寒い季節がやってきました。冬野菜といえば大根、と私は思います。そんな大根も、市場では価格が高騰していて貴重になっている、とちさとちゃんが教えてくれました。
そんな話題をもろともせず、なのはなの大根は元気にのびのびしています。
間引きの作業のときは、これから大きくなるはずなのに小さいうちから抜くなんてもったいない、と思っていました。
でも、七千株もあって、すぐに立派な大根がたくさん収穫できて、うれしいです。両手で大根をつかんで、まっすぐに引っ張り、スポッと大根が姿を現したとき、結構感動するものがありました。
美しいな、と感じました。種まきのタイミングの違いで、第一弾から第三弾まで、大根の畝が保育園前の畑に広がっています。それを見渡すと、成長度合いの違いにおもしろさを感じるし、成長スピードが速いことも感じます。
収穫した大根は、よくスーパーであるように嫁入りされ、きれいな見た目になると、うれしい気持ちになります。
でも自分たちで食べるのも本当に温かい気持ちになりました。柚子味噌と一緒に食べたり、柚子大根として、大根スティックとして、大活躍の大根がどれもおいしいです。
味噌汁の具となって出てきたときは、みんなの「大根の味噌汁って特別感があるよね」「いい出汁がでているなあ」という声があって、ほっこりするなと思いました。
形がきれいで立派な大きさの大根を、ラッピングして、あゆちゃんやお母さんにプレゼントしました。
あゆちゃんが「野菜の中で大根が一番好きなんだ」と喜んでくれて、お母さんが「葉っぱも調理したくらい立派だね」と言ってくれて、大根の作業に携わってきてよかったなあと感じました。頑張って霜が降りる冬も乗り越えてほしいと思います。
また、自分が初めて担当する野菜である落花生の収穫にも入らせてもらいました。
二人で協力して、落花生の周りをスコップで掘り、三ツ鍬で土をほぐし、落花生を引っ張って収穫します。たくさんの落花生がついた株があると、歓声があがって、和気あいあいとして空気の中で作業ができました。植わっていたところをさらに掘り起こすと次々に落花生が姿を現し、それもまた楽しかったです。
一回目の収穫のときは相川さん、三回目のときはりゅうさんが一緒に収穫に来てくださりました。二人とも力強くて、収穫スピードも速かったです。楽しそうに収穫してくださったことが、自分もうれしい気持ちになりました。
私がなのはなの来て、最初にやった作業が落花生の土寄せでした。そんな個人的に印象深い畑で、自分の担当野菜を収穫することができて幸せでした。
収穫時期の見極めがとても難しかったです。黄色く枯れている株が収穫できる、とあけみちゃんが教えてくれたのですが、どの程度の黄色か、株の何割くらい黄色かったらいいのか、よく観察する必要がありました。
「野菜の声を聴く」ということをお父さんが教えてくれたことがあるけれど、まさにそれが求められる作業でした。早すぎる株を掘ってしまうと取り返しがつかないし、収穫が遅れると溶けてしまうし…。落花生を楽しみにしている人が多かったので、慎重に作業しました。
今後天日干しや吊るしが終わったら、ローストして保存して、調理に回されます。みんなが落花生を使った料理がとてもおいしい、という話をたくさんしてくれます。夢が膨らむなあと思い、楽しみです。最後まで責任をもって役割を果たしたいです。