12月9日(月)「排水、土壌改善! 桃畑の溝切り&赤・白・緑 夢のある舞台背景の制作」

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12月9日のなのはな

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 12月の桃の樹は、葉が全て落葉し、来年の春まで貯蔵養分を溜める休眠期に入ります。
 この頃なのはなファミリーの桃の樹に、点々と、急性枯死症の症状を出す樹が増えてきていて、その原因が、水はけが悪い、ということでした。

 桃畑の水はけを一刻も早く改善しないと! 今日は、お父さんと、大人数のみんなと、桃畑の溝切りをしました。
    

  
 症状の出ている奥桃畑、新桃畑は、勾配があまりなくて、平らっぽく、水が畑に停留するような形状になっていました。
 溝は付けられているものの、あまり効果的に機能していなかったり、埋まりそうになっていました。
 よく見てみると、少し勾配の下がった、水が溜まりそうなところに植わっている樹が、調子を崩していました。
 こうやって、良く畑をよく観察してみると、原因が明確にはっきりと分かりました。
  
 あらかじめ、お父さんが、どこに溝を切るべきか、印をつけてくれました。桃の樹一本一本が、育ちやすいように、畑全面、どこにも水たまりができないようにと、考えてくれた箇所に、今日は溝を掘りました。
  
  

  
 奥桃畑は、桃が植わっている列の間を、ズドーンと深い溝を掘り、その溝に繋がるように、樹と樹の間にも、短い溝を掘りました。
 中心の大きな溝は、お父さんがミニユンボを運転してくれました。
 お父さんの補助で、私はそなちゃんと一緒に、お父さんが掘り上げた土を、運びました。
    

    
 深さ、幅60cmほどの、大きな溝がどんどん掘れていきました。
 土の層を見ると、少し黄土色っぽい鋼土の層が、表面の土のすぐ下にあり、これは、水が流れにくそうだ、と思いました。

 お父さんのユンボの反対側から、大人数のみんながスコップで掘り進めてくれました。
 大人数だと、数十メートルの長い溝も、あっという間に掘り上げることができました。

 1人では到底できないような大きな作業も、大人数だと、すぐにできてしまうことが、改めて、人数の力は凄いと思いました。
 終わった後に畑を見ると、とても綺麗な溝がずっと奥まで続いているのが圧巻でした。これでどうか、桃が土の中で、上手く根が張れてほしいなと思いました。
  
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 次の畑、新桃畑は、ペアやトリオになって、掘り進めていきました。
 ひたすら掘り上げる人、掘った土を運ぶ人で二手に分かれて、お互いに手が止まらないように気遣いながら、スピーディに進んでいくことが楽しかったです。

 同じ畑でも、場所によって土質がかなり違うことに驚きました。
 勾配が下がっているところを掘ると、土が硬く締まり、強い粘土質でした。
 スコップで掘り上げた土が、ほろほろと崩れずに、そのままの塊のまま、残りました。ここが、水のたまり場になっていたのか、と分かりました。見た目は、あまりここがへこんでいる、とか穴になっている、と見えない場所も、本当に微妙な差で、こんなにも水はけが違うのか、と思いました。

  
 これまで自分が水はけのことに対して、とても甘くて、曖昧にしか思っていなかったことを実感したし、これからは、もっともっとシビアに、畑の形状を見て、どこに水を流すべきか、ルートを、決めるべきだと思いました。

 ほんの少しの違いで、桃の生育が関わっていて、全部桃の顔色に表れて、その意味でとても奥が深いし、毎回毎回桃に学ばせてもらうなと思いました。
 そして、今回みんなと掘った溝は、必ずとても良い効果があるだろうと思います。

 降水量の多い雨が降っても安心だなと思うし、これからは、水はけを良くし、桃が育ちやすい環境の土づくりが出来るようにしていきたいです。

(りな)
 

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 コンサートのホール入り前ラストの週になりました。来週の今日にはもうホール入りしていると思うとドキドキが止まりません……!

 舞台背景の制作もいよいよ最後の仕上げに入ってきています。

 今日1日で制作を終わらせたいということを昨夜まえちゃんに教えてもらって、気持ちをギュッと引き締めて作業に向かいました。

 午前の作業では、私は主にヤシの木の完成を目指して制作を進めました。私はまりのちゃんと一緒に、ヤシの実の最終仕上げをしました。ヤシの木に取り付けてみると本当に可愛くて、つやつやなヤシの実が完成できたのがとても嬉しかったです。

  
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 隣ではさとえちゃんがヤシの木の葉を綺麗に取り付けてくれていて、葉っぱの1枚1枚には葉脈もあり、それをさとえちゃんがバランス良く土台に取り付けている姿がとてもかっこよかったなあと思います。

 全部で4本のヤシの木を、午前の時間で完成することができました。ヤシの木に囲まれているその景色が本当に南国みたいで、クオリティ高く作ることができてとても嬉しかったです。
  
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 午前は他にも、須原さんとさくらちゃんが舞台背景の中心に設置される巨大スマホの出入り口を実際に取り付けてくださっていたり、暗幕も設置してくださっていました。今回も、この出入り口が大活躍するのでホールで実際に出入りできるのがとても楽しみだなあと思います。

 そして午後からは、舞台背景の吊り布の仕込みをあゆちゃんとさとえちゃんと一緒にさせていただきました。私は布の仕込みをするのが今回が初めてで、毎年コンサートで初めてホールに行くたびに、美しく吊された布の背景を見て感動していたので、一体どうやって布を吊しているのかすごく気になっていました。
   

  
 今年は赤・白・緑の3色の防炎用の布を使うそうで、あゆちゃんが布の仕込み方を教えてくれながら、自分も一緒にできたことがとても嬉しかったです。吊るし用のさらしと布を一緒に縫う工程があったのですが、自分は裁縫が苦手で、今日もあゆちゃんやさとえちゃんよりもずっと時間がかかってしまったのですが、最後さとえちゃんが一緒に助けてくれたり、あゆちゃんが縫い方のコツも教えてくれて、無事に布の仕込みも完成することができ嬉しかったです。

 縫っているときは、寒いのも忘れて逆に体が熱を出しているくらい集中していて、思いっきり作業に取り組めた時間がとても幸せでした。

 明日は、今日完成させたそれぞれのパーツを、いよいよ組み立ててみる予定です。とても緊張もするけれど、実際に組み立てられた舞台背景を見られるのが楽しみで、明日も頑張りたいなと思います。

(よしみ)

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〈主要役者のメンバーは、朝食前の時間から夜まで演劇の練習を行い、台詞を話しているときだけではなく、聞いている人の気持ちや表情なども明確にし、細部までを詰めていきます。 夜には各シーンに出ている役者のメンバー同士で集まり、劇のバディ練習もしています〉