11月22日(金)「伝えるための演劇を。すべてのシーンを辿っての演劇練習」

11月22日のなのはな

 お父さんに見てもらいながらの、本格的な演劇練習がスタート。
 前後半の脚本が出来上がり、今日は午前から午後の時間まで、1日を通してお父さんに全シーンの劇を見ていただきました。
 前後半合わせて、21シーンありますが、普段お勤めに出ているメンバーが役者として出る劇をのぞいた19シーンをすべて見ていただくことが出来ました。

 

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 今日の練習で、一番感じたことは、その場面ごとに何を「見せたいか」ということでした。
 セリフを話していないときは、時として存在感を消したり、出している図の後ろに身体をおいたり、体勢を下げたりすることを、お父さんから教えてもらいました。
 お父さんに見てもらうと、このシーンでは「何を見せたいのか」、どの役者を、セリフを「立たせたいのか」ということがはっきり、くっきりと浮き出て分かりやすくなっていきます。

 

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 セリフがない人が、表情をつけたり、動きをつけて、常に演技することも大事だけれど、それ以上に、見ているお客さんにいかに分かりやすく汲み取ってもらえるものにするか、伝わるものにするか、という見ている人側にとって一番分かりやすいものにすることが、最も大事なことなのだと思いました。

 ともすると、ここでは何を引き立たせたいかということや、本質的に一番伝えたいことを考えずに、ただ自分のセリフを言うことや、そのシーンを滞りなくすること、演技のための演技になってしまっているなと思いました。
 そうではなくて、今回の劇のテーマでもあるように、自分の視野をもっと広げて、俯瞰的に、何を伝えるべきなのか、立たせるべきなのか、ということを自分から離れて、いつでも考えて練習していきたいと思いました。

 

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 自分が言うセリフの中で、これはどういうふうに言うんだろう? と、いまの時点で気付いた疑問があるセリフをお父さんに質問できたことも、とても嬉しかったです。
 質問を一つすると、いまの時代がどうして生きにくいのか、自分はどうして生きづらかったのかという、摂食障害のこと、いまの時代のことの背景が見えてきて、理解が深められます。そのことが本当にありがたくて、嬉しかったです。

 

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 なのはなのお父さんが書いた脚本でする演劇は、強いメッセージが込められていて、ただ一つの文章であっても、的確な解釈がなければ、自分がまず考えを持って理解をしていなければ、そのセリフが生かされない、死んでしまうのだということも感じました。
 未熟なりにも、いま自分が理解できる精一杯で、毎日、脚本を深めていって、本当に「伝える側」として、役を演じたいと思いました。

 

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 明日は、土曜日で、3回目の前後半の通しを行います。
 その前日に、お父さんに全シーンを見ていただけて、とても嬉しかったし、教えていただいたところは明日の通しできっちりとやって、まだ発展途上だとしても、精度高い通しにしたいです。

(やよい)

 

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〈小道具制作や、衣裳考案などもそれぞれ、その場面に携わるメンバ同士で進めています〉
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〈玉ネギの植え付け、3日目。朝の作業ですべての苗を植えきることができました!〉