11月20日のなのはな
凛とした姿勢で苗床に並ぶ、元気の良い玉ネギの苗たち。今日は、玉ネギたちのお引っ越しの日です。収穫まで半年近く過ごすことになる畑に引っ越す、玉ネギたちにとって大切な日でした。
東京から来てくださっている、あきこさんも一緒に作業をしてくださって、今日は平日なのに、休日のようなワクワク感のある中での作業でした。
玉ネギたちの引っ越し先となるのは、コムスリーの畑です。そこには、まっすぐなかまぼこ型の、美しい畝が整然とならんでいます。玉ネギが好きな、砂地の水はけの良い環境に、少しでも近くなるようにと、土を高くあげて、みんなで気持ちをそろえてかまぼこ型にならした、こだわりの畝です。そこに玉ネギたちが来ます。その畝で、収穫まで半年近く育つことになります。粘土質の土質では玉ネギを育てるのは難しいですが、このこだわりの高畝なら、良くそだつのではないかと、嬉しくなりました。
玉ネギの苗が、艶々で立派で、持つだけでハッピーな気持ちになるくらいに元気でした。しの竹を使い、植え付けました。しの竹を土に刺して穴をあけ、そこに苗の根本をいれて、土を被せます。玉ネギに優しく、でもスピーディーに、植え付けるのが楽しかったです。畑はしんと静かで、みんなで黙々と作業をしていて、真剣さを楽しむ空気があり、その中で作業をしていると心が静かになりました。
午前の作業では、畑の半分の植え付けができました。午後からも、引き続き、植え付けをしました。午後の植え付けでは、しの竹を使っての植え付けのコツがつかめてきて、コツがつかめるとスピードが上がり、スピードが上がると楽しさも上がりました。
お父さんはよく、手数を少なくすると効率が良くなると、話てくれます。はやい人の手元を見ると、やり直しなく一発できめていて、手の動きも美しく、見ていて気持ちが良かったです。はやい人の動きをイメージすると、竹を刺し、穴を広げ、苗を刺し、土をかける、4アクションでできるようになりました。アップテンポな音楽のように4拍子で手を動かすのが気持ち良かったです。
畑は、静かで真剣な空気が流れていました。言葉はなくても、みんなでひとつの目標に向かって気持ちは繋がっていて、その空気があたたかいなと思いました。
最後15分、リーダーのまえちゃんが、
「この畑の最後の畝を大急ぎでやって、きりよくおわらせよう」
と声をかけてくれて、そこから、もの凄い勢いで追いあげました。1つの畝にみんなでぎゅうぎゅうになって植えました。今年は苗の出来がよく、まだすべてを植えきってはいませんが、きりの良いところまでみんなで気持ちをひとつにして協力した時間が、心地よくて、心の中にキラキラと残る時間となりました。明日、続きも頑張りたいです。
(えつこ)
***
室内では、演劇や音楽の練習、コンサートの大道具、小道具の制作も進めました。
先週末の通し練習を経て、お父さんとお母さんが脚本の推敲をしてくれて、夜には、新しくなった脚本をみんなで読み込みました。