後日を頑張りたい、と思いました。
また、午後は、体育館を飾る、相撲の絵画を制作したり、司会進行の台本作り、実行委員の衣装の用意などをしました。
体育館を飾る、相撲の絵画は、模造紙を貼り合わせた、縦1メートル×横2メートルほどの大きさの用紙一面に、つばめちゃんが、力士が取り組みをする姿を、2枚描いてくれました。
私は、のりこちゃんと、力士の肌色を塗ったり、ふんどしや髪の毛の色塗りをしました。
こんなに大きな絵に、色塗りをするのは初めてでした。
つばめちゃんが、大きな模造紙に、本物の取り組みの迫力や勢いが、ぱっと心に浮かぶような絵を描いてくれました。色塗りをしていくと、更に、力士の姿に活力が増して、本物らしくなっていくことが、とても嬉しかったです。
下絵描きを進めてくれていたつばめちゃんが、時折、色塗りの様子を見に来てくれて「凄く良いね」と、笑顔で言ってくれたことも、嬉しかったです。
また、まえちゃんが、「取り組みで1位になった人は、この大関と横綱のパネルで記念撮影ができるようにしよう」と、顔の部分だけ、丸く型抜きされた、横綱、大関の力士のパネルを作ってくれました。
夕食後に、みんなで体育館に集まった時、お父さんとお母さんが、その、顔部分だけ型抜きされたパネルに、実際に立ってくださったり、みんなが喜んでくれていて、嬉しかったです。
私は、お正月遊びや、おせちの準備をチームの人と進める過程で、それぞれの得意な分野を活かしたり、一つひとつの役割や作業を、チームの人と助け合ったり、アイデアを出し合う時間が、嬉しいなと感じています。
あと2日で本番ですが、みんなが、楽しく取り組めるよう、また、この過程を通して、自分も成長できるよう、チームの人と準備を頑張りたいです。
また、たけひろ君が、本番に活き活きと行司役ができたら嬉しいな、と思います。
(さとえ)
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家庭科室は、いろいろな良いにおいでいっぱいでした。エビを茹でる香り、ブリの照焼を焼く香り、サツマイモのきんとんを練る甘い香り。伊達巻の生地を焼く香り。台所では煮しめも炊いていました。段取りを確かめ、河上さんに教えていただきながら、いろいろな場所でおせち料理作りも佳境に入っていました。だし汁は本当に透明に濾すことができ、他の料理も、お重へ詰める準備が万端整いました。