12月7日(土)「昨日より今日、少しでも ―― オープニング、エンディング練習と通し稽古の1日」

12月7日のなのはな

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 音楽合宿2日目。午前にダンスの確認や練習をして、午後からは通し稽古をしました。

 昨晩は、今回のコンサートのなかでも特に大きな曲である『Who Wants To Live Forever』『Under Pressure』『I See Fire』を聴きこんだり、歌詞を読み込んだりする時間がありました。

 午前中にも、あゆちゃんから曲に込める気持ち、表情などを教えてもらいました。
 その時間があったからこそ、それぞれが、自分が伝えたい気持ちを確かに持って、実際に踊る練習の場に立つことができたと思います。
 ステージの袖で見ているときも、ともにステージに立っているときも、みんなの表情が生き生きとしていました。
 みんなと仲間で居られることが嬉しい、一人ひとりの子が好きだな、と感じました。

 

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「僕はどうしようもなく祈る
 明日こそは、この世界が少しでも
 今日よりも良いものになるように
 少しでも 少しでもマシな自分に
 昨日より今日、少しでも どうか成長できるように」

『Under Pressure』で、あゆちゃんが和訳してくれた歌詞です。
 ここまで、わたしは、日々、自分自身の課題や修正点が出てくるたびに、気持ちが折れそうになることがありました。
 こんな自分ができるのだろうか、伝えられるのだろうか……。そう思うこともあったけれど、そのとき、この歌詞の一部分が、ぱっと思い起こされました。
 どれだけ未熟だったとしても、少しでも良くあれますように、少しでも成長できますように。
 そう唱えると、力が湧いてくるのを感じました。
 心の中にずっとこの言葉がお守りのようにありました。

 

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 通し稽古で、役者としてステージに立っていて、今までと違う感覚がありました。
 気が付けば、瞬く間に第1部が終わり、ラストシーンになっている。自分たちが本当に物語の世界を作っていて、その中にすっぽりと入り込んでしまっているのを感じました。

 主人公たちが試練や困難にぶつかって苦しいときも、新しい答えを見つけて嬉しいときも、それは演技でもなんでもなくて心から自分がそう感じている、ああ、これは本当に自分の心からの声であり、動きだな、と感じる場面がいくつかありました。
 主人公たちが希望をもって前に進み続ける姿が、自分たちと重なる、重ねることができる。この姿が、これからの自分たちの姿なのだと表現していけることが、本当に嬉しいと感じました。

 

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 今日は、帰ってきてくれた卒業生のまゆみちゃんが、通し稽古を観てくれていました。
「初めの『Who Wants To Live Forever』で、もう泣きそうになってしまった」
 と話してくれていたことが、嬉しかったです。
  お父さんお母さんは、「演劇も、ダンスも、かなり伝わるものになってきたと思うよ」と話してくださいました。
 このコンサートで1番見せるべきものは、わたしたちの気持ちでしかないのだな、ということを強く感じさせられました。

 

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 今日よりも良いものになるように。
 昨日より今日、少しでも、どうか成長できるように。
 明日も通し稽古があるので、もっと、より良い通し稽古にしていきたいです。
 コンサートまでの残りの日数、最後の最後まで、成長し続けたいです。

(みつき)