12月2日
今日、ウズラのサクラモチが逝きました。まなかちゃんがそのことを教えてくれました。まなかちゃんが大泣きしていて、私もとても悲しくて2人で泣きました。まなかちゃんはサクラモチが孵った時からずっと可愛がっていたので、本当に辛いだろうと思います。まなかちゃんがいつも、「本当にいい子だねぇ。本当に可愛いねぇ」と喋りかけていたのを見てきたので、辛そうなまなかちゃんを見ると私も辛かったです。
私も元気が出ない時、サクラモチの所に行って、サクラモチから元気をもらいました。今までたくさん助けられたと思います。本当にいい子でした。一時危ない状態になって、もうダメかと思いましたが、頑張って元気になってくれました。最近はかなり体力が衰えてきていて、新聞を取り替えるときもパッと動けなかったり、よろよろと歩くことが増えてきたので気にはなっていたのですが、もっとこまめに様子を見に行ってあげれば良かったなぁと悔やまれます。サクラモチは1羽だけで、仲間がいなくて寂しくなかっただろうか、と思いますが、まなかちゃんやなのはなのみんながたっぷり愛情を注いでくれたので幸せだったと思いたいです。最期は、まなかちゃんに看取られながら逝けて、一人ぼっちじゃなくて、本当に良かったと思います。最期が一人きりだったらとても寂しかっただろうし、私もきっともっと悲しかったし後悔しただろうと思います。まなかちゃんが側に付いていてくれて、本当に感謝しています。2人でコスモスが沢山植わっていたところに埋めてあげました。まなかちゃんが花もたくさん飾ってくれて、2人で見送ることができて良かったです。
私は死に対してかなり淡白だと思います。死んだらただの物体だし、自分が死んだらゴミと一緒に燃やしてもらっても構わないと思っていました。お墓も何の意味があるのかと思っていました。死者を供養する行いは全て、残された者の気持ちを整理するためのもので、死んだ方は何も分かっていないわけで……。でもサクラモチが死んでしまって、動かなくなってしまったけれどやっぱりただの物体とは思えませんでした。きちんと埋めて葬ってあげたいと思いました。そんなのは誰もが持っている当たり前の感情なのですが、私はそういう当たり前の感情が欠けていたと思います。やっぱり愛おしいと思う気持ちが、丁寧に葬ってあげたいと思わせるのかなぁと思います。私は命の大切さをあまり分かっていなかったと思うのですが、まなかちゃんのサクラモチに対する態度や気持ちを見ていて、命の重さとか、動物に対する(人に対しても)愛情とか、とても大切なことを教えてもらったような気がします。