12月14日(土)「1人ひとりの気持ちを繋いでいくステージ ― 新たなラストシーン ―」

 

12月15日のなのはな
      
 コンサートまであと1週間。古吉野で通しが出来る回数も、今日を含めてあと2日。本番まで残り僅かの日数になりました。このメンバーで、この脚本で、高めていけるのも、あと数日しかないのだと思うと、一日一日が、とても貴重に思いました。
 あゆちゃんが、音楽合宿最終弾のテーマを、書いてくれました。その中に、『誰かとの間の空気を、それぞれの願い、志、気持ちで隙間なく満たそう』とありました。
 コンサートの練習を通じて改めて、人の願い、気持ちは自分が思っているより遥かに、強い影響力があって、広がっていくものなのだと感じます。コンサートの練習を積み重ねている今、この瞬間も、一緒にいる仲間と、どれだけ密度の濃い時間にできるか、本番だなと思います。 
 みんなでコンサートを作っていく時に、全員で、誰一人として零れ落ちないように、一人一人が出す空気で繋ぎ止めて、一緒に綱渡りをしているような気持ちになります。
  

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 今日の午前の通しでは、これまでの通しの中で一番、全員が一体となれた感覚がありました。先週の通しをしての変更点で、ラストシーンが一部、新しくなりました。
 どう変わったのか、知らなかったけれど、昨日、主要役者のメンバーや、ラストシーンに登場する昆虫のみんなが、あゆちゃんと一緒に、真剣に練習している姿は見ていました。どんな展開になるのだろう、ドキドキした気持ちで向かった通しでした。    
 これまでの通しでは、曲間の劇は、バンドの二階席から後ろ姿を見ることが多かったけれど、今日は、できるだけ劇を前から見るようにしました。
 聞きなれた言葉も、主要役者のなおちゃん、やよいちゃん、みつきちゃん、そなちゃんの表情が見えると、4人の心情が色濃く伝わってきて、同じ言葉でも何倍にもぐっと心に入ってきました。
  

  
 舞台に立つ役者のみんなの真剣な眼差し、キラキラ光る目の奥にある、強い強い願い、求める気持ちが見えた時に、胸がジンと熱くなりました。脚本に出てくる、主人公たちは、自分達そのものなんだなと思いました。だからこそ、舞台上にいても、いなくても、舞台の上で演じる4人と同じ気持ちでいるべきだと思いました。舞台上の仲間の気持ちを、ここにいる全員で、守りたいと思いました。
 ラストシーンに近づくにつれて、全体の空気が引き締まっていくことを感じました。一人も欠けずに、ステージに気持ちを向けて、研ぎ澄ませました。 ラストシーンは、ぐっと心が揺すぶられるような思わぬ展開になりました。もっともっと主人公の気持ちが強く伝わるように進化していました。

 


  
  
 ラストシーンが新しくなったことで、脚本がこれまでよりももっと身近に、感じられるようになりました。今日の一回の通しで、より深いところで、みんなと繋がったような気がしました。
 
 ほんの少しの違いだけれど、確実に脚本が本物になっていくことを実感しました。コンサート当日まで、最後の最後まで、よりよいものを求めて、みんなと磨いていきたいです。

(りな)

〈後半の通しの後、今年の物語が綺麗に仕上がった、良いラストシーンができたことを、みんなで感じました! これから深めて完成形を目指していきます!〉

 

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〈通し練習の後には、全員で修正箇所を確認し、その日のうちに修正して明日の通し練習につなげていきます〉