「その尊さを感じること」 ほし

12月6日

 今日の午前の『I see fire』の練習の際にすごく心に残ったことがありました。
 あゆちゃんも話してくれたことで、「風にさえ血が通い、彼らは生きているのだ」という歌詞がすごく心を動かされました。
「自分に籠っているとそういったことも分からない」とあゆちゃんが話してくれていて、まさにそうだ、と思いました。

 自分なりの思うところになりますが、対人じゃなくても、対自然、とかにもその尊さを感じることがあるよなと思いました。
 植物が茂っている姿でも、ただ空が澄み渡っているというところにも、心が動かされて、そう感じると思いました。
 そう思うと、世界のあちこちにそういう大事に思うところや、愛しく思うところや、尊さがあるんだよな、と思いました。
 自分に籠って、心を閉ざしていると感じられないことだ、と思いました。
 あゆちゃんの和訳の『I see fire』には、植物が細菌の力を借りて進化してきたこと、その勇気や強さ、勇敢な闘いがあると思いました。

 また今日の通しでは、劇の通しを主にすることができたことが、ありがたくて嬉しかったです。

 それから、ちぐさともえぎの心の内を話すシーンは、すごく心に迫るところがありました。
 自分も抱えてきた気持ちと一緒で、個人的にも今までで一番心にしっくりとくる言葉だ、と感じています。
 多くの人が、自分に利益のため、欲、損得のためにというところで、本能的にそんなのはいけない、ちゃんと生きたい、と思うけれど、大きな中で、自分一人がどうこういったところでどうにもならない、希望も失って、求める気持ちも消して、無理やり流されてそれに合わせて生きていくしかない。
 でも、それができなくて、無理に合わせるのが辛くて、依存や症状に逃げていました。

 動きのタイミングやセリフを暗記、というところに本当の表現したいところがあるのではなくて、気持ちがあってこそ、ステージを作っている側も心が動いて、気持ちから伝わるものにできるのだと思いました。
 本当に、本当に、その「気持ち」を大事にしたいと思いました。

 コンサートは希望を持つ手段、自分も成長して、そして、その成長が、仲間のため、まだ見ぬ誰かにつながると思うと、生きる意味をもらえて、すごく力が湧いてくるな、と思いました。

 午前の初めにOMTをして、それからあゆちゃんの練習の際に話してくれたこと、通し後のお父さんの話も、すごく心に迫るところがありました。
 生きる意味が分からなくて、苦しくなりました。
 けれど、その答えがお父さんの脚本の中にありました。
 私は、今日の通しで、『ビューティフル・ピープル』や『アンダー・プレッシャー』のシーンに心が動かされました。
 間違ったことに流されて無理に合わせるのではなくて、もう求める気持ちも持ってもいいんだ、と希望に思います。
 みんなと笑顔を浮かべて、ステージに出る瞬間も、舞台端のフォーメーションで歌っているときも、すごく癒されて、力が湧いて、そうさせてもらえます。