ウィンターコンサートの後半の幕開けの曲『スムース・クリミナル』の練習をはじめて約一か月、着実に、あるべき形に近づいていっています。
難易度が高くて、はやいタンギングが難しかったり、高いハードルを感じているのですが、それをなんとか乗りこえようとしている今が、楽しいです。
トロンボーンパートでパートリーダーをしていると、自分の未熟なところに、たくさん気がつかせてもらって、そのことがとてもありがたいです。
自分が理想をくっきり、はっきりと持っていないと、パートをひっぱることはできません。リーダーをすることで、曖昧にしていること、自分の美意識が足りないところに気がつかせてもらえます。
大変なこともありますが、揃わなかったところを何回も練習して揃ったとき、パートのみんなと一緒にゴロンと前に進めたと、嬉しい気持ちでいっぱいになります。少しずつではあるけれど確実に積み重なっていることを感じます。もっともっと、良いパートリーダーに成長したいです。
なんといっても大好きなのは、あゆちゃんとの全体練習の時間です。
毎回、ニュースがあって、ときめきがあって、あゆちゃんとの練習が本当に楽しいです。あゆちゃんの言葉によって、魔法のように、音が変わる瞬間があり、その度に、やっぱり音楽は気持ちで奏でるものなんだと感じます。
■お互い様の関係
あゆちゃんの美意識に少しでも近づきたくて、食い入るようにしてあゆちゃんの言葉を聞いて、少しでもたくさんのことを吸収したくて、他のパートに対する言葉もメモしていたら、楽譜が書き込みだらけになってしまいました。でも、その楽譜も、書き込みでいっぱいになるほど、愛着がわきます。
印象に残ったのは、サックスパートに対するアドバイスの一つです。
高音の後ろで音を伸ばしているところは、上に向かって伸びるようなスケールで吹くと、高音の可愛いさを幼稚に聞こえさせない効果がある、という言葉です。全ての音に意味があり、この音でどのような効果を出したいかという意志をはっきりとさせて演奏することの大切さを感じました。
また、トロンボーンが主旋律を吹いた後でトランぺットが華やかな高音を吹くところがあり、そこはトロンボーンがしっかりと吹くことで後に続くトランぺットがたつという言葉です。音楽もお互い様の関係で成り立つのだと思いました。
あゆちゃんとの音楽練習は、いつも、音楽を通し、人としてのありかたを教えてくれます。トロンボーンがすべてを教えてくれます。
聴く人を圧倒するような演奏ができるように、時間を大切に、これからも頑張ります。
*管楽器アンサンブル*
管楽器アンサンブルでは、『動物の謝肉祭』や『イル・ヴェント・ドーロ』、『アウェイク』などの練習をしています。