一番はじめに、舞台背景の中央に架かる橋の制作をしました。
お母さんが描いてくださった図案から須原さんが原寸を出して土台を作ってくださり、その土台への下描きを、ゆうなちゃんと進めました。
綺麗な曲線を描くために、須原さんが壊れた傘から取った軸や農業用のポールを使う方法を教えてくださいました。
今回の背景の主となるお城の曲線を描くとき、蝶の羽を描くときなど、曲線のための定規のように使いました。フリーハンドで描いたときと、道具を使って描いたときと、ほとんど同じところを通っていても、全然違いました。
須原さんが、お城の土台を立体的にしてくださいました。
■納得のできる形に
裏から見させてもらったときに、曲げて固定する木材はしっかりと固定できるように、最終形まで綿密に考えられていて、固定する位置が左右対称、等間隔で、固定する木材の幅が同じで、すごいなと思いました。
ほとんどの制作物を作る時、ビス止めをする位置も、対称、等間隔、直線のところは直線、それが綺麗なものを作る基本なんだと思いました。
ゆうなちゃんと蝶の下書き・くり抜きをさせてもらっていて、二人で、自分たちの途中経過と作りたいものの見本がどう違うかを、一つひとつの線に対して、「もっとまっすぐだと思う」「幅が狭いと思う」などと話して、見本の通りにしていく時間がとても楽しかったです。
ほんの少しの違いで蝶の羽の伸びやかさが違って、何度も修正していき、二人で納得のできる形になったときが嬉しかったです。
■蝶の影を
お母さんが、背景に取り付けたときにこんなふうな効果が出したい、という写真を見せてくださいました。
数年前のウィンターコンサートの舞台背景の写真で、歯車のくり抜きの影が背景の奥のホリゾント幕におちて、歯車がいくつもあるように見えました。
照明が当たったとき、一回り大きい蝶の影が場面ごとに色の変わるホリゾント幕に映るところが綺麗に見えたらいいなと思います。
まえちゃんやさとえちゃんが色塗りを進めてくれています。色が付くと印象が変わって、白の上にテーマカラーの赤と緑がはっきり入ると明るくて面白くて、橋や塔やお城が色で統一されたように感じました。
中でも私は塔が好きで、土台自体は窓をくりぬいている以外は平面ですが、色塗りで角柱に見えるようになっていて、緑がはっきりとしていて面白いなと思いました。
体育館で設置をして全体を見たり、設置の段取りを考えるときが楽しみになりました。
十二月に入り、残された時間が短くなりました。
一つひとつのものを妥協せずに良いものになるように、できることを頑張りたいです。