12月4日(水)「コンサート本番を見据えて ――金時太鼓練習の夜」

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 演劇練習、玉ネギやニンニクの追肥や水やりなどの作業に、舞台背景の制作、照明台本の制作。そして来年からの桃作りの計画立て。それぞれの場所に分かれて、力を尽くした、大切な平日の1日でした。

 

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 この日は、夜7時から9時の2時間、金時太鼓メンバーで勝央文化ホールに向かい、太鼓の練習をしました。
 いつも太鼓を教えてくださっている、勝央金時太鼓保存会会長の竹内さんは、勝央文化ホールの館長さんでもあり、なのはなファミリーのコンサートを、ながいあいだ、深く知ってくださっている方です。

 

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 この日は、私たちが今回のウィンターコンサートで演奏する、勝央金時太鼓の楽曲『那岐おろし』の練習を行ないましたが、竹内さんが、コンサートの舞台背景との兼ね合いや、舞台の前面に取り付けるエプロンの幅などをふまえ、新しく太鼓の配置を見てくださいました。11月に出演した演奏会では、最前列に宮太鼓、そして中列は、立ち台にのせた締太鼓。最後列に大太鼓、という並びで演奏しました。しかし今回の舞台の使いかたでは、締太鼓が埋もれてしまったため、締太鼓を最前列にして座奏する配置に並び替えてくださいました。
 ひな壇のように高低差がついた陣形です。

 そして、最前列に移動したことで締太鼓の音がより客席に飛びやすくなったため、演奏のバランスが良くなるように、ソロまわしの伴奏の強さなどを、竹内さんが見てくださいました。

 

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 ほかにも、『那岐おろし』の直前に演奏する予定の『真室川音頭』では、民謡に合った太鼓を使わせていただけることになり、また舞台袖の照明ケーブルの這わせ方によって太鼓の出はけのしやすさが変わることなど、舞台のすみずみまで、コンサートが良くなるようにと、竹内さんが考えてくださり、本当に、本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。

 演奏では、しばらく古吉野の体育館で練習台を叩いていたため、太鼓をきちんとまっすぐに鳴らし切る感覚を取り戻すのに時間がかかってしまいました。実際の太鼓を、ウィンターコンサートの本番と同じ客席の景色を見ながら叩く時間が、ありがたかったです。
 また、全体で一気に音量を落とすところは、落としきれず最初の1,2打で音量のゆらぎができてしまうことがあり、その原因は、強打したバチをきちんと打面近くの基本形へ戻しきれていないためである、と教えていただきました。

 

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 竹内さんが、太鼓を叩いて見せてくださると、いつもバチが同じ軌道を通り、同じ場所へ戻ります。その形は決して崩れず、その太鼓の最大音量が鳴り続けます。
 全員で同じように奇麗な形で、叩くことができるようになりたいです。

 次週の太鼓練習を終えたら、その翌週には、もうホール入りをしています。
 朝、夜の時間を使ってダンスやコーラスの練習をしたり、野菜を寒さから守るためのビニールの開閉などの細かな作業も、毎日、進めています。
 時間の短さに、緊張する思いも強いけれど、小さなことほど手を抜かず、みんなで、一つひとつのことを精一杯でよくしていきたいです。