11月23日のなのはな
音楽合宿第9弾、コンサートの通し練習をしました。
今回は、お父さんが書きあげた、新しい脚本での初めての通し練習でした。小道具や大道具も製作が進み、ほぼ全曲の衣装が決まり、みんなそれぞれが新しい気持ちで、このときを迎えました。
わたしは、主人公たちの1人として、ステージに立ちました。
なおちゃんや、やよいちゃんと一緒に練習してきて、「ここ、好きだなあ」と思えるシーンがいくつも増えて、そのシーンが来たとき、「よし、決めるぞ」と気合が入りました。隣で目を合わせて、頷いて、手を取って、2人と繋がり合っていると、それは演じているとかではなくて、本当に心から気持ちが溢れてきたものだ、と思えるようなシーンもありました。
驚いたのは、役者たちの衣装です。今回のコンサートのテーマは『虫』ですが、そのとおり、いろいろな昆虫が登場します。「わかった! 〇〇虫だね」と当てることができるくらいに、特徴を捉えながら、美しくて可愛らしい『昆虫』の衣装を着たみんなが、ステージに立っていました。この物語の世界観が、ぐっと近づいてきたようで、心が躍りました。
自分たちが演じているステージの袖で、横1列に並んでいるみんなの姿。自分が舞台袖に居るときに見える、ステージで踊るみんなの笑顔。お互いに同じ気持ちで居よう、どうか伝わりますように、と願うようなこの空気が、「ああ、コンサートをしているんだ」と強く実感させてくれます。
通しを終えてみて、自分の課題がいくつも出てきました。
これは100パーセントじゃない、これは完成形じゃない、そんな悔しさが大きかったです。
「姿勢に意気込みが感じられないよ」
「どれだけ良いセリフを言っていても、それでは、全然だめだよ」
通し練習が終わった後、お母さんがわたしに、こう話してくださいました。言葉だけじゃない、音楽だけじゃない……。自分たちの立ち振る舞いや表情、どこまでも「気持ち」で見せるということを、改めて感じました。
わたしたちの「良く生きたい」という気持ちを、どこを取っても感じられる、受け取ってもらえるような形にすること。それがアートになり、なのはなでしかできないコンサートであり、自分たちの進むべき道だと思いました。
今日は、気持ちが弱かったり、切れてしまいました。自分のセリフや動きなど、個人的なことを考えてしまっていて、気持ちを、強く表現し続けるということができませんでした。
これが自分たちの人生の生き方だとは言いたくない。もっともっと良く生きていける、表現できるはずだ、と思いました。
今日感じたことを忘れずに、明日の通し練習に向かっていきます。今日よりも、もっと良い1日にしていきます。
(みつき)