朝も夕方も段々と涼しくなってきた、この時期ならではの収穫と言えば、豆!
白大豆、黒大豆、ササゲ、小豆、とある中、今季初の収穫がされたのは、ササゲ!
のんちゃんと一緒にだるまササゲの初収穫をさせてもらいました。
しっかりと熟れた莢の中には、とーっても色鮮やかな上品な赤色のササゲが並んでいました。
ぷちっ、ぷちっ、ひと莢長さ二十センチほどあるササゲ、夢中になって収穫しては、米袋に入れて、気がつけば米袋の中にずっしりとサ・サ・ゲ!
この重みといい、ふわっと漂う香りといい、これぞ豆の収穫。待ちに待っていたこの収穫に、幸せな気持ちになりました。
今年は魚取り裏畑と諏訪奥畑の二枚に植わっているのですが、初め魚取り奥畑を取り終えたときには、初回にして米袋一袋にずっしりとれました。
■ウサギ?
次は諏訪畑の収穫に行ったのですが……、ここの畑でまさかの出来事が私たちに起こったのです!
この畑は花が咲くのが少し遅かったため、熟れている莢はまだそこまでなく、すいすいと進め、あっという間に収穫が完了。
と思いきや、ん??
なんか蔓が激しく動いている!? 株元を見てみると、そこにはなんと、ウサギ!!! ササゲのネットに足が引っかかってしまっていたのです。
目はくりっくり、体はもっふもふで、とっても可愛らしいけれど、必死に捕まった足をほどこうと、跳び跳ね続けています。
「大丈夫だよ! 直ぐ助けるからね!」
思わぬ事態に、はじめは声を掛けることしか出来ませんでした。これは、ネットを切るしかない。のんちゃんが、急いで古吉野に戻り、鎌を取って来てくれて、急いで逃げられるようにネットを切って上げました。
全てのネットのひもが切れた瞬間、ウサギは一瞬にして、森の中に掛けていきました。
ウサギの後ろ姿を、「元気でね!」と見送ります。
そこまで熟れていないから、まだ収穫しなくていいかな、と思って、この畑に来ていなかったら、ウサギは捕まったままで、助けられなかったのかもしれないと思うと、本当にこうして、発見できて、直ぐに助けられて、良かったなと思います。
ずっとずっと跳ねていたので、足も怪我してしまっていました。きっとネットの紐も一部、結ばったままだと思います。けど、あの子なら、きっとたくましく生きていける。
森の中に掛けていった後ろ姿から、強く感じました。元気でね!
■特別な朝
ササゲの収穫にウサギの救出。のんちゃんとドキドキ・はらはら、波乱万丈の特別な朝でした。
今回は、ササゲの莢がよくつき、穫れています。
そのあとも、みんなが熟れるたびに収穫をしてくれて、小豆の収穫も始まり、今ではブルーシートに広げられた、豆たちがあふれんばかりです。
太陽の光によって、パリパリに莢が乾いたら、踏んで、踏んで、豆を莢から出して、選別して、お私たちの食卓を、よりあったかくてしあわせにしてくれます。
そんな、豆たちが私は大好きです!