12月10日のなのはな
制作してきた背景のパーツを、体育館に立てている4スパン分の足場パイプに設置をしました。午前中は背景の色塗りを完成させたり、設置の準備をしました。
今回は中央のスパンに、白い柱が4本建ち、その上にベランダ付きのお城、そして塔が4つ建ちます。
須原さんが前々から、設置のことを考えて下さっていました。
須原さん指揮の下、それらのものを組み立てていきました。
私は足場に柱を設置して、そこにベランダを乗せて固定して、そこにお城を乗せて……、というふうなのかなと想像していたのですが、全てをまず床で組み立ててから10人がかりで足場の上に上げ、取り付けをしました。空中で固定することは難しいので、下で全て組み立てるのだと思いました。
設置したものをお父さんお母さんが見てくださり、不確定だったところをまえちゃんが質問してくれて、決まっていきました。
紗を張る位置で、前のパイプが隠れるようにした方が良いか、カブトムシに当てるライトを置けるように紗を奥に張る方が良いかということを見てくださり、お父さんが、カブトムシも橋もどっちも活かすと考えるとどちらも上手くいかなくなる、前のパイプが全部隠れるようにする紗の張り方の方が中央の橋を綺麗に見せることができると教えてくださいました。考え方が勉強になってすごいなと思いました。
午後からは実際にホールで設置をさせてもらうときのために、準備をしました。実際にどういうふうに取り付けるかを須原さんが見てくださり、1つひとつ作っていくことができて嬉しかったです。
柱をバインド線で固定するために、バインド線を通す穴を開けたり、中央に架かる橋の取り付けに必要な桟木を取り付けたりしました。
一日、背景の設置や、設置準備を進められて嬉しかったです。
(さくら)
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今日の午前中は、平日なのですが音楽練習ができてとてもうれしかったし、貴重な時間になりました。
私は、あゆちゃんにみてもらって、昆虫のシーンを、昆虫のみんなと主人公の4人と一緒にやらせてもらいました。
それぞれの場面で、自分たちはどういう心情なのか、というのを、あゆちゃんが、これはこんな風に感じるんじゃないないかな、と、細かく1つひとつ教えてくれて、それとともに、自分が今まで、演技の中の動きだけになってしまっていた部分、相手が話しているときにただ単に話を聞いている、とだけになっていたことに気付かせてもらって、それがとてもうれしかったです。
どんどんシーンを通していくに連れて、自分は、演じる、という言葉をそのまましてしまっていたことに気づかせてもらって、そうじゃなくて、本当にその役そのものになってみて、その世界に入って、主人公の言葉だったり、虫たちの言葉を聞くと、自然と出てくる表情だったり、感情が出てきて、そう考え方を変えてやっていくだけで、よりそのシーンがより深く、好きなシーンになって、自分の中ではそれがすごくうれしい発見でした。
1つひとつのシーンでも、細かく目線を少しずらすことだったり、少し反応すること、それだけでも、その場面がより見やすくなったり、面白くなったり、胸がぐっときて、じわじわ感動したり。細かいディティールこそ。それが一番何よりも大切なものなんだなとすごく感じました。
お父さんに劇を見てもらうことだったり、今回はあゆちゃんにも見てもらったのですが、その時その時でこうしたらいいんじゃないかな、というアドバイスが、自分には思いつかないような、ああ、こういう風にするんだ、という発見や気づきがたくさんあって、すごく学ぶことがあって、本当に見てもらえる1回1回がすごく大きくて、濃い時間になります。
今日は前半の2シーンと、前半ラストを見てもらったのですが、どのシーンも自分たちにとっては大きく心が揺れたり、衝撃な事実だったりで、初めて脚本を読んだときはすごく考えさせられるようなそんな心情になったな、と感じて、それをコンサートでは、昆虫としての気持ちとしっかり意思を持って伝え、表現し、1人でも多くその言葉や自分たちの意思が伝わっていくよう、もっともっとより良いものにしていきたいです。
改めて、今年のテーマに、昆虫があって、昆虫の役をもらい、こうしてたくさんの昆虫の世界を知り、幅広い世界に目を向けることができて、毎日、新しい発見があって日に日に昆虫たちに対する気持ちや姿勢が変わっていき、より、昆虫が好きになりました。
コンサート当日まで、もっともっと脚本を深め、自分の中に入れていき、この学んでいく過程や昆虫について、考えていく過程を心の底から楽しんで、本番当日を最高のより良いものにしていきます。
(すにた)
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